──「葉加瀬太郎サマーフェス'18 ~50thanks evolution~ 東京公演」をちょうど先ほど見ていたのですが、KICKのバンドセットのライブ、すごくよかったですね。
KREVA完全にバンドセットでやったのはほとんど無いと思うんだよね。
──やってみてどうでしたか?
KREVAなかなかあの大人数でバンドセットをやってもらうってことがないんですけど、自分たちのやりたいセットリストを全部曲にしてもらえたので、今回はすごい良かったですね。
──いつものDJセットと比べてもて、まったく違和感がなくて、演奏にもとても良い再現性があったと思います。
KREVAバンドでやるのもまた違った緊張感があって。今日とか特にドラムの玉田(豊夢)さんも盛り上がってくれて、どんどん手数が増えたりしたんで、それを聴きながらライブするのも楽しかったですね。
──LITTLEさんは今日のライブはどうでした?
LITTLEリハの時は全然意識してなかったんですけど、葉加瀬さんがいろんなことやってるのを見て、珍しく目頭が熱くなっちゃいましたね。
──生の弦の音はいいですよね。
KREVA弦っていうか、バイオリンとかのプレイヤーの人であんなにいろんな表現できる人がいないですよね。細かい演奏のタッチとかは、僕はそんなに聴いてるわけじゃないからジャッジできないけど、そうは言っても僕らもいろんなミュージシャンの方たちとやるから、その中でもやっぱり佇まいとかプレイは超一流だなって感じがします。
──7月15日に北海道・岩見沢で開催された「JOIN ALIVE」のライブも見たのですが、KICKとしては初参加のフェスでしたが、どうでしたか?
KREVA会場に着いて、楽屋入った瞬間に雨がやんだよね!あれはすごくよかった!天気良くなったミラクルがあったし、すごく楽しかったね!
──最新作『KICK!』から「SummerSpot」もやってましたよね?
KREVAあれは緊張感あるんですよね。
──あの曲は細かい掛け合いがありましたけど。
MCU集中してて何も見えていないですよ(笑)
──「JOIN ALIVE」のときは、KREVAさんがMCでも“すごい難しい曲だ”って言ってましたが、バッチリ決まってて格好良かったです。
KREVAあの時はうまくいったよね!
──やはり、すごく難しいんですか?
KREVAいつも難しいんですよ!リハも何回もやるし。
LITTLEリハの方が間違えるよね。
KREVAリハで間違えとく!っていうのはあるね。間違えるためにリハやるっていうかね。
──KICK THE CAN CREWとしてのライブを再開してから、段々回数を重ねていくにつれて、昔の感覚が戻ったり、何か手応えみたいなものを感じますか?
LITTLE昔とは違って、最近はロックバンドがいたり、DJがいたりと、色んなジャンルのイベントでやらせてもらっていて。初めて僕たちのライブを見てくれる人でも、ちゃんと反応してくれたり、もちろんいつも来てくれる方たちもいたりするから、手応えみたいなものは少し感じてますね。どんなライブでも楽しい思いをして帰れるっていうか。
──MCUさんはそのあたり、どうでしょう?
MCU今も昔も自分の中ではそんなに変わんないんですね。いつも一生懸命やろう!って思っていて、たまに間違えちゃったりなんかもするけど……そういう気持ちではいます。
──去年の日本武道館での「復活祭」はどうでしたか?
KREVA開催前に復活祭の中身というか、タイムテーブルだったりとか、こういうのやりますってことを、事前にはまったく知らせていなかったんですよ。それでメールとか、ツイッターのメッセージをたくさんもらったんですけど、今のみんなは事前にタイムテーブルなんかを知らせてもらえるフェスに慣れてるから、俺たちがやったみたいな形式はよく分からないって思ってた人たちもいて。その声を受けての今回のワンマンライブなんですよね。まあ、俺ら的には最高に楽しかったです。みんなに祝ってもらって、倖田來未ちゃんとかも来てくれて、とんでもねえなって(笑)。(いとう)せいこうさんもやってくれんの?最高だー!って(笑)
LITTLE曲数ちょっと増やしてもらったりもしたしね。
KREVAあー!これも歌ってもらいたいってね。でも次やる時はちゃんとタイムテーブルとか出したりしてね(笑)
──確かにフェスに行く人はまず、タイムテーブルを見ますもんね。
KREVA俺たちの中ではフェスっていうか“祭”だったんだよね。祝ってもらおうって気がちょっと強かったもんで(笑)。
LITTLEだから次回は、おもてなす側でやれたらなって。でもまた「現地集合」スタイルで、はい!みんな集まって!って(笑)。
KREVA結局来るまでわかんないスタイルは貫くけど(笑)。
──今年の夏は日本各地のフェスに出演していますよね。JOIN ALIVEのMCでも“武道館遊びにきてほしい”って言ってましたし、今回の夏の総集編として9月1日に開催される「現地集合~武道館ワンマンライブ~」ってタイトルからも、全国のファンに集合してほしいっていうコンセプトでもあるのかなって思っていたのですが、そのへんはどうなのでしょうか?
KREVAうーん、と言うよりも、ニュー・アルバム『KICK!』を作ったときも、タイトルとか全然決まんなかったんですよね。だから今はまだ、コンセプトたててやるってよりも、空白の期間の回収ってのが強いから、こういうタイトルになるのかなって気がします。でも、“現地集合”して、見てもらわないとちょっと分からないかなってところもあります。
──LITTLEさんはどうでしょう?
LITTLE去年はツアーもそこそこやって、そのなかにはワンマンも何かあったし、さらにフェスもいっぱい出ましたからね。それを経ての単発の日本武道館だから、やっぱりかなりスペシャルなものだし、緊張感もあるし。当たり前だけどこの日以外にはないものになるし、当然この日だけのセットリストになると思うんで、観に来て欲しいですね。
──“空白の期間の回収”という言葉から、改めてKICKとして過去と現在では、ライブをやって感じる部分に何か違いはありますか?
KREVA「マルシェ」だったりの、いわゆるヒット曲のパワーというのを改めて感じてますね。何だかんだで曲が正義っていうか、みんなが聞きたい曲をやるっていうのが正しい選択というか。もちろんパフォーマンスの時間が短くなるほど、新しい曲や俺たちがやりたい曲が省かれて、いわゆるヒット曲のセットリストになっていく。でも、そのヒット曲っていうのが、本当にどこに行っても届いてるなっていうのは実感しています。多分、前にKICKをやっていたときよりも、実感できてるんじゃないかな。さっきのLITTLEが言ってた、ワンマンライブのこの日だけのセットリストってのはそういうことです。今の俺たちがやって見たい曲とか、これはワンマンだから入れてもいいだろって曲とか、そういうことを武道館ではやりたいなと。
LITTLEいま、ほとんど言われちゃいましたね(笑)。でもそういうことを本当に感じています。