
ついに発表された「ROOTS66 -NEW BEGINNING 60- supported by tabiwa」の詳細!そしてこの対談は、その記者会見の終了直後に行われたものである。ともに90年代から活躍を続ける両者は、同い年であるのはもちろん、お互いをリスペクトし合う関係であり、また、それぞれのライブにも足を運ぶほどの仲。記者会見の和気あいあいの雰囲気そのままに、この対談の席もあたたかい空気に包まれていた。
「ROOTS66 -NEW BEGINNING 60-」記者会見 2026年1月21日(水) パレスサイドビルにて(撮影:吉場正和)
──先ほどの記者会見の前に、楽屋からは笑い声がずいぶん聞こえてたんですが、みなさんの雰囲気は良さそうですね。
田島貴男そうだね。やっぱり、ひさしぶりに会う同級生っていうかね。そういう雰囲気はありますね。
斉藤和義田島くんが、ずーっとサックスの質問攻めをしてた。
田島(笑)そうそうそうそう!邦ちゃん(田中邦和/Sembello)に、ずっと。去年ぐらいからハマってるから、わからないことを質問攻めしてたね(笑)。
斉藤田島くん、会うたびに、何かしら趣味が変わってるよね。写真はまだやってるの?
田島写真はあんまやってないね。ほとんどやってない。でも和義くんもそうだよ。あの~、ネコの人形を集めるのとかさ。
斉藤あ、そうね。もう一切集めてない(笑)。
──そういえば以前、怒髪天の増子(直純)さんが、ROOTS66の顔ぶれが揃ってる現場に田島さんがあんこを持ってきて、みんなに配ってたと言ってましたけど。
田島ああ、そうそうそう!あんこは作ってますね。
斉藤そうだ、あんこ(笑)。作ってるんだ?
田島うん、作ってる作ってる。今年のあんこはものすごくいいのができました(笑)。
斉藤最近たしかに、小豆(あずき)というか、あんこは俺も好き。
田島あ、好き?作る?
斉藤いや……「作る人の気持ち、ちょっとわかるかも」って思った。「田島くん、そういえば作ってたな」って正月に思い出した(笑)。
田島(笑)けっこう時間かかるんだよね。2時間か3時間ぐらい。
斉藤1日寝かしとくとか、するんでしょ?
田島そう。最初はね。俺、今年それはやらなかったんだけど、でも「吹きこぼし」と言ってさ、お湯を何回も捨てれば大丈夫なんですよ。おかげで付きっきりで見なきゃいけなくて。でもね、今年、すっげえうまかった。
斉藤それは小豆がいいの?
田島たぶんね。で、ちゃんと三温糖とグラニュー糖とで分けて、一番最初はお湯を入れて、すぐ捨てるんだよ。それで3、4回捨てなきゃいけなくて、でもそうしたら、やっぱり美味しくなる。あんこの話をこんなにしていいのか、わかんないけど(笑)。
──ええ、あんこの話はこのぐらいにしてもらってですね(笑)、この3月で前回のROOTS66の開催から10年が経つことになります。あの時のアンコールでは、全員で忌野清志郎の「JUMP」、ジローズの「戦争を知らない子供たち」を唄って、それからジュリー(沢田研二)の「勝手にしやがれ」ではみんなでハットを客席に投げました。そしてアンコールは「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」(西城秀樹)でした。
田島ああ、やりましたね。そう、ジュリー(沢田研二)の影響がすごいんだなっていうことは、同世代で会うと、あらためてわかります。みんなジュリーに影響されてたっていう。
斉藤うん。ね?
田島やっぱり『ザ・ベストテン』からの影響が、われわれが子供の頃は強かったんだなって思うな。
初めてだとか、そんなに会ったことない人でも、集まると懐かしい感じがするっていうね(笑)。(田島)
──そういえば前回のオープニングは、『夜のヒットスタジオ』形式のマイクリレーのメドレーでした。で、斉藤さんは記者会見で、このROOTS66の1回目を40歳の年にやった時に「みんなが打ち解けて、仲良くなった」という話をしてましたね。となると50歳の10年前は、それがもっと和らいだ感じはあったんですか。
斉藤ああ、そうですね。ほんと、ひさしぶりの同窓会って感じでしたね。
田島そうですね。もう完全に同級生になっちゃって、みんな。40歳の時には初めて会う人もいたし。和義くんはどっかで会ったことあったかな?だけどね、初めてだとか、そんなに会ったことない人でも、集まると懐かしい感じがするっていうね(笑)。共通の話題があるからか何かわからないんだけど、なぜか懐かしい、という感じになりますね。まあ(本番での)選曲もそうなるし。
斉藤うん。そうですね。
田島話が合いすぎるんですよ。世代が一緒だから。1、2年ズレただけで違うじゃないですか?観てるテレビ番組も。
斉藤そうだね。覚えてるのがさ、2006年、最初の年の時に、スガ(シカオ)くんと田島くんが組んで、何かを唄ったんだけど。その時のアンケートか何かで「そうめんとカルボナーラやった」って書いてる人がいて、言い得て妙だなと思って。
田島(笑)そうめんと?どっちが?俺がカルボナーラ?
斉藤そりゃそうですよ(笑)。うまい!と思って。それは忘れられないですね。
田島くんは進化が止まらないから、「すごいなぁ、そのバイタリティ」ということは思うよね(笑)(斉藤)
──まさに、ですね(笑)。これも会見での話からですけど、お互いがライバルみたいな気持ちは、今はさほどないわけですか。
田島もう、ないね。僕に関しては。いや、「みんな頑張ってんな」っていう。小泉(今日子)さんがさっき言ってたけど、そっちの意識のほうが強いですね。もう「ほんと頑張れよ!」って(笑)。インスタとか見てると「よしよし」みたいな。和義くんもだけど、ほかの人の情報見ると、そういう気持ちになりますね。
斉藤とくに田島くんはどんどん進化が止まらないから、またこんなことやってる!みたいな(笑)。「すごいなぁ、そのバイタリティ」ということは思うよね。新しい楽器だったり機材だったり。<ひとりソウルショウ>とかでも、叩いて、ループして、脚でやって、こっちでこうやって、みたいな。最初、10数年前?20年近く前とかに観に行った時は、途中で、まだそこまでは……。
田島そう、やり始めた頃はね。うん。
斉藤(スティックで叩く動き)……「ああ、間違えちゃった!もう1回!」とか、ライブ中にそういうシーンも何度か見たんだけど。次に観たら、普通に済ませて、どんどんどんどんやっていて。「うわ!進化してる!」っていう。
田島なんか(音楽を作る)取っかかりというか、ネタを探してるんですよね。それは和義くんにもあると思いますよ。和義くんだって、楽器の数すごいよね。まだ買ってるの?リズムボックスとか?
斉藤買ってる買ってる。めちゃ増えてる。
田島(笑)買ってるんだ?ビンテージ系のリズムボックスを。すごいですよね。
和義くんが唄うと、そこにはすごくいい落語家が話してるみたいな世界が、景色がバーッと見えてくる(田島)
──田島さんは、アーティストとしての斉藤さんをどんなふうに捉えてます?
田島いやぁ、もう尊敬してます!
斉藤いえいえ……。
田島いやいや、すごいと思ってますよ、いつも。何て言うのかな……まず曲がすごいし。歌詞と曲とね。あとライブでやる時の、その世界の表現の仕方、創出の仕方というかね。和義くんが唄うと、そこにはすごくいい落語家が話してるみたいな世界が、景色がバーッと見えてくる。僕、<ひとりソウルショウ>をひとりでやり始めた時に、和義くんのライブを観て、勉強になったというか、すごく影響を受けましたからね。「うわぁ、すごいな!」っていう。
斉藤いやいや……。
田島まあ、いろんな意味で尊敬します。どうやったらこんな歌詞が書けるのかな?みたいな。人の描写っていうんですか?人物描写とか、その情景とか。その、感情が流れる時の描写の仕方とか、「すごいなぁ」と。「どんだけ女のことわかってんだろう?」みたいな(笑)。そういうのはすごいなって、前から思ってましたけど。
斉藤ありがとうございます(笑)。
──(笑)どれだけ女のことを。
田島まあ女だけじゃなく、男性のこともですけれども(笑)。で、「どうやって作ってんの?」って、いろいろ和義くんに訊くんだけど、あんまり自分でもわかってないみたいで。漠然としててさ、なかなかいい答えが返ってこないの、いつも(笑)。でもね、やっぱり本当に「どうやったらこんなにいい曲が出てくるのかな?」って思いますね。
──斉藤さん自身、わかってないですか?
斉藤うん!そうですね。毎度、ゼロからって感じですね。










