
「なんでライヴをやってんだろうな?」って思ったとき「もっと熱いやつが欲しいな」って感じるのは、やはり、いまだに自分の“理想像”を追いかけてるんだと思うんですよね。それは、何だろう、ロックスターなのか何なのかは分からないですけど。で、その時の一番最高峰のピークを出したいなっていう気持ちでやってるんです。ピークはどこだかまだ分からないし、そもそもそのピークを迎えてない気もしてるし。すでに迎えたのかもしれないけど。それは最後まで分からないじゃないですか。だから、そのピークを達成するためにやってるんだと思います。
ええ。次に出すアルバム『JEKYLL』のレコーディングや制作スケジュール的に、それどころじゃなかったんですよ。でも、スタッフがいろいろ模索してくれて、提案をもらったりしたので、それで最終的にはやることにしたんです。でも、やる意味はありましたね。ファンのためにも、国内ツアーの最後にでっかいところでバーンとやるべきだろうなとは自分でも思ってたんで。決めたからには出し切ろうという思いで挑みました。もう、本当にラストスパートのような気持ちで。ろうそくの火が消える最後の瞬間、一番明るくなるみたいな感じで、あのライヴを毎回やってると、もうね、結構キツいんですよ(苦笑)。血を浴びて(本編ラストの「LAST SONG」で、上半身裸になり、血糊を滴らせながらステージに倒れこんで狂気を歌にしていくパフォーマンスは、本ツアー最大のハイライトとなった)、本気でパフォーマンスして。そこから速攻でシャワーして何もなかったかのようにアンコールへっていう作業が、時間もないからバタバタで。
基本的にはずっとやってました。そのためには、その前の「MIDNIGHT CELEBRATION Ⅱ」で限界まで出し切らないと効果的じゃないんですよ。そこで限界まで出し切ることによって、より最後の「LAST SONG」の演出が生きてくる。だから、演るたびに自分でもどんどんハードルを上げていってしまって。その結果「なんかもうやりたくない」みたいな状況になっていってたんですよ。まあ、自分で考えた演出なんですけどね。
あの演出はもう最後にします。
とりあえず一番最高潮の状態で、ファンを含めて凄かった。最高潮の盛り上がりや、自分のパフォーマンスの限界、それをラストスパートでやったという感じで、いまのところ1番いいパフォーマンスだったと自分では思ってます。冷静に映像とかを見返してみたりしないと分からないですけど。この激しい(ライヴの)演出はもうないですね。これを超える別の演出、やり方はあるのかもしれないですけど、いまのところ、これは今回で終わりですね。
はい。
本当はね。たぶん、誕生日とかにアルバムを出したかったんじゃないですか。スタッフは。
アメリカにいる頃だから、コロナ前から考えてました。『HYDE』と『JEKYLL』というアルバムを出そうって。
そう。本当は『HYDE』にしたかったんですけど、もう出しちゃってた(初のベスト盤『HYDE』)から、ややこしくなるなということで『HYDE [INSIDE]』にして。これと、次に出す『JEKYLL』の2枚が対になるというか。激しいものと静かなものを作ろうという構想は2018年ぐらいから僕のなかにはありました。
そうです。明日もレコーディングです。
残り3曲歌うだけです。本当はもっと作りたかったんですけど、ツアーも始まるし。さすがに物理的に難しいかなと。
はい。同じような心得で制作してますからね。オーケストラを主体に音楽を作っていて。ロックとはいいづらい感じじゃないですかね。でもシーンの主流じゃないので“精神的なロック”と自分では思ってましたけど。『ROENTGEN』のときは。オーケストラの演奏がメインで、ベースとかも生のコントラバスが鳴っていたり。エレクトリックな楽器はほぼ使ってないんですよ。『ROENTGEN』のときもそうだったんですけど、映画音楽に近いかなと思うんです。当時も映画音楽っぽいものを目指して作ってたし。あえていうと、そんな感じかな。ただ、今回はもっとジャジーな要素が増えますけどね。
はい。それはなぜかというと、僕は将来、ジャジーな音楽でしっとりとコンサートをしたいんです。そういうのが好きだから。
こじんまりとしたクラブみたいなところで、ピアノ1台で歌う、みたいなのをやりたいんですよ。
えっ、おかしいですか? もう、そんな遠くない話だと思いますけどね。まあいい年齢になってくると、自分がやりたいことだけをやりたいんですよ。なるべくそうありたい。と、思わないですか? 仕事をしてても、なるべくなら我慢はしたくないでしょ? 我慢は若い頃に散々したんで、歳をとったらなるべく好きなことだけをやりたいです。
そうです。だから、きっと『JEKYELL』の曲は数年後、コットンクラブかどこか分からないけど、そういうところでやるときも入ってくるでしょうね。要は、そのための布石みたいなもので。『ROENTGEN』の曲も、たぶんそこではやると思います。
「NOSTALGIC」や「FINAL PIECE」。
これらは全部入ります。
もちろん入ります。(Sg初回限定盤C/W収録の)「LAST SONG - Orchestra ver. -」は入らないですけど。
いまのところ全10曲で考えています。
オーケストラツアーですからね。違うという点では、全員に着席して頂くところもそうじゃないですか。今回のツアーは、お客様全員に着席して頂いて、じっくり聴いてもらいます。
基本的には似てますよ。オーケストラツアーなので。ただ、選曲のメインは『JEKYLL』に変わります。ニューアルバムのツアーなので、『JEKYLL』収録曲がメインになって。それプラス、『JEKYLL』の雰囲気で自分がやりたいことを付属させていく感じじゃないですかね。
でも、案外みんな知ってる曲が多いと思いますよ。僕が歌ってないだけで、これまで発表した曲がいろいろとあるじゃないですか?
歌います。もともとその目的で作ったからね。僕がアルバム用に作ってる曲を、先に彼らが歌ってくれたということだから。そういう曲だったり、あとはちょっとネタバレになっちゃうからあれなんですけど。
ええ。だから、結構みなさんすでに知ってる曲が多いと思いますよ。
多少あると思います。新しい発想で、聴いてて「ここは違うな」と思ったら変えていきます。当時といまではセンスが違うので。あと『JEKYLL』に合うかどうかも考えて。
極端な演出はなしで、集中して見てもらう、聴いてもらうものにしようと思ってます。
もうならない(笑)。
なるほどね。それ、いただきます(笑)。
今回は考えてないです。
たぶん、観に来るお客さんたちの大半は、オーケストラの生演奏って聴いたことないんじゃないかなと思うんですよ。もしくは、僕の前回のオーケストラツアーで初めて聴いたとか。僕の曲をオーケストラの生演奏で聴けるということ。さらに、完全なる着席スタイルということ。僕のライヴで、ラルク(L‘Arc-en-Ciel)を含めて、そうやって楽しむものはまずないので。落ち着いて、目をつぶって音楽を聴ける。そこが、僕は一番のエンタテインメントだと思ってます。あとは、僕が歌を頑張っているところじゃないですかね。
そうなんですよ。そこが、やってても面白いところだと思います。僕も真剣勝負でいかなきゃいけないから。怖いところでもあります。
気持ちいいと思えば気持ちいいですね。思わないと、緊張感だけになっちゃうんじゃないですか。楽しいっていうことを理解して歌うと、ものすごく素晴らしいです。やっぱりね、みなさん音楽の英才教育を受けてきた方々なので、そんなみなさんに負けるとヤバいじゃないですか。
そう。そういう心境になってしまうとプレッシャーで歌が楽しくなくなるので、それに負けないようにもっと気持ちよく歌う。“俺が主役!”という気持ちで歌う。そうなれたときは気持ちいいですね。だってね、そういう英才教育を受けてきた方々が、一生懸命自分の曲を演奏してくださること自体、普通に考えても嬉しいことじゃないですか。バンドだとごまかせるんですけど、オーケストラだとそこはシビアなので、上手く歌えなかったら「穴があったら入りたい」レベルになっちゃうんですよね。
うん。ちょっとでも声が出なかったりすると、そういう気持ちになる。ロックだとね、声が出たらギリOKなところもあるんですけど、そこはシビアなんですよ。オーケストラは。だから、もっともっと本番までに練習しないとダメだなと思ってますね。
練習しますよ。しすぎるとダメになるんだけど(笑)。 昔はしなかったですけど、いまはします。苦手なところとか。
すいません(苦笑)。でも怖いですよ。風邪をひいたらどうしようって。
かなりシビアになりますね。
いや。歌は結局一緒なんですよ。激しいほうで得たスキルは、全部こっちでも使えて。互いに相乗効果があるんです。
やってることはそんなに変わらないです。もっとウィスパーにするのか叫ぶのか。(息の)量はちょっと違うけど、基本的には両方一緒なんですよね。
ご飯とパンじゃないですか。ずっとご飯だと飽きるでしょ? たまにはパンが食べたいなってなる。それで、パンばかり食べてると、またご飯が食べたくなる。そんな感じ。だからね、『JEKYLL』のツアーはすごい楽しみなんですけど、いまからその次にまた激しくなるのも楽しみなんです。ご飯が終わって、またご飯だったら楽しみは無いけど。間にパンがあるから、次のご飯がまた楽しみになる。いまからそのご飯が楽しみなんです。って考えると、普通のバンドって、凄いですよね。ツアーが終わったら、またレコーディングして、またツアーしてって。
いや、どうでしょう。考えたことなかったな。そのアイデア、いただきます(笑)。HYDEの日とJEKYLLの日、別々にっていうのはやりやすいけど、当日にやるのは…そうですね。考えておきます。
前回やったときから、アジア各国からオファーはありましたけど、時間があればっていう感じですかね。さほど、こっちの静のHYDEを世界に広めようとは思ってないんで。いまのところは。ロックのほうではそういう気持ちはあるんですけど、こっちを世界中でやりたいとは思わないですね。JEKYLLでマディソン・スクエア・ガーデンからオファーがきたとしても「え! こっちでやんの?」ってビビっちゃうかもしれないです。でも、今回はウィーンでやるんですよ(2026年5月25日<HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL>追加公演としてオーストリア・ウィーンにて、日本人ロックアーティストとして初めてウィーンのオーケストラと共演する特別公演を実施)。
そうなんですよ。オファーがあったとき、これはもうスケジュールが大変でもやるべきだと思って決めました。
僕の歌を座って聴いてるだけでいいです。
ツアーが発表されたので今から楽しみですね!
この後はラルク、その次はたぶん激しいHYDEになるんじゃないかと思うので、しばらくこのオーケストラ公演を観られる機会はないと思います。なので、ぜひここで観ていただきたいです。着席なので、おじいちゃんおばあちゃんにも優しいので、お年を召した方にもぜひ観ていただきたいです。
PRESENT
直筆サイン色紙を1名様に!
※転載禁止
X(旧Twitter)応募方法
①DI:GA ONLINEの公式Xアカウントをフォロー
②表示されている投稿をリポスト(リツイート)
応募〆切は2026年1月31日(土) 23:59まで。
※DMでのご応募は受け付けておりません。
🎁HYDE プレゼント🎁
— DI:GA ONLINE編集部(ディスクガレージ) (@diga_online) January 9, 2026
直筆サイン色紙を1名様に!
⬇応募方法⬇
①DI:GA ONLINEアカウントをフォロー
②この投稿をリポスト
【応募〆切】2026/1/31(土)23:59
⬇️#HYDE インタビューhttps://t.co/vsh3FaucVj pic.twitter.com/Bag6ly0MJ0
Instagram応募方法
①DI:GA ONLINEの公式Instagramアカウントをフォロー
②表示されている投稿をいいね
応募〆切は2026年1月31日(土) 23:59まで。
※DMでのご応募は受け付けておりません。







