
1月下旬もしくは2月上旬/場所は川崎クラブチッタ/バンド編成でのステージ/来場者全員に振舞い酒あり──という、毎年恒例のCaravanのライブ『LIVE EXTRA 新年祭』が、2026年は、2月1日の日曜日に行われる。
2025年のCaravanは、インディーズ・デビューよりも前の時代=2003年に、演奏も録音もCD-Rへのダビングもカラーコピーでジャケットを作るのも、ひとりで行った5曲入りの作品『HOMEWORK #1』を、CD限定(配信なし)で5月13日にリリース。その後、2023年10月9日の日比谷野外大音楽堂を収録したライブ・アルバム『Live at 日比谷野音』と、デジタル・シングル2作『Drift』と『Uta-Kata』のリリースを経て、その2曲も収録のニューアルバム『HOMEWORK #2』を、9月24日に発表した。
今回の『新年祭』は、『HOMEWORK #1』と『HOMEWORK #2』を、全曲バンドで演奏することを軸にした構成になるという。その2作の話、2025年の総括、そして間近に迫った2026年の『新年祭』について訊いた。
2025年のCaravanは、インディーズ・デビューよりも前の時代=2003年に、演奏も録音もCD-Rへのダビングもカラーコピーでジャケットを作るのも、ひとりで行った5曲入りの作品『HOMEWORK #1』を、CD限定(配信なし)で5月13日にリリース。その後、2023年10月9日の日比谷野外大音楽堂を収録したライブ・アルバム『Live at 日比谷野音』と、デジタル・シングル2作『Drift』と『Uta-Kata』のリリースを経て、その2曲も収録のニューアルバム『HOMEWORK #2』を、9月24日に発表した。
今回の『新年祭』は、『HOMEWORK #1』と『HOMEWORK #2』を、全曲バンドで演奏することを軸にした構成になるという。その2作の話、2025年の総括、そして間近に迫った2026年の『新年祭』について訊いた。
『HOMEWORK #1』は、自分にとって、とてもターニングポイントとなった作品
──まず、『HOMEWORK #2』ではなくて、その前の『HOMEWORK #1』の方についてうかがいたいんですが。確かこれ、前に、お客さん全員に配ったことがありましたよね。
そうです。2024年に、デビュー20周年のイベントで、映画(ドキュメンタリー映画『My Life as Caravan』)とトークのツアーで、全国を回ったんですけど。そのファイナルの東京 (2025年4月20日、渋谷ユーロライブ)に来てくれた人に、『HOMEWORK #1』を復刻して、プレゼントした、というのがあって。
──ツアーの横浜ジャック&ベティの日(2024年9月27日)に、そのことを告知した時、すんごいイヤそうにおっしゃっていましたよね(笑)。「とにかく恥ずかしい」と。
恥ずかしいです。昔の手紙を読んでいるような。この頃は……とあるバンドでギターを弾いてて、それがうまくいかなくなって、そこからある事務所に入って、シンガー・ソング・ライターでやっていこう、ってなったんだけど、それもいろいろうまくいかなくて。そこをやめて、ひとりになって、っていう、ほんとにままならない時期の作品で。どこのレーベルも拾ってくんないもんだから、自分ひとりでやっていこうと思って、一所懸命がむしゃらにこの『HOMEWORK #1』を作って。ただ、何しろ内容が……まだ自分の歌い方ができてないというか、ライブもまだそんなにやってない頃の録音なので。
──ああ、そうか、まず名刺がないとね。
そうです。それで、これを持ってあちこち回って、ライブが終わったら手売りして、っていうのをやっていたんですね。でも、これを作ったのがきっかけで、たとえば、今でもホームグラウンドのように付き合ってる全国各地のお店たちが「いいね」とか「お店で売らせてよ」とか言ってくれて、今の活動につながっているので。自分にとって、とてもターニングポイントとなった作品ではあります。
──で、全員にプレゼントした時は恥ずかしかったのに、ちゃんと出そうと思ったのは?
そのツアーのファイナルに来てくれた人以外にも、ほしいと言ってくれるマニアの方がいたので。「広島も北海道も行ったけど、都合でファイナルは行けない」という人もいたりして。それで、少しの数ですけど、販売させてもらうことにした感じですね。
それに、若気の至りのようなこの作品を聴き返した時に、いろいろ感じるものが……2003年の作品なんですけど、当時のことを鮮明に思い出したり。住んでた家とか、当時使ってた楽器とか、いろんな記憶とともに、その頃考えてたこととか、感じてたこととかも、蘇ったりもしつつ。当時は本当にもう、今日明日がいっぱいいっぱいな状態だったんで、まさか20周年を経て、映画を作ってツアーをする日が来るなんて思ってもいなかったので、いろいろと感慨深いものもあって。
で、今も作り方は、『HOMEWORK #1』の頃とあんまり変わっていないので。自分のキャリアの原点を感じつつも、恥ずかしさと、歯痒さだったり、いろいろやりたいことがあるけど、そこに届いてない感じだったり……Caravan青年に対して、いろんなことを思いつつ。でも逆に、今の自分からは生まれない作品だな、っていう感覚もあって。ここまでのキャリアで、自分が得てきたものと、そぎ落としていったもの、いろんなものを感じることができたきっかけになりました。
それに、若気の至りのようなこの作品を聴き返した時に、いろいろ感じるものが……2003年の作品なんですけど、当時のことを鮮明に思い出したり。住んでた家とか、当時使ってた楽器とか、いろんな記憶とともに、その頃考えてたこととか、感じてたこととかも、蘇ったりもしつつ。当時は本当にもう、今日明日がいっぱいいっぱいな状態だったんで、まさか20周年を経て、映画を作ってツアーをする日が来るなんて思ってもいなかったので、いろいろと感慨深いものもあって。
で、今も作り方は、『HOMEWORK #1』の頃とあんまり変わっていないので。自分のキャリアの原点を感じつつも、恥ずかしさと、歯痒さだったり、いろいろやりたいことがあるけど、そこに届いてない感じだったり……Caravan青年に対して、いろんなことを思いつつ。でも逆に、今の自分からは生まれない作品だな、っていう感覚もあって。ここまでのキャリアで、自分が得てきたものと、そぎ落としていったもの、いろんなものを感じることができたきっかけになりました。
──ただ、配信はしてないですよね。
それはさすがに恥ずかしい(笑)。配信に堪えうるものではない、というか。
「All Alone」の頃は、ただただ禅問答のように曲を作っていた
──ここに入っている5曲のうち、「Feed Back」「Folks」「Camp」の3曲は、この直後にアーロンフィールド(Caravanがインディーズ・デビューしたレーベル)から出した作品ですぐリメイクしていて、「Retro」はずいぶん時間が経ってから、2017年のアルバム『The Harvest Time』でリメイクしていますよね。
はい。「Feed Back」「Folks」「Camp」は、当時ライブでよくやっていたので、すぐに最初の2枚に入れよう、ってなりました。で、あとの2曲は、アルバムを作る時に、ストーリーの中で置き所があれば入れようかな、と思ってたんですけど、なんとなくそのまんまタンスの奥深くにしまわれていて、忘れ去られていて。
でも「Retro」は、その後、何かのきっかけで、ライブでちょこちょこやるようになったんですよね。それで、自分が、今の気持ちでこの歌を歌えるな、っていう気がして、『The Harvest Time』に入れました。
でも「Retro」は、その後、何かのきっかけで、ライブでちょこちょこやるようになったんですよね。それで、自分が、今の気持ちでこの歌を歌えるな、っていう気がして、『The Harvest Time』に入れました。
──「All Alone」だけ、リメイクしなかったのは?
この曲は、自分の中で、あんまりしっくりきていなかったんでしょうね。曲の流れを考えて『HOMEWORK #1』に入れたはいいけど、ライブでやっても、なんかあんまりピタッとこないというか。あと、この頃はすごく多作というか、1日1曲みたいなペースで曲を作っていて。そうするとやっぱり、最新のものを聴いてほしいから……「All Alone」は、その中でも古い方なんですよね。それで「この曲はいいや」ってなっていったのかもしれない。ちょっと記憶が定かじゃないですけど、
──でもこれ、すごくいい曲ですけどね。今聴き直してみて、どう思われます?
うーん……当時はひたすら部屋にこもっては、ひとりで音を積み重ねて。誰に聴かせるあてもなく、ただただ禅問答のように曲を作っていたので。すごく孤独感を持っていましたね。
メジャー・レーベルや大きな事務所との話もあったけど、ことごとく折り合いがつかなくて。音楽業界で自分らしくいることは無理なのかな、みたいな、半ばあきらめみたいな感覚も、その当時あって。同世代のバンドやってる連中とも、だんだん疎遠になって……当時流行っていたラウド系とか、クラブ・ミュージックとか、いろんなシーンがあったけど、どこにも落ち着けないというか。それで自然と「ひとりで旅しながら音楽やるか」みたいなスタンスになっていったので。
メジャー・レーベルや大きな事務所との話もあったけど、ことごとく折り合いがつかなくて。音楽業界で自分らしくいることは無理なのかな、みたいな、半ばあきらめみたいな感覚も、その当時あって。同世代のバンドやってる連中とも、だんだん疎遠になって……当時流行っていたラウド系とか、クラブ・ミュージックとか、いろんなシーンがあったけど、どこにも落ち着けないというか。それで自然と「ひとりで旅しながら音楽やるか」みたいなスタンスになっていったので。
──本当に「All Alone」だったんですね。
だから当時は、できるだけ、いろんなものを見ないようにしよう、みたいな。焦りとかジェラスとかを感じてしまうので、みんなのにぎやかなシーンと距離を置いて、どこにも入らないようにしよう、っていう感じでしたね。
──でも、『HOMEWORK #1』を作ったことで、アーロンフィールドと出会ったり、全国のお店とつながったりして、自分の居場所ができていったので、この曲のような気持ちではなくなっていった。
そうなんだと思います。だから、ライブで歌っても、しっくりこなくなったんでしょうね。











