見た目も性格もゆるゆるでふわふわなふたりが奏でる、エッジの効いた大胆不敵なボカロック。小気味よいギャップでお昼寝のような絶対的幸福感を届けるのが、ボーカルのひなぷ(武田雛歩)とギター、DJ&サンプラー使いのはるぽんによる2人組ガールズユニット・Suupeasだ。
2022年まで同じバンドのメンバーとして愛媛県を拠点に活動していたひなぷとはるぽんが2年越しに再び集い、2024年9月にSuupeasとして初のデジタルシングル「ヘッチャカ」をリリース。2025年3月には10曲入りのデジタルEP『寝具 a Song!』をリリースした。キャリアを重ねた実力派から新進気鋭の若手まで、名うてのVOCALOIDクリエイターたちの手掛けた楽曲は、グループのテーマである“お昼寝”から派生し、“夢”や“睡眠”、“悪夢”、“快眠”、“二度寝”など様々な角度からSuupeasの世界を彩っている。
今年3月にはシンガポールで開催された「Anime Garden 2025」に出演し、自身のステージと八王子Pとのコラボステージにて現地のアニメ&VOCALOIDファンのボルテージを上げた彼女たちが、6月8日(日)に初のワンマンライブ『SING寝具SING ~スヤァ伝説の始まり~』を開催する。Suupeasをスタートさせてからの半年間を怒涛のなか駆け抜け、新たな目標を見据えるふたりに、これまでの生い立ちと活動に懸ける思いを訊いた。
2022年まで同じバンドのメンバーとして愛媛県を拠点に活動していたひなぷとはるぽんが2年越しに再び集い、2024年9月にSuupeasとして初のデジタルシングル「ヘッチャカ」をリリース。2025年3月には10曲入りのデジタルEP『寝具 a Song!』をリリースした。キャリアを重ねた実力派から新進気鋭の若手まで、名うてのVOCALOIDクリエイターたちの手掛けた楽曲は、グループのテーマである“お昼寝”から派生し、“夢”や“睡眠”、“悪夢”、“快眠”、“二度寝”など様々な角度からSuupeasの世界を彩っている。
今年3月にはシンガポールで開催された「Anime Garden 2025」に出演し、自身のステージと八王子Pとのコラボステージにて現地のアニメ&VOCALOIDファンのボルテージを上げた彼女たちが、6月8日(日)に初のワンマンライブ『SING寝具SING ~スヤァ伝説の始まり~』を開催する。Suupeasをスタートさせてからの半年間を怒涛のなか駆け抜け、新たな目標を見据えるふたりに、これまでの生い立ちと活動に懸ける思いを訊いた。
──おふたりはもともと愛媛県を拠点に活動していたガールズバンド・たけやま3.5のメンバーで、2022年6月にはるぽんさんを含めメンバー2名がバンドを卒業し、ひなぷさんはひとりでバンド活動を継続しました。違う道を進みつつも、おふたりは引き続きプライベートで仲良くしていたそうですね。
ひなぷ(Vo)はるぽんはバンド時代から“仲良し”や“友達”の域を超えた家族のような存在で、はるぽんの卒業が決まったときはギャン泣きでした(笑)。だから卒業後も関係は変わらず、お仕事で愛媛に帰るたびにはるぽんと一緒に遊んでいました。
はるぽん(Gt/DJ/Sampler)ひなぷから「愛媛帰ってきたよ」って連絡が来たら、「じゃあご飯行こうか」って。卒業した後はあんまり連絡取れなくなっちゃうのかな……と思っていたけれど、バンドのLINEグループは残っていたので、自然と連絡は随時取り合っていました。ひなぷは人として素晴らしくて、人が傷つくようなことは絶対言わんし、すごい寄り添ってくれる。誰からも愛される雰囲気と性格で、自分にないものをたくさん持っているんです。生まれ持った才能だなと思います。
ひなぷうれしい(照れ笑い)。はるぽんはバンドでもグッズの絵を描いてくれたり、「他の人にはない独特の感性があるな」と感じる場面が多かったんですよね。そういうはるぽんに救われるところは多かったんです。
──確かにはるぽんさん、アクティブでありクリエイティブですよね。バンドを卒業してからSuupeas結成までの2年間でやっていたアルバイトもバラエティに富んでいますし、バンド時代はベーシストでありながら、SuupeasではギターとDJとサンプラー使いを担当するだけでなく、振り付けも踊って。
はるぽん 「自分がやってみたいと思うことは何でもやってみよう!」みたいな感じです(笑)。ひなぷに「また一緒に音楽をやらない?」と誘ってもらったときもその感じで、結構軽い気持ちで「いいよ」って言いました。ずっと愛媛に住んでいたので上京せないかんことは決断が必要やったけど、思い切って飛び出せて良かったなと思います。
Suupeasの結成の経緯
──いまはるぽんさんがおっしゃったように、Suupeasはひなぷさんがはるぽんさんを誘ったことがきっかけでスタートしたんですよね。その背景を詳しく教えていただいてもいいですか?
ひなぷはるぽんたちが卒業してからひとりでステージに立つようになって、その2年間でだいぶ強くなれたんです。自分にとって大切な修行の時間であることは実感しつつ、心のどこかで「もう1回はるぽんと一緒に音楽がやりたい」という気持ちがずっとあったんですよね。はるぽんにそれを打ち明けたのは、いつもみたいに愛媛で遊んでいたときで。お昼に山登りをした後、はるぽんの車で海に行ったんです。
はるぽん夕陽がちょうど落ちるくらいの、すごくいい時間帯やったんで「せっかくやし弾き語りしようや!」って車に乗せてたアコギを引っ張り出して。
ひなぷそうそう。別に「海に歌いに行こう」と予定していたわけではなくて、たまたまその場の流れだったんです。
はるぽんわたしはバンドを卒業してから好きなアーティストのライブにたくさん行くようになって、さらに音楽が好きになって。そこから趣味で弾き語りを始めたいなと思い立ってアコギを買って、そのアコギはいつも車に乗せていたんです。ひなぷと海でつじあやのさんの「風になる」を一緒に歌ったね。気持ちよかったー。
ひなぷ“夕陽”と“海”に合う曲を歌ったんだよね。その夜、はるぽんに「また一緒に音楽やらない?」と言いました。はるぽんとはすごく波長が合うし、ずっと一緒にいて息苦しさを感じることがまったくなくて。心から居心地がいいなと思える存在なんです。