私はアニソンとボカロに特化したオーディション『ウタカツ!』でグランプリをいただいてからプロとしてのアーティスト活動が始まったので、ボカロ的な要素を入れてみてもいいかもという提案があって。jon-YAKITORYさんや、このアルバムの収録曲「HiGHLiGHT」を作ってくださったtepeさんなどボーカロイドを楽曲制作されている方がたくさんいる中で、CHiCOチームから新進気鋭のクリエイターのひびね。さんを推薦してもらって曲を作っていただきました。
ひびね。さんの楽曲「Goin Goin」は、すごくキャッチーで耳に残るサウンドや「た、た、た、た、」や「か、か、か、か」などの歌詞が特徴的かなと思いました。
サウンドも含め、歌い方もボカロより淡々と歌うところがこの曲は多いので、聴いているとハッとする瞬間がたくさんあるんですよね。
いろいろなラジオ番組にアルバムのプロモーションのためにゲスト出演させていただきましたが、この曲が良かったと言ってくださる方が本当に多くて。「Goin Goin」はこのアルバムのピースとしてぴったりハマってとても嬉しいです。
この曲を作ってくださったtepeさんは私の1stシングル「エース」の編曲をしていだいた方で、今回改めて楽曲の制作をお願いしました。ロック曲が並ぶ中、「さわやか要素も欲しい」と私がリクエストして。歌詞の世界観は、「好きなものはいくつになっても好きでいたい」という私の気持ちで書いていただきました。この曲も早口になるところがあったり、トリッキーな部分があるので、他の曲とは違う注目ポイントが多いと思います。
曲の並び順はチームの中ですごく考えました。特に1曲目は、私はアルバムだからこそ、新録曲の「インパーフェクト」を1曲目にもってきたほうがアルバムの顔としていいんじゃないかなと思いましたが、最終的にはインパクトの点でいえばソロの曲の中でも「エース」が一番引っかかりがあるし、アルバムの始まりとしてもワクワクするという理由で決まりました。
そして最後の曲はソロデビュー曲の「光のありか」で。1年前は始まりの歌だったけど、1年経った今だからこそ曲の持つメッセージも伝わりやすいかなと思って。
バックの銀のペーパーはかなり攻めてますよね(笑)。「fam!」のジャケットで日常を切り取ったような、温かくて、少し素顔がのぞくような世界観を出したので、今回はフルアルバムですし、アーティストデビュー10周年とソロデビュー1周年というタイミングもあって、アーティストのCHiCOとしてかっこよく強めのビジュアルでかっこよくキメようと。
元々、ソロでは自分のスタイルがよく見えるファッションを意識したかったし、私自身もいろいろやりたいこと、着たい衣装もあって。「光のありか」からいろいろな衣装を着て、いろいろなチャレンジをしてきて、その中で「この衣装や世界観が似合うんじゃないか」と発見もありました。
今回、制作してくださった方は「fam!」のジャケットも制作してくださった方々で、「fam!」のジャケットの別テイクで撮影した写真がとてもかっこよかったので、これをアルバムの世界観にしたいという流れもあって、強めなCHiCOにしてもらいました。
ここで「私、ギンギラギンを背負ってもイケるんだ」という新たな可能性が見つかりました(笑)。ただ銀のペーパーの上でいい姿勢を保つのが難しかったです。「もし破いちゃったらどうしよう?」とドキドキしましたけど(笑)。