1本1本少しずつ学んでいったのが去年だったんです。今年はガツンとやっていきたいですね(sana)
──sanaさんは「誰のせい」を歌うとき、感覚としてはいかがですか?とても個性的なリズムの刻みの曲なので、歌のリズムキープをするうえで気を付けていることなど。
sanaレコーディングした時は大して気にならなかったんですけど……去年の年末の「沙上の夜」のときちょっと思いました。やっぱり「誰のせい」ってほかの曲とはなんかちょっと雰囲気が違うじゃないですか?「あ、やばい。どうやってこの曲に乗るんだろう?」とちょっと焦ったんです(笑)。
キタニでも、それだけ音が細かく聴こえるようになったってことだよね。解像度が上がった結果、集中が途切れるっていうのはあるあるだと思う。sanaさんは僕らがどんな曲を作ってもちゃんと自分の表現に落とし込んでくれるから、僕らも安心して自由な曲作りができてますね。……ああ、当日が楽しみだなあ。大吾さんの面白いMCも久し振りに観られる!(笑)。sanaさんも大吾さんのMCスキルを盗めるかもしれないよ?(笑)
sana「沙上の夜 act2」では翔さんもキタニさんも喋りましょう!
渡辺いや、中途半端に終わりそうな気がするなあ~。
山口MCなんて中途半端でいいんですよ。喋りすぎたなと思ったら「じゃあ次はそんな感じの曲やります」って言っておけばOKです(笑)。
一同あははは!
山口いつも僕がセットリストのたたき台を作るんですけど、畑が違うぶん僕らもいつも以上に好き放題できるかな~と思ってます(笑)。ピープルのファンもそういうところを期待してるのかなって。いつもと違う見せ方ができるチャンスと捉えてますね。
──そうですね。People In The Boxはリリース当日にリリースを発表したり、だいぶクセの強いグッズを発表したり、面白いアイディアをぽんぽん投げるバンドなので。
キタニこの前発表してたグッズの「光る角砂糖」、めっちゃ笑いました(笑)。
山口過去にはただの棒とかも売ったよ(笑)。ホームセンターで買った直径1cm×長さ21cmの棒のバリを、俺が家の電動ヤスリで取るっていう……これがまた大ヒット!
一同あははは!
山口どんどん売れていくから、ツアー先に電動ヤスリ持っていってバリ取りして、1000本くらい売れましたね(笑)。最後のほうはめちゃくちゃ上手!おまけに1本5秒くらいでできるようになりました(笑)。
──(笑)。そんなアイディアたっぷりなバンドが、この先どんなふうにバンドを動かしていくのかも気になります。
山口変化を意識してきたバンドなんだけど、最近は「変化の仕方のスタンスを変えていこう」というモードではありますね。それはこれから作る新曲も、過去の曲もどちらも。People In The Boxはすべてにおいて、今の自分たちで勝負してきたんです。でもその勝負の仕方を変えようぜ、って感じかな。「沙上の夜 act2」はそれを試す第1弾でもあるのかなとも思っています。でも考えすぎても不自然な演奏になっちゃうし、そうなると伝わらない。そのなかで作る「いつも通りと違うって何?」を当日までに探そうと思ってますね。
──sajou no hanaも新しい面が見せられるライブになりそうですね。
sanaライブ経験がないなかで、1本1本少しずつ踏み出してみて「あ、こういう感じか!」と確認して学んでいったのが去年だったんです。自分の殻に閉じこもりがちのタイプではあるんですけど、今年はガツンとやっていきたいですね。「沙上の夜 act2」もそういう1日にできたらと思います。
キタニたぶんピープルのファンの人たちからすると、僕らは「なんだこのバンド?」って感じだと思うんです。でも僕らが好きなバンドのお客さんなら、僕らのことも好きになってくれるだろう!という謎の自信もあるし、僕らも今後どんどん変わっていきたいと思っていますね。当日もファンをぶん取れるくらいの気持ちではいます。新曲も披露する予定なので。
「誰のせい」で大吾さんに参加していただいたように、これからもいろんな刺激を取り入れて、たくさん曲を作っていきたい(渡辺)
── 6月24日にリリースが決定した(注:発売日は8月19日に変更されました)TVアニメ"とある科学の超電磁砲T"新ED曲「青嵐のあとで」からひと足早くお披露目できる新曲があると。ちなみにどんな楽曲が収録されるのでしょう?
キタニ表題曲は僕が作ってるんですけど、「俺こんな明るい曲書けるんだ~」って自分でも感心するほど、人生史上最も明るい曲ができました(笑)。ファンの方も面白がってくれるんじゃないかな。
sana最初聴いた時、青空見えました(笑)。
キタニあははは!自分にはなかった明るい青空、入道雲の青春を想像しながら書きました。でもc/wの「Hypnosis」はめちゃくちゃ暗いです(笑)。3曲ともまったく違うタイプの曲なので、楽しみにしていてほしいですね。翔さんと僕は、まったくメロのタイプも曲のタイプもだいぶ違うから、sanaさんには苦労を掛けてるなとは思うんですけど。
sana必死にしがみついてます(笑)。キタニさんの曲はデモがある程度完成された形で届くので自分の中に落とし込みやすいんですけど、翔さんの曲はデモの段階で完成系が全く見えないのが難しくて……。それにsajou no hanaを組む前から「渡辺翔の曲まじ歌えない!」って思うことが多かったのでそれをクリアしなきゃいけなくて……。ほんっと難しくて……。
山口あれ?sanaちゃん、翔さん嫌い?(笑)
一同あははは!
sanaそんなことないです(笑)。「こんな曲も歌えるようになりたいな」と思っていた曲をsajou no hanaの活動を重ねることで「あ、歌えるようになってきた!」と感じられることも増えてきて、すごくうれしいです。
キタニsajou no hanaでやりたいこともまだやってないこといっぱいあるし、それらを一つひとつちゃんと追求していきたいね。
渡辺そうだね。「誰のせい」で大吾さんに参加していただいたように、これからもいろんな刺激を取り入れて、たくさん曲を作っていきたいですね。
PRESENT
「沙上の夜 act2」開催記念!スペシャル色紙を2名様に!
※転載禁止
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