Mellow Youth
確かにまさにバンド名どおり!メロウで若い!と言いたくなる、ゆったりしたBPMで音の隙間の広い「Peace」という曲でスタート。あ、「若い!」の方は見た目です。あとで調べたら20歳と21歳だった。納得。ギター2人、ベース、ドラム、スタンドマイクのボーカルの5人編成、しかしライブが始まるとギターの片方とボーカルのふたりが歌うバンドであることがわかる。「この曲はこっちが歌う」って分かれているのではなく、1曲の中でふたりが交互にリードボーカルをとる。1曲目がいちばんメロウで、他はアシッド・ジャズ的な16ビートの曲やギター・バンドっぽいハードな曲、R&Bマナーの強い曲などさまざま、ただしすべて歌メロの強さが軸になっている全6曲だった。
SET LIST
1. Peace
2. Float
3. Amber Rain
4. Neon Sign
5. Lonely night
6.Rouge & Memory
Omoinotake
ベースとボーカル&キーボードとドラムの3人が、ステージに横一線に並ぶフォーメーション。つまりベン・フォールズ・ファイブと同じ編成なのだが、曲のトーンがもっとR&B寄りなのと、バック・トラックも使っているのと、すきあらばベースとドラムのふたりがばしばしハモリ入れてくるのと、後方にサポートのサックス・プレイヤー(女性)がいて、4曲目の「Stand Alone」以外はすべてプレイしたのが、ベン・フォールズと異なるところ、というかこのバンドの強いところだと思った。そもそも編成以外はベン・フォールズ感ないし。歌詞はどれもラブソング、そしてこのバンドも、メロディがとても強くてドラマチック。ラストのダンサンブルな「Hit It Up」ではミラーボールが回り、フロアが左右に揺れた。
SET LIST
1. fake me
2. Never Let You Go
3. Temptation
4. Stand Alone
5. Life goes on
6. Freaky Night
7. Hit It Up
evening cinema
サポートのギター・ベース・ドラムとボーカル&キーボードの原田夏樹、4人でのステージ。バック・トラックも使用。全曲どっぷりラブソングで、甘くてセンチメンタルなメロディの曲が次々とプレイされていく。歌っている時の表情に「田島貴男感あるな」と思う瞬間あり、キーボードから離れてハンドマイクになった時の佇まいに「岡村靖幸好きなのかな」と感じる瞬間もあり。つまり、J-POPという言葉が生まれるはるか前から、ブラック・ミュージックを日本のポップ・ミュージックにしてきた偉大なる先人たち、そのラインの上に正しく立っているアーティストがevening cinemaであるということなのだろう、と僕は解釈しました。目が離せなくなるステージだった。
SET LIST
1. 告白
2. さよならは今度のために
3. three
4. jetcoaster
5. どうやったって
6. わがまま
7. 原色の街
なお、次回の『MUNETAKA Vol.3』は2月20日(水)下北沢 SHELTER、首振りDollsとNYFが出演。次々回は2月27日(水) TSUTAYA O-nest、出演は瀬川あやか・山崎あおい、追加出演者は追って発表になるので、続報を楽しみに待とう。