メニューが決まっていないので、具体的な内容を詰めていくのはこれからですね。ただ、前回、前々回のツアーもそうでしたけど、バンドの良さが伝わるステージを作っていくというところは変わりませんね。ウエノコウジくん(the HIATUS)、生形真一くん(ELLEGARDEN/Nothing's Carved In Stone)が得意とするタイプの曲を入れていこうと思ってます。
素晴らしいメンバーに恵まれたなと感じました。EMMAちゃん(THE YELLOW MONKEY)とも10年間一緒にやったわけで、ビートルズだって10年やってないでしょ。そういった意味では、ひとつの時代を一緒に乗り越えてきた同志という感覚はありましたし、メンバー全員のモチベーションが高かった。武蔵野の森アリーナでの本格的なライブは初めてということで、不測の事態もいくつかあったんですが、スタッフ、メンバー一丸となって乗り越えて、いい区切りのステージになりました。
のどを休めるため、今後1年間、歌わないと決めていたので、腹をくくってのぞんだんですよ。昔の武士や忍者は命がけの戦いする時、自分の体のどこかを斬ったという話を聞いたことがありますが、そういうギリギリ感が武器になった。きれいに歌うとか、上手く歌うということでなくて、今の自分が持っているものすべてを出すしかないという背水の陣の熱量があのステージに繋がったんだと思います。武道館や代々木体育館もそうですが、自分にとっても、意味を持った場所がひとつ増えましたね。
今のメンバーでのステージ、やるごとに手ごたえを感じているので、さらに極めていきたいんですよ。次からはEMMAちゃんは参加しませんが、生形くんも気合いを入れてくれるでしょうし、ELLEGARDENの再結成によってさらに成長しているだろうし、楽しみですね。35周年をどう反映させるかというのもあるので、選曲に関しては、メンバーと話し合いながら決めようと思っています。
やはり特別な場所のひとつですよね。音響や設備がどうというレベルではなくて、気持ちの部分が大きい。ビートルズやディープパープルがやった場所ですから。ただし、何度もやっている場所だからこそ、新しいアイディアが必要ですね。
4、5曲、ベーシックまでは作ったんですが、そこで止まった状態ですね。というのは、ここにきてドラマや映画の仕事がたくさん入ってきてしまったから。時間がない時に限って、これはやりたいなって思うような、おもしろい企画が来てしまう(笑)。
派手な曲が何曲かあったほうがいいだろうなと思っているので、そういうものも作ってます。例えば、「Juicy Jungle」という曲はコンサートの定番になっているじゃないですか。その兄弟曲みたいなものがあったほうがいいだろうし、「The Gundogs」もしかりですね。
新曲があることで、ステージに新しい風が吹きますから。本当は自分自身が今作りたいのは「サラマンドラ」みたいな曲なんですけど……。
適当に作っているんじゃないかと思う人もいるみたいなんだけど、ああいう曲を作るほうが実は難しいんですよ。もちろん自分の作りたいものは今後も作り続けていきますけど、35周年だし、ライブで盛り上がれる曲を増やしていこうと思っています。
そうですね。シングルがどうの、という時代でもないですから。ただし、タイアップは別ですよ。劇場版アニメ『マジンガーZ / INFINITY』のエンディングテーマとして作った「The Last Letter」みたいに、きっかけをもらうことによって、そのモードに集中していくことで、生まれる曲もありますから。なので、タイアップは歓迎ですね(笑)。