──アルバムの最後を飾る「Signs」は、去年2月のライブでもすでに披露された曲です。あの時点でもう名曲然とした印象でしたが、オーディエンスがそういうふうに受け止めていることを香さんもステージ上で感じたんじゃないですか。
お客さんが口開けて聴いてるなあということを感じたし、こっちも印籠を出したような感じはありましたね。「どうだ、まいったか」みたいな(笑)。
──(笑)。最初から「名曲」と顔に書いてある曲というものがありますが、これもそういう曲ですよね。
いやあ、それはちょっとわからないけど(笑)、これはガールズとやると決めていちばん最初に書いた曲です。まず曲を書いて、詞もひと通りわたしが書いた後でウニちゃんに助けてもらったんです。わたしのなかにはっきりと書きたいことがあったんだけど、ただああいう作詞家の人がすごいのは、いきなり書き出しのひと言で、その曲の色や時間帯や季節がわかるっていう、そういう書き出しを書いてくるから、そのあたりはウニちゃんがまとめてくれました。
──曲ができたときには、自分でもいい曲ができた感覚はありましたか。
いや、特には…。ハワイにいるときに書いたんですが、そのときはまだメンバーの彼女たちの詳しいことを知らない時期で、バンドの音ってどうやって作るのかなあ?みたいな感じで。というのは、普通バンドは何曲か自分たちのレパートリーを持って、対バン・ライブもやりながら、自分たちの音を作っていって、そうしてたらレコード会社が認めてくれて契約に至る、みたいな感じだと思うんです。でも、わたしたちはそういうプロセスがまったくなくていきなりデビュー、みたいなことだから、女の子たちのことを妄想して、こういうのをやりたいなと思って書いたのが「Signs」です。
ツアーに出るのも初めてですから、わたし自身がすごく楽しみにしています
──アルバムは、バンド名がそのままタイトルになっています。
バンド名も、「どうする?どうする?」っていろいろ話して、「girlsって入るのはダサくない?」みたいな話もあったんですけど、彼女たちは過去にかなりハードなことをやってきた反動もあるのか、ものすごく女の子っぽいところがあるんですよね。だから、girlsという言葉がぴったりな感じがしたし、彼女たち自身も全然嫌がらないんです。だから、敢えてgirlsと入れるのがいいのかなという気もしたし、それに女の子のバンドということについて、自分のなかでもどこかLockしてたところがあったなという気もしたし。もう女の子とはやらない、みたいな。でも、もうそれもいいんじゃないと思ったんです。だから、また女の子とバンドをやること自体、わたし自身がひとつロックを解除したということなのかなと思ったし、それに、解き放たれた女の子たちって、よほど男らしいという気もするんです。だから、girlsとつけてること自体がすごく男らしいっていう。わたしにしてみると、そういう感じなんです。
──そのアルバムを携えてツアーに出るわけですが、ツアーに出かけると、それはいわゆる“女の子旅”になるんでしょうね。
そうだと思いますよ。リハのときから、そうですから。すごく華やかだし、みんなかわいらしいし。
──ステージ上では、どんなふうに見えたらいいな、あるいは見せたいなと思っていますか。
この間ものすごくわかりやすい例をみつけて、“これだ!”と思ったんだけど、いままでは例えばここにお皿があったら、その真ん中にわたしという存在があって、その下にはすごくきれいな紙が敷いてあったりするわけで、逆に言うとその敷物がどんなに豪華で高価なものであっても、その上にわたしが乗っかってるという見え方だったと思うんです。今回はそうじゃなくて、このお皿の上に4つのクッキーが並んでて、そのひとつがわたし、ということなんですよね。チョコレートでも、バレンタインの時期になると、4つに仕切られてる箱に、それぞれに形が違ったり味が違ったりするチョコが入っていて、それがひとつのパッケージになってリボンがかけられていたりするでしょ。あれの、一粒になりたかったというか、そこがわたしの気持ちいい場所なんだなと思っています。
──ファイナル公演が50歳最後の日で、追加公演が51歳の最初に日ですよね。
それがちょっと困ってて(笑)、最初は追加公演のほうは同じメニューを男の子のバンドでやろうか、という話もあったんです。でも、わたしがもう戻りたくなくなっちゃったから(笑)、いまの気分としては51歳も引き続きこれでやります!ということで締めくくる予定でいるんですけどね。
──つまり、追加公演のほうは特にこの新しいバンドの未来が見えるようなステージになるのかもしれないということですね。
そうなりたいと思います。なにせツアーに出るのも初めてですから、ツアーの初めの頃と比べたらどれだけ差があるだろうと思って、わたし自身がすごく楽しみにしています。
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