DUSTCELLの2人が強く願った日本武道館でのライブ、新曲4曲についてEMAとMisumiに訊いた【後編】

インタビュー | 2025.01.18 20:00

DUSTCELLは武道館公演前に2曲新曲をリリースするという。夢の舞台に向けて魂を燃やすふたりは、どんな思いのもとDUSTCELLとして音楽を発信し続けているのだろうか。ロングインタビュー後編。
──今後、武道館公演前にリリース予定の楽曲2曲はMisumiさん作詞作曲曲で、そのうちの1曲を聴かせていただいたところ「NO PAIN」のメンタリティと通ずる印象を持ちました。
Misumi実は「NO PAIN」と全然関係ないんです(笑)。4年前の楽曲で、1stアルバム『SUMMIT』の制作中にできたんですよね。でも当時のEMAの感覚には合わなかったのか、アルバムに入ることはなかったんですけど。
EMA当時のわたしはおかしかったですね。こんなにかっこいいのに、あんまり気に入ってなかった(笑)。
Misumi(笑)。でも2024年の11月頃に急にEMAから「あのときのあの曲、今やったら面白いんじゃない?」というLINEが届いて。それで完成させたんです。
EMA当時のわたしはこれを歌える自信がなかったんだと思います。今の時代に新曲としてリリースしても充分なクオリティの高さだし、4年越しにはなったけれど当時のわたしが歌うより成長した今のわたしで録ったからこそかっこよくなりました。「オルターエゴ」時代のMisumiさんのテイストの曲で、サウンド面だけでなく精神面もかなり尖ってるし。
Misumi狂気的なところは出てるかも。この曲にも人間でいるべきかどうかという葛藤が表れてますね。

ライブタイトルの「ONE」に込められた意味とは

──今のDUSTCELLは以前以上に“感情の昂り”を表現することがしっくりくるのかもしれませんね。だとしたら日本武道館はすごく充実した内容になるのではないかと思います。
Misumi日本武道館公演は僕らにとってひとつの終わりであり、ひとつの始まりでもありますね。「ONE」というライブタイトルには、「孤独」と「すべてがひとつになる」という意味だけでなく、そういう意味も込められています。やっぱりライブはファンの皆さんの顔を見られる唯一の機会だし、掛け替えのない場所なんですよね。
EMADUSTCELLを聴いてくださっている方々と現実で会える機会ってライブしかないですもんね。1本1本が貴重だからプレッシャーもあるけど、それがDUSTCELLには合っているなとも思ってるんです。お客さんには日々を楽しんでいる人もいれば、「普段はあんまり人と関われないけどDUSTCELLのライブは頑張って足を運んでます」という人もいたり、本当にいろんな人がいらっしゃるんですけど、すごく優しい方が多いんです。だからライブ中はすごく幸せですね。
──あとDUSTCELLのライブに来る方々は、素直に喜びを表現する方が多いですよね。
EMAコロナ禍の制限が緩和してライブを重ねていくうちに、DUSTCELLのライブはお客さんありきのものに変わってきていますね。回数を重ねるごとにお互いスムーズにレスポンスができるようになっているし、やっぱり顔を見て一緒に歌ったり飛び跳ねたりするのは楽しいです。お客さんが「普段の嫌なことやつらいことを忘れて、今日だけはちょっと無礼講で一緒に騒ごうぜ」という忘れられない一夜にしてくれる。ライブの面白さを知ってしまったので、ライブなしには生きていけない身体になってしまってますね。
Misumiファンの皆さんと僕らの熱量のぶつかり合いがすごく心地いいんですよね。その衝撃から変化が生まれてほしいなという願いもあります。
──Misumiさんは“変化を求める”という姿勢はずっと変わらないんですね。
Misumiそうなんですよね(笑)。“人間”と“変化”がずっと変わらず自分の根本をかたちづくっている。それこそ「ONE」という曲に《光の向こうへと》という歌詞があるんですけど、奇しくも『光』というアルバムのリリースツアーのファイナルで武道館公演を発表したんですよね。全然狙っていたわけではなくて偶然で。運命めいたものを感じました。

DUSTCELL LIVE「ONE」at 日本武道館 Teaser

──おまけに『光』のリリースツアーで初めてバンドが3人から5人編成になり、おふたりはその5人とともに武道館に向かうという。
EMAライブが楽しいのは、間違いなく一緒に演奏してくれてるバンドメンバーの存在もすごく大きくて。本当に心強いんです。
Misumiただのサポートバンドメンバーじゃないんだよね。ものすごく特別な存在に感じていて……これはEMAも同じ気持ちじゃないかな。みんなで一緒にディズニーランドも行ったね。
EMA5人ともすごく明るいんですよ。一緒にいると本当に元気しか出ないし、つらさを感じることがない。皆さんちょっと人生の先輩なんだけど、世代や性別の垣根を飛び越えてくれるんですよね。歌で悩んでるときに相談をしたらすっごい親身になって聞いてくれて、 同じ目線に立って悩んで考えてくれてアドバイスをくれたり、人間としてもすごく尊敬しています。7人編成は『光』のリリースツアーが初めてだったんですけど、もうDUSTCELLのライブにおいて5人ともなくてはならない存在です。

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