THE DEKITSのTGMX、MAURICE(吉澤成友)、TK(高本和英)、KC(Keishi Tanaka)、結成当時も振り返りながら『DE KIT 4 KEY’S』カセットでの再販&リリースパーティーについてインタビュー【後編】

インタビュー | 2024.11.15 18:00

バンドメンバーのキャラクターは?

──ちなみに、バンドの中で4人がそれぞれどんなキャラクターなのか、リレー形式で紹介してもらってもいいですか? まずはMAURICEさんからTKさんについて。
MAURICETGMXさんが長男で、次男が僕。そしてタカモっちゃん(TK)、KCって年齢の順番なんです。タカモっちゃんは、本当にちょうど真ん中の弟的なタイプ。自由で、面白いことをパッとやって、バンドの風通しを良くしてくれるんですよ。

吉澤成友

──なるほど、なんかわかります。続いてTKさんからKCさん。
TK兄弟の例える流れでいうと、KCは末っ子っぽくはない。非常にしっかりしていて、めちゃくちゃみんなを立てるんですよ。自分がこの場の中心にならないように、先輩たちを立てようとしてくれて……だけど、最後に自分がガーッて行っちゃうタイプ(笑)。

高本和英

KCあははは。みなさん行かないんすか? 行かないなら俺行ったほうがいいっすよね……みたいな感じで(笑)。みんなにこれ以上、気を遣わせないためですよ!
──いいですね(笑)。では、KCさんからTGMXさん。
KCそれでいうと、TGMXさんは圧倒的長男で、リーダーですよ。でも、TGMXさんのすごいところはその立場をわかっていながら、鶴の一声で何かを決めるようなことはしない。THE DEKITSの良さみたいなものを引き出すために、「みんな自由にやって」って感じで、僕とは逆の立場でみんなを立ててくれる。僕はもう20年以上、すごい近くでずっと仲良くさせてもらってますけど、そういうところがTGMXさんっぽいなって思う。あと、これは営業妨害みたいになるかもしれないけど、やっぱ真面目な人ですよね(笑)。

Keishi Tanaka

──では、最後にTGMXさんからMAURICEさんを紹介してください。
TGMX何より代わりのいないギタリスト。モーリスの爪引きギターがかなり重要で、その上に僕ら3人が好きに歌っているという構図です。真面目な顔して、いつも面白いことを考えているし、信念とユーモア持った芸術家だと思います。そして何より優しい人柄です。
──それにしても、THE DEKITSの4人が集まったときの、「これこれ!」っていう楽しさって、もうちょっと言語化するとどういう感覚なんですかね?
KC曲ができるスピードとか、リハをしているときもとりあえずやってみようか、みたいな感じでアイデアがどんどん形になっていく気持ちよさはありますよね。こないだのツアーのリハでも、久々に集まったから前のアレンジとかちょっと忘れちゃってるところもあったけど、今回はそうやって弾くんだ?ってお互いの演奏に刺激をもらえるし、それを受けて自分もこう演奏しようって変えてみたりして。「それ、2024年バージョンでいいんじゃないか」って盛り上がったり。その辺の柔軟性とか話の速さみたいなところは、なんかTHE DEKITSっぽいなって感じます。
TK久々に集まってみて感じたんですけど、アルバムが出たのが13年前なんですよね。その当時も、別に若手が組んだグループではなかったけど、そこからさらに時が経って、まぁ~味が出てますねぇ。メンバーみんなが現在進行形でずっと音楽を続けててる人たちなので、歌もギターも、前より断然個性が強くなっている。もうそれ以上キャラ立ったら、バンドとしてまとまらないんじゃないぐらいキャラが立っちゃってるっていうかね。たとえば、KCの歌も今のKCの歌になってる。音源をレコーディングした当時は20代だったけど、そのメロディーを今歌えば 40代の味が出ててるんですよね。TGMXさんもTDCさんと二人編成の今のFRONTIER BACKYARDのあの感じがすごく出てるし、僕は僕なりにこれまでの経験が出せる。それにMAURICEくんのギター! 以前はオーセンティックなことをやらしたら、この人はすごいなってずっと思ってたんですけど、最近のYOUR SONG IS GOODのダンスミュージック化による手の素早さみたいな出てきちゃって、もういびつですよ(笑)。レイドバックな演奏だけじゃないっていうね。

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