2014年8月6日にCHiCO with HoneyWorksとしてデビューしてからもうすぐ10周年、ソロとしては7月15日にデビュー1周年と、2つのアニバーサリーを控えているCHiCO。
大塚 愛の作詞・作曲で話題の2ndシングル「fam！」は5月22日にリリースされ、8月6日からは東京・北海道・福岡・大阪・名古屋・横浜をまわるツアー『LAWSON presents CHiCO 1st Zepp tour 2024 "CONTiNUE"』も行われるなど、楽しいパーティの準備が着々と進行中のCHiCOにインタビュー！
大塚 愛の作詞・作曲で話題の2ndシングル「fam！」は5月22日にリリースされ、8月6日からは東京・北海道・福岡・大阪・名古屋・横浜をまわるツアー『LAWSON presents CHiCO 1st Zepp tour 2024 "CONTiNUE"』も行われるなど、楽しいパーティの準備が着々と進行中のCHiCOにインタビュー！
──2014年8月6日にCHiCO with HoneyWorksとしてデビューされてからもうすぐ10周年になりますが、感想をお聞かせください。
あっという間というか、まだ10周年という自覚は正直なくて。途中でコロナ禍に入って、いつも通りの活動ができなくなったこともあって、気持ち的にはまだ6年目を走っている感覚です。でも今回の「fam！」のリリースイベントや前回の1st EP『PORTRAiT』のリリースイベントで、「CHiCOちゃんを追いかけて、今年で10年です」というファンもいっぱいいて。「初めて知った当時は小学生でライブには行けなかったけど、高校生や大学生になって、やっとライブに来られるようになりました」という人もいて、「そんなに月日が経ったんだな」と、みんなの応援メッセージで、じわじわ実感している段階です。
──ここまで振り返った中で印象深かった出来事を挙げるとすれば？
CHiCO with HoneyWorksとしてデビューした1stシングル「世界は恋に落ちている」のレコーディングが過去イチに大変で、今でも印象深いです。午前11時に始まって、途中で何が正解なのか、わからなくなってしまって、泣きくずれてしまったこともありました。トータルで12時間近くかかり、終電で帰りました。
──そんなに長く!? ノドはもったんですか？
もちました。枯れることなく（笑）。ただあまり声を張る曲ではなかったこともあって。でも今は1曲平均で5～6時間で済んでいるので奇跡的ですよね。
──でも苦しんだかいがあって、スマッシュヒットも飾ったし、すっかり代表曲になったので良かったですね。
はい！
──そして10周年を迎える前の5月22日に、ソロとしての2ndシングル「fam！」がリリースされました。「fam！」はTVアニメ『夜桜さんちの大作戦』のエンディング曲になっていますが、『夜桜さんちの大作戦』の本編とエンディング映像をご覧になった感想をお聞かせください。
アニメの放送前に、曲が流れるエンディング映像を見させていただきましたが、たぶん作中のスパイ一家の夜桜家の四女の四怨（しおん）ちゃんがゲーマーで機械を扱うのが得意ということに合わせた世界観だったと思いますが、私がゲーム好きということもあって、ドット絵っぽくて、ピコピコみたいな感じになっていたのが嬉しかったです。あと妹の六美ちゃんへ極度シスコンの長男、凶一郎（きょういちろう）くんが一人だけ変なイラストで描かれていたのもおもしろかったです（笑）。夜桜さん一家の温かさやコミカルなところが描かれていて、かわいいなと思いました。
TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』ノンクレジットED（CHiCO ／fam!）
──エンディングが始まってすぐ「MISSION:YOZAKURA FAMILY」というタイトルが出てきて、あの有名かつ懐かしいゲームソフトを思い起こしましたが、先日放送された6話「バグ」の中で、「ULTRA YOZAKURA FAMILY」というゲーム画面とエンディング映像の世界観が繰り広げられて。こんなところで回収するとはビックリしました。
あのエンディング映像をご覧になった方は、普通にかわいいなと思って見ていたと思いますが、「敵を撃退する方法がTVゲームみたいだからエンディングがこのドット絵の映像になっていたんだ!?」と回収する感じが気持ちよかったです。私は今回タイアップ曲を担当させていただくことになってから作品を読み始めましたが、平成の作品っぽくて懐かしさを感じて好きになりました。だから、このアニメをたくさんの方に見ていただきたくて。日曜日夕方5時から放送されているので、私の曲をきっかけに興味を持っていただけたら嬉しいです。
──ちなみにアニメのオンエアでエンディングが流れた後の反響はいかがでしたか？
『夜桜さん』ファンの方も、CHiCOファンの子たちもすごく喜んでくれていて。また「fam！」を大塚 愛さんに作詞・作曲していただくとお知らせした時点で、「あの大塚 愛さんに曲を書いてもらうの?!」とざわざわしてました（笑）。実際にオンエアされてからは「CHiCOちゃんの温かさも感じられるから、この曲すごく好き」とみんなが言ってくれました。
──「fam！」は、大塚 愛さんが「aio」名義で作詞・作曲されていますが、どういう経緯で今回のコラボが実現したのでしょうか？
偶然、私の音楽ディレクターさんが大塚 愛さんと以前お仕事をされていたというご縁もあって実現しました。私は子供の頃から大塚 愛さんの曲は、ドラマ『花より男子』のイメージソングの「プラネタリウム」やTVアニメ『ブラック・ジャック』のエンディング曲「黒毛和牛上塩タン焼680円」などのTVでよく耳にしていたので、「まさか私の曲を!?」と驚きつつも「私もアーティストだからそういう可能性もあったのか」と何とか納得してみたり（笑）。でもまだいちファンとして大塚 愛さんに曲を書いてもらっているドキドキ感と、大先輩のアーティストに曲を書いてもらう重みやプレッシャーの50:50な状態でした。
──CHiCOさんの世代にとって大塚 愛さんは、まさに「ど真ん中」でしょうから。
そうです！ 先に挙げたほかにも「さくらんぼ」や「PEACH」なども好きですし、挙げればきりがありません。
そんな大塚 愛さんとは直接お会いできなかったんですけど、制作の進行過程は音楽ディレクター経由で随時、私の元に共有されてました。例えば「今、楽器のレコーディングしてます」とか、大塚 愛さんご本人が私のボーカルレコーディングに向けてのメモ書きしてくださったものを写真に撮って送ってもらったりとか。そしてボーカルレコーディングの時にそのコピーを後日もらったら、そのメモ書きには『夜桜さん』の六美ちゃんのイラストも描かれていましたが、それもすごく上手で。素敵な宝物になりました。
そんな大塚 愛さんとは直接お会いできなかったんですけど、制作の進行過程は音楽ディレクター経由で随時、私の元に共有されてました。例えば「今、楽器のレコーディングしてます」とか、大塚 愛さんご本人が私のボーカルレコーディングに向けてのメモ書きしてくださったものを写真に撮って送ってもらったりとか。そしてボーカルレコーディングの時にそのコピーを後日もらったら、そのメモ書きには『夜桜さん』の六美ちゃんのイラストも描かれていましたが、それもすごく上手で。素敵な宝物になりました。
──「fam！」を初めて聴いた時の印象は？
すごく優しくて、温かい曲だなと思いました。そして歌詞を見て、六美ちゃんと太陽くんの世界観で書いてくださったんだなと感じました。
私の曲の中では、「寄り道」（1stシングル「エース」C/W）も昔を思い浮かべながら懐かしい気持ちになる曲でしたが、現在進行形で大切な人を想う、温かい曲は初めてだったので、新しいCHiCOをみんなに見てもらえるきっかけになって嬉しいなと思いました。
歌詞についてですが、私は「もっと頼ってくれてもいいのに」と思うタイプで、うちの父親も母親も頑張り過ぎてしまう人なので、「大丈夫かな？」と心配になるのは子供の頃も今も同じで。だから共感する部分があったので、私は家族を思い浮かべながらレコーディングでは歌いましたが、シングルのリリースに先駆けて先行配信された時に大塚 愛さんのファンの方も聴いてくださったようで、「娘ちゃんのことを書いたのかな？」と考察をつぶやいている方がいて。ご本にはまだ直接お聞きしていないので憶測にはなりますが、「いろいろな目線で、大切な人に向かって歌える曲だな。もっといろいろな人に聴いてもらいたいな」と改めて感じました。
私の曲の中では、「寄り道」（1stシングル「エース」C/W）も昔を思い浮かべながら懐かしい気持ちになる曲でしたが、現在進行形で大切な人を想う、温かい曲は初めてだったので、新しいCHiCOをみんなに見てもらえるきっかけになって嬉しいなと思いました。
歌詞についてですが、私は「もっと頼ってくれてもいいのに」と思うタイプで、うちの父親も母親も頑張り過ぎてしまう人なので、「大丈夫かな？」と心配になるのは子供の頃も今も同じで。だから共感する部分があったので、私は家族を思い浮かべながらレコーディングでは歌いましたが、シングルのリリースに先駆けて先行配信された時に大塚 愛さんのファンの方も聴いてくださったようで、「娘ちゃんのことを書いたのかな？」と考察をつぶやいている方がいて。ご本にはまだ直接お聞きしていないので憶測にはなりますが、「いろいろな目線で、大切な人に向かって歌える曲だな。もっといろいろな人に聴いてもらいたいな」と改めて感じました。
