家入レオ×麻倉もも 日比谷野音で競演予定の二人のスペシャル対談

インタビュー | 2024.02.21 18:00

──同級生の二人でのレコーディングはどうでしたか。
家入照れたね。あはははは。
麻倉ふふふ。私のボーカルのディレクションをレオちゃんがやってくれて。
家入本当に恐縮ですなんですけど。
麻倉でも、やっぱり二人にしかわからない世界観の曲だからこそ、二人にしかわからないディレクションがあって。
家入あははは。「校舎のあそこを思い出して」とかね。
麻倉そのときの気持ちとか。なので、すごく想像しやすかったです。私も過去のいろんなことを、二人で話したときのこととか、この仕事をやりたいって思ったときの気持ちとかを思い返しながら歌ってて。あとは、最初に全部レオちゃんがまるっと歌ってくれてて。その後に私がボーカルのレコーディングだったんですけど、本当に素晴らしくて。素晴らしすぎて緊張もあったんですけど、安心して歌えた部分もあって。もうなんか、大丈夫だって。楽しく歌えれば、それが一番だっていう気持ちになって。照れたけど楽しかったレコーディングでしたね。
家入やっぱり普段、声優を生業にされているので、歌い手にもなれて、語り部にもなれるっていうのは、本当に麻倉ももらしさだなって感じました。ももちゃんは、歌もすごく魅力的に届けられる方なので、やっぱすごいなと思いましたし、かっこよかったです。
──お二人の声が重なったとこはどう感じましたか。
麻倉自分で言うのもなんですけど……すごい合ってるなって。
家入あははははは。合ってたね。
──ユニットを組んで欲しいくらいですよ。
麻倉ぱっと見で皆さんが感じる雰囲気は私達は全然違うし、声質も違う。一緒に重なったらどうなるんだろうっていうのはあったんですけど、最初に聴いたときに、「こうなるんだ。いい」って素直に思いましたね。
家入私は、もう本当に馬鹿みたいなんですけど、「ふたりはプリキュア」っていう気持ちで歌って(笑)。普段だと出せない、ももちゃんに新しい自分を見せてもらった瞬間でもあったし、背中を預けられる人がいるってこんなに心強いんだって思いました。私はソロで歌っているので、普段は自分で自分の池に石を投げ込んで、インスピレーションを探していくっていう歌い方なんですけど、ももちゃんがこういう歌い方をしてるから、私はこうしたらどうだろうとか、面白い発見がたくさんありました。
──<あなた>にじゃなく、<私に>負けたくないって歌ってるところは、家入さんらしいし、ももさんらしいですよね。
家入ライバルは私っていうタイプかもしれない。
──似てるところはありましたか?
家入ある。今日、思った。
麻倉いろいろ話してて、確かに言われたらそういうとこあるのかなと思ったけど、どんなとこだっけ?
家入(笑)上手に言えないけれど、本当に違うんですよ。今日の洋服も衣装なのかなっていうくらい可愛くて。
麻倉恥ずかしい(笑)。
家入でも、当時からそういうファッションやったやん、割と。変わってないなって思ったけど、今日。ももちゃんは学生の頃から、ファッションや持ち物で自分の好きなものをちゃんと主張してた。そこが私がももちゃんに惹かれた一つの理由でもあるんですけど、ほわんってしてるように見えて、めちゃくちゃ芯が強いんですよ。心を閉じてるわけじゃないんだけど、あんまり自分の感情については話さない。そこは割と、私も話すことと話さないことっていうのがしっかりあるタイプなので、似てるけど、根本的には……さっき、言いよったやつ、何やったっけ。
麻倉「根っこは似てるけど、咲いてる花が違う」みたいな感じかもしれない。
家入うん、そうですね。
──タイトルにははどんな思い込めましたか。
家入私にとっては、希望の名前は「ももちゃん」。そして、ファンのみなさんの一人ひとりの名前、スタッフの名前。「希望って何?」って言われると答えられなくなるけど、やっぱり人との出会いだと思ってて。今年、30歳になるからっていうのもあり、インタビューで、「これからの夢を教えてください」って言われるんですけど、私は具体的には決まってないんです。その、決まってないことが自分にとっての喜びなんですね。これからどんな人と出会って、どんな音楽と出会うことによって、私は深められていったり、これをしたいって思うんだろうって。希望は出会い。
──麻倉ももが「希望の名前」であり、「思い出」や「はじまり」でもあるっていう。
家入恥ずかしい、これ!
麻倉めちゃくちゃ嬉しいです。やっぱり私は追いかける立場だったから。レオちゃんの頑張りに奮い立たせてもらって、私も追いかけて東京にきて、一生懸命頑張ってきた。だから、「希望の名前」に私を含んでくれるのが嬉しいですし、こうやって対等に曲を一緒に歌えたのが信じられないし、嬉しいしっていう。いろんな感情が混ざり合ってます。
──野音のツーマンはどんなステージになりそうですか。
家入ドキドキわくわくを本当に信じられるっていう日になると思います。
麻倉いつもやってるライブとはちょっとまた違う感覚がありますね。
家入私はそんなに対バンをやってきたタイプではないので、他者と歌わせていただける、そして、その他者が麻倉ももであるっていうところで、自分にどういう化学変化が起こるのかがすごく楽しみです。私の体内で起きている化学変化を見ることがお客さんの楽しみだと思うから。ちょっと普段の活動とはまた違う、スペシャル感がかなりあるんじゃないかなって。お互いのファンがお互いに思うことだと思うんですけど。
──ファン層も全然違いますよね。
家入ももちゃんのライブ行ったときにコールを聞いて。やっぱカルチャー違うんだなって感じて。
麻倉ペンライトも振ってるしね。ペンライトを持ってる私のファンがレオちゃんのことを応援するときにどうするのかも気になるな。
家入そのままでいてほしい。私たちのライブでは、自分がいたいと思える自分でいて欲しい。私がももちゃんといることで羽を伸ばせるように、ファンのみなさんもそうであってほしい。私たちお互いが、お互いらしくいれることで、会場にいるみんなもそうであってほしいから、この日は家入のライブでもペンライトを振ってもいいし、ジャンプしてもいいし、コールしてもいいし。
麻倉あははは。ほんとに?
家入そういうのが面白いし素敵だと思う。バラード歌ってるときに、コールが入ったら、一回、ももちゃんを呼ぶかもしれないけど(笑)。1クラスメイトだったお互いが、こんなにいろんな方に応援してもらえてるんだっていうのを体感するのが楽しみですね。

公演情報

DISK GARAGE公演

家入レオ YAON 〜SPRING TREE〜

2024年3月16日(土)17日(日)日比谷野外大音楽堂

2024年3月16日(土):ワンマン
2024年3月17日(日):ツーマン・麻倉もも

チケット一般発売:2024年1月27日(土)10:00

RELEASE

「希望の名前」

Digital Single

「希望の名前」

2024年2月21日(水)SALE
https://jvcmusic.lnk.to/kibounonamae
※本URLは2月21日0時より有効となります

■家入レオ - in the House #27
ゲスト:麻倉もも
2月21日(水)20:00より生配信!
詳細

PROFILE

家入レオ(いえいり・れお)

福岡県出身。1994 年12 月13 日生まれ。
力強さと切なさが同居するその声、感情豊かな表現力が魅力の28 歳。
2012 年2 月「サブリナ」でデビューし、その年の第54 回日本レコード大賞最優秀新人賞他、数多くの新人賞を受賞。
代表曲には、「Shine」、「Silly」、「君がくれた夏」、「未完成」、「空と青」など、しっとりとしたバラードから爽やかなミドルナンバー、バンドサウンドまで、幅広い楽曲を独自の感性と歌唱力で表現し、多くのファンを魅了している。

PROFILE

麻倉もも(あさくら・もも)

1994 年6 月25 日生まれ、福岡県出身。
2011 年の第2 回ミュージックレインスーパー声優オーディションに合格。
代表作は『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』環いろは役、『告白実行委員会~恋愛シリーズ~』瀬戸口雛役など。

  • 永堀アツオ

    取材・文

    永堀アツオ

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