前回のツアーとはセパレートで考えています。前回のツアーはSATOKOがドラムということで、独特のツアーになりました。同じものを狙ったら、超えられないので、今回はASKAバンドのレギュラー江口信夫が叩きます。前回のイメージを捨てて、真逆のステージで押そうと考えています。
そうです。ゴリゴリのロックをやります。ストリングス(Get The Classics Strings)がいないのは、ちょっとさびしいですけどね(笑)。
いえ、毎回そうなのですが、“44年目のありったけ”という気持ちでのぞむので、新旧の曲を織り交ぜてやる予定です。
最新アルバムの曲も数曲やるかもしれませんが、まだ曲目は確定していません。バンドでやる強みとしては、ステージ上での一体感に優るものはないんですよ。一体感のある熱いライブをなるのは間違いないですね。
アジアでも何か所かやりたいので、現在調整中です。初めての国も入ってくるかもしれません。たとえば、マレーシアは税制など制度の関係で、海外のアーティストがコンサートをやるのは難しい状況があります。でも“文化交流”という趣旨であれば、可能性があるとのことです。環境が整ったら、やりたいですね。以前、シンガポール公演をやった時にも、多くのマレーシアの方々が観に来てくれました。開催できたら喜んでくれると思うので、実現に向けての努力は惜しまないつもりです。
韓国公演もやりたいですね。2000年の韓国公演の現地スタッフが大勢残っているんですよ。「もう1度、日本との関係を修復したい」との思いを持っている人たちが、声をかけてくれているので、望まれているのならやりたいという気持ちは強いですね。
当時は、一部ではありますが、日韓の親善コンサート開催を快く思わない人たちもいたので、命をかける覚悟でやっていました。薫も家族も不安がっていましたが、「お父さんは強いから、怖がらなくていいから。大丈夫だから」と言ってステージに立っていました。今、世界は緊張状態が続いています。どこかで新たな火種が生じたら、日本が巻き込まれる可能性もあるでしょう。音楽を通じて、隣国との民間交流に少しでも貢献できたらと考えています。
ツアーが終わったら、すぐにアルバムを作りたいですね。デイヴィッド・フォスターとの共演、アジアも含めたツアーなど、さまざまな刺激を受けることが、曲作りにもなんらかの形で反映されるでしょうし、曲を作ること、ライブをやることが自分の役割だと考えています。