神はサイコロを振らない、東阪野音ライブ&「事象の地平線」ツアー開催。「ライブで一緒に歌える時が来たら、感動しすぎて死んじゃうと思う」

インタビュー | 2022.03.12 12:00

コロナ禍だから、あえてシンガロングのパートがある曲を作っている(柳田周作)

──前回のインタビューで、いわゆるわかりやすく盛り上がるライブをやるバンドではない、というのが悩みの種だったけど、それによって得たものも大きいと今は思う、という話をされていましたよね。
柳田はい。それが曲作りにも活かされているし。前回、吉田(喜一/Gt.)も言ったように、最近はシンガロングのパートがある曲も増えたし、このアルバムも、一緒に歌える曲が多いので。ただ、それは、昔ライブが盛り上がらなかった頃のトラウマというのもありますけど、コロナ禍だから、というのも大きいですね。コロナ禍で、ライブでお客さんの声がきけないからこそ、あえてそういう曲を作っているところもあります。いつか、一緒に声が出せるようになった時のために。だから、ほんとにライブで一緒に歌える時が来たら、俺、ヤバいだろうな、と思って。感動しすぎて死んじゃうと思う、みんなが歌ってる姿を見たら。
黒川亮介(Dr.)聴いたことないもんね。
──そうか、インディー時代はそれがまだなかったし、デビューした時はもうコロナ禍だったから──。
柳田はい。聴いたことないです、お客さんが神サイの曲を歌ってるところ。シンガロングできるところは、2020年の夏以降に作って来た曲に、散りばめられているので。たぶん俺、マジで泣いちゃうと思います。
桐木岳貢(Ba.)ライブでいちばん楽しいって思える瞬間は、お客さんの感情表現が見れた時だから。ほんとに、インディーズ時代の最初の頃はお客さんが……すっごい悪い言い方ですけど、敵に見える、っていうか。でも、感情表現をしてくれた瞬間に……アニメでもあるじゃないですか、最初は敵だったけど今は仲間、みたいな。ライブでそういう瞬間がある、それがいちばん楽しいし。いつか、声を出せるようになるのが待ち遠しいですね。その瞬間が訪れるのが。
柳田今はやっと、「巡る巡る」っていう曲で、お客さんみんなジャンプしてくれるようになって。そういう、たとえばハンドクラップだったり、腕を挙げるだったり、揺れて踊るだったり、声を出せない分、みんながいろんな方法で、僕らに気持ちを伝えようとしてくれてるのが、めっちゃわかるので。だから、今の声が出せないライブに対して、抵抗がないというか。むしろ、これはこれですごく楽しいです。

神はサイコロを振らない「巡る巡る」【Official Lyric Video】

──東阪の野音に関して、他にも楽しみにしていることはあります?
柳田僕はずっと言ってるんですけど、とにかく晴れてくれ、っていう。『最下層からの観測』って言っちゃってるから、星空が見えないと始まんないんで。星を見ながら歌いたい曲もいっぱいあるし。あとは、みんな、歌える状況になったらいいな、っていう希望も、まだ捨ててない。っていうのは、僕は、個人的にはあります。
吉田喜一(Gt.)お客さんもお客さんで、正直、コロナ禍に慣れて来てると思うんですよね。ライブで何をやっていい、何をやっちゃいけない、っていうのは、みんなもうわかってるので。だから、その中でも最大限、楽しんでほしいですよね。もちろん自分らも100%楽しみますけど、お客さんに楽しんでほしいな、っていう気持ちが強い、そういう意味ですごく楽しみです。
柳田あと、大阪城野音は前にイベントに出たことはあるんですけど、その時は昼間だったので。トリは夜じゃないですか。その時は、LOCAL CONNECTっていう、俺らも仲のいいバンドがトリだったんですけど、照明もめっちゃきれいだし、「かっこいいなあ、いつか自分らも夜に野外でやりたいなあ、トリを飾りたいなあ」と思いながら観てたんですけど、野音でワンマンができる日が来る、っていう。ほんとありがたいな、これは大成功を収めたいなと思っていますね。
──で、東阪の野音のあと、かなりの本数のツアーが。
柳田細かく周れる全国ツアーができるの、『ラムダに対する見解』っていうミニアルバムの時以来なんで、3年ぶりなんですね。マジで楽しみだし、僕と岳貢の地元、宮崎と島根で神サイでライブするの、初めてなんですよ。故郷でライブできるっていうのが、マジで、半端なく、湧き上がってくるものがありますよね。
吉田意外と行ったことのないところが多くて、楽しみなんですよね。
黒川久しぶりの土地もあるし。
桐木ほんとにうれしいので。全箇所、とんでもない打ち上げをしたいですね(笑)。まだ無理か。
──で、最後はLINE CUBE SHIBUYA、ホールで2デイズが。
柳田はい。まだ内容をどうするか、決めてないんですけど……同じ場所で2デイズやるのも初めてで。せっかくだから、LINE CUBE SHIBUYAの1日目は、それまでのツアーと同じセトリでやって。で、2日目は、ちょっとプレミアな内容にしたくて。この間、僕らのホームの、福岡のQueblickっていうライブハウスで、プレミア・ライブみたいなのをやったんですよ。昔の曲も織り交ぜつつ、どこから入って来たファンでも……昔からのファンでも、最近のファンでも楽しめるようなライブを、1日限定でやって。LINE CUBE SHIBUYA の2日目は、そういう日にしてみてもおもしろいかな、みたいな。まだ詳しくは分かりませんけど(笑)。あと、東京公演の2日目が、デビュー2周年ジャストの日なんで、そういう意味も込めて、特別な1日にしたいな、っていうのは、考えてはいますね。
PRESENT

メンバー直筆サイン入りポスターを2名様にプレゼント!

応募〆切は2022年3月22日(火) 23:59まで。
≫ 詳細はこちらの記事をチェック!
DI:GA ONLINE|神はサイコロを振らない、メジャー1st フル・アルバム『事象の地平線』完成。「バンドをやってると、ドラマみたいなことがたくさん起きる」

公演情報

DISK GARAGE公演

神はサイコロを振らない 野音Live 2022
「最下層からの観測」

2022年3月20日(日) 日比谷野外大音楽堂・東京
2022年4月10日(日) 大阪城音楽堂・大阪
OPEN17:00 / START18:00

チケット料金:¥4,500(税込・指定席)

チケット一般発売日:2022年2月26日(土)10:00〜

神はサイコロを振らない Live Tour 2022 「事象の地平線」

2022年5月21日(土) 福岡 UNITED LAB・福岡
2022年5月22日(日) 宮崎 LAZARUS・宮﨑
2022年5月28日(土) 周南 RISING HALL・山口
2022年5月29日(日) 松江 B1・島根
2022年6月4日(土) 仙台 Rensa・宮城
2022年6月11日(土) 札幌 PENNY LANE 24・北海道
2022年6月18日(土) BLUE LIVE 広島・広島
2022年6月19日(日) 高松 festhalle・香川
2022年6月25日(土) 新潟 LOTS・新潟
2022年6月26日(日) 金沢 EIGHT HALL・石川
2022年7月3日(日) 名古屋 DIAMOND HALL・愛知
2022年7月10日(日) Namba Hatch・大阪
2022年7月16日(土)17日(日) LINE CUBE SHIBUYA
¥4,500- (税込・ドリンク代別途必要)※東京公演のみドリンク代不要

<先行予約情報>
Official SNS先行
エントリー:2022年3月12日(土)12:00-3月21日(月・祝)23:00
詳しくは、オフィシャルHPをご確認下さい。

RELEASE

『事象の地平線』

Major 1st Full Album

『事象の地平線』

2022年3月2日(水)SALE
※初回限定盤(2CD+DVD)、通常盤(2CD)の2形態

※画像は上から初回限定盤、通常盤

  • 兵庫慎司

    取材・文

    兵庫慎司

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