DI:GA ONLINEの神はサイコロを振らないインタビュー二本立て企画、の二本目が今回。
前回は、メジャーからのファースト・フルアルバム『事象の地平線』と、その作品までの足取りについて話してもらったインタビュー。(前回はこちら:神はサイコロを振らない、メジャー1st フル・アルバム『事象の地平線』完成。「バンドをやってると、ドラマみたいなことがたくさん起きる」)
そして今回は、リリース後に行う3月20日(日)日比谷野外大音楽堂&4月10日(日)大阪城音楽堂の東阪野音ライブ&それ以降のツアーについて訊いたインタビューである。ぜひ『事象の地平線』の20曲をじっくり聴いた上で、前回と今回のインタビューを読んで、ライブに備えていただければと思う。
前回は、メジャーからのファースト・フルアルバム『事象の地平線』と、その作品までの足取りについて話してもらったインタビュー。(前回はこちら:神はサイコロを振らない、メジャー1st フル・アルバム『事象の地平線』完成。「バンドをやってると、ドラマみたいなことがたくさん起きる」)
そして今回は、リリース後に行う3月20日(日)日比谷野外大音楽堂&4月10日(日)大阪城音楽堂の東阪野音ライブ&それ以降のツアーについて訊いたインタビューである。ぜひ『事象の地平線』の20曲をじっくり聴いた上で、前回と今回のインタビューを読んで、ライブに備えていただければと思う。
何が起こるかもわかんない領域に、このアルバムで突入したい(柳田周作)
──アルバムのタイトル『事象の地平線』と、東阪の野音ライブのタイトル『最下層からの観測』について、教えていただけますか。
柳田周作(Vo.)アルバムの『事象の地平線』というタイトルは、誰も観測できてない場所が宇宙にあって。それが、ブラックホールのある境界で、『事象の地平線』っていうんですけど。その先にいったい何があるのか、どんな技術を使っても、まだわかっていなくて。ただ、その先に、今の僕らのこの目で見れていない色があったりとか、聴いたことのない音があったりとか。そもそも空気がなかったら、音もきこえないかもしれないし、何が起こるかもわかんない、そういう領域に、このアルバムで突入したい、っていうか。まだ見たことのない景色とか、僕らが表現しきれていない音楽とか、そういうものを、改めてここでちゃんと作って、その先を見てみたいし、聴いてみたいし、それを聴いた人がどういう感情を抱くのかも楽しみではあるし。そういう希望的な願いを込めて、『事象の地平線』というタイトルにしました。
──『最下層からの観測』は?
柳田アルバムタイトルと、同時期に考えたんですけど、『事象の地平線』に、僕らが突入する前段階というか。東阪の野音の後、全国ツアーが始まるんですけど、野音2デイズをすべての皮切りにしたい。大きなことを言いますが、地球があって、そのいちばん下の地表から、僕らが高らかに音楽を放って。そこから僕らの気持ちを、宇宙に向けてってくらい飛ばして行こうぜ、っていう。我々の行きたい『事象の地平線』を眺めながらライブをやりたいな、っていう思いを込めて、『最下層からの観測』っていうタイトルに決めました。
──『事象の地平線』の初回盤には、2021年5月にZepp Tokyoで行ったライブのDVDも付くんですよね。
柳田はい、付きます。(※そのライブレポはこちら「神はサイコロを振らない。ステージと客席の間をエネルギーの塊が飛び交った豪快なライブ」)。
──オープニングで白いクロスが舞うとか、とんでもない数のレーザーが飛び交うとか、いろいろ演出が効いていたライブでしたよね。
柳田すごかったですよね。あれ、実は、レーザーじゃなくて照明なんですけど、リハ中に……ドラムの後ろにシーケンスの機械があって、それを操ってたら、あの光が身体に当たってて。あれ、焼けるんですよ。それで衣装、燃えちゃってて。熱かったな、っていうのを、観直して思い出しました(笑)。
──ああいう演出があることを知らなかった、と、MCでおっしゃってましたけれども。
柳田はい。あの演出は、Zepp Tokyoのみだったんですよ。あのクロスがあることも知らなかったし、「夜永唄」で、紅白歌合戦みたいな、下からすごい量のスモークが出て来るのも知らなかったし。「こんな演出してくれんの?」って、びっくりしたのを憶えてます。スタッフからのサプライズだったのか、いろいろ考えてくれていて。あのツアー、福岡と名古屋を回って、東京、仙台、大阪、っていう流れだったので、シンプルに福岡と名古屋でやったことを、東京でもやらなきゃ、っていう。名古屋がすげえよかったんですよ。名古屋のお客さん、バリ熱くて。それで「東京もがんばんなきゃ」っていう、それだけの気持ちで臨んだんですけど。まさかあんなに演出がバージョンアップしてるとは、思ってなかった。