ライブハウスに来てほしい、という思いが強かった(平田)
──11月3日リリースのサード・シングル『Hello,Good-bye』は?
平田4月に『箒星、残像を探して』というミニアルバムを出して、8月の頭にツアー・ファイナルをやったんですけど。次は東名阪で企画をやりたい、というので……4月に『KNOCKOUT FES』っていうサーキット・イベントで、下北沢のシャングリラでやったんですよ。600人ぐらい入る、下北でいちばんでかいハコで。すごい気持ちよくて、次は大きいところでやりたいな、渋谷のO-WESTでやろうと。それで、ずっと音源を出してツアーを回って来たので。シングルを作った、という感じです。ライブハウスに来てほしい、という思いが強かったので。
──ああ、今、こういう時期だから。
平田そうですね。でも、僕らにとって、コロナ期がすごくマイナスだったかというと、そうでもなくて。ライブができなかった期間は、2020年の4月から7月半ばまでだけで、それ以降もライブはアクティブにやってきたので。コロナ禍とはいえ、ライブハウスでライブをやりたい、っていう思いが強くて。それで東名阪ツアーにして、ライブハウスでしか買えないものがほしいなと思って、会場盤とタワレコ盤でシングルを作ることにしました。
──ライブハウスにこだわりがある?
平田あります。今の時期、ライブハウスに来れない人もいるし、配信で観るっていう方もいると思うんですけど。ただ、あくまで自分たちは、常にライブハウスで待ち続けている存在でありたい。その人たちが、来たい時に来ればいいと思うし。コロナが落ち着いてからなのか、半年後なのか、もしかしたら2年後くらいかもしんないけど、いつ観に来ても、同じようにかっこいいバンドで、ライブハウスにいられるようにしていたいです。今、ライブ配信が増えていたりとか、YouTubeでどれだけ再生回数が上がるか、とか。特に若手のバンドだと、そうなってきていて。
カワカミそうだね。
平田もちろんそれも、すごく必要なことだし、今の時代のニーズに沿っているとも思うんですけど。でも、それは僕らもやることだとしても、自分たちはライブハウスが軸だという考え方は、なくしたくないですね。
実際に会って声をかけ合えるっていうことに、SNSは絶対にかなわないから(平田)
──まあ確かに、月に10本ライブをやるよりも、MVを作ってYouTubeに上げて、再生回数をいかに上げられるか、という方が──。
平田効率がいいじゃないですか。今のお客さんって、ライブハウスで観て、好きになって、曲を聴く、っていうよりも、ネットで好きになって、ライブに来る、っていう順序なので。それも沿った活動も……サブスクとか、SNSやTiktokをうまく使うとかも大事なんだけど、自分たちにとっていちばん大事なのはライブだ、というのが、活動の軸としてある。
カワカミじゃないと、こんなにライブやってないよね。
平田僕ら、ライブハウスで活動してきて、今は知り合いも増えましたけど、直接現場に行くことはなくしたくないな、という。
カワカミ自分たちのライブの時しか行かない、とかになるとね。
平田フラッと友達に会いに行くとか、知り合いのバンドを観に行くとか、そういう瞬間って大事だと思うし。そこで実際に会って声をかけ合えるっていうことに、SNSは絶対にかなわないから。自分たちのライブ以外でライブハウスに行くことは、バンドをやっていなかった頃に比べたら減ったんですけど、でもそういうのを忘れないようにしようね、と、この間もメンバーで話し合ったりしました。そういう生き方をしていきたい、というか。
PRESENT
平田真也&カワカミトモキの寄せ書きサイン色紙を1名様に!
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