LINDBERG 渡瀬マキにインタビュー!困難を乗り越えてのデビュー30周年ツアーファイナルは「最高に楽しんで終われたらと思っています」

インタビュー | 2020.12.25 12:00

──ツアーに先駆けて、10月18日には配信ライブ『NO LIVE, NO LIND!音返しだ!!』もありました。やってみての感想は?

不思議な空間でしたね。テレビの音楽番組で歌うのと同じような考え方で、この画面の向こうで、聴いてくださっている人がいるんだなということを感じながらだったんですが、それだけじゃない部分もあって。

──コメントでの反応があったりしますもんね。

そうなんですよ。配信ライブだからこその醍醐味や魅力もあると思うので、慣れていくようにしなきゃいけないですよね。2021年は配信も駆使していけたらと考えています。

──30周年ツアー、ここまでやってきて、30年という時間の大きさや重さを感じた瞬間はありましたか?

30年って、かなり長い期間ですよね。その時間を共有してきたメンバーがいて、いい時も悪い時も支えてくれているスタッフがいて、そして30年、ずっと応援してくれているファンのみなさんがいて、そのかけがえのなさをひしひしと感じながら、ステージに立っていました。ファンのみなさんの中には10代の頃から観てくれている人たちもいて、一緒に大人になっていくのをお互いに確認している、みたいなところもあったんじゃないかと思います。メンバーとの30年はステージ上のちょっとしたことで感じますね。突然、誰かがアレンジを変えたりするんですよ。今日はこんなふうにやるんだって思っていたら、すぐに他のメンバーがそのアドリブに反応したり。そういうゆとりや遊び心を垣間見た瞬間には、ああ、なんてバンドなんだろうって思いますよね。

──30年一緒にやっているメンバー同士だからこそ、そういうやりとりが可能なんでしょうね。

そうだと思います。

──30周年ツアーということで、メンバー同士で何か話し合われたことはありますか?

延期になって、30年を越えてはいるんですが、1本1本大事にしていこうということに尽きますね。

──1月6日のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)に向けては?

ともかく無事に終わらせたいということですよね。私もメンバーも日々、注意深く過ごしていますし、観に来られる方もそうでしょうし。心配はありますが、やれることはしっかりやって、最高に楽しんで終われたらと思っています。

【アニバーサリーライブへ向けて、渡瀬マキが語った2020年2月5日公開のインタビュー記事】
LINDBERGが30周年のアニバーサリー・ツアーを開催! 渡瀬マキ「すべての年代の人に楽しんでもらえるライブにしたい」

──困難を乗り越えてのファイナルですもんね。

絶対に感無量になりますよね。でもステージではしっかり歌って、しっかり伝えると心に決めているので、歌に集中します。きっと終わって家に帰って布団の中に入ったら、いろんな感情がこみあげてきて、泣いてしまうと思います(笑)。

──ツアー・ファイナルは2021年の一発目のステージでもあり、デビューして32年目への入り口ということにもなります。先々の展望については?

ツアーをやりながら思ったのは、人前に立って、声を出して歌うことが、自分にとって身も心も健全にする一番の方法なんだなってことだったんですよ。なので、間をあけずにどんどん歌っていきたいです。私たちも年頃なので、スタンディングではなくて、ゆったりと座って、じっくり聴いていただく大人のツアーをやるのもいいですよね。あと、LINDBERGとは別に私個人としては、アイドルデビューが1987年で2021年は34周年となるので、みなさんの前でソロで歌う企画も密かに考えています。2021年はLINDBERGとしてはもちろんソロでもたくさん歌っていきたいですね。

  • 取材・文

    長谷川誠

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