タイトル、歌詞、ビジュアル、歌と全体的に綾野ましろを表現できた、自分の代表作になったと思います
——そして、LM.CのAijiさんによる「caelum」ですがすごくポップで意外でした。
Aijiさん自身も「新しい挑戦だった」って言っていました。女子曲でポップな曲。「すごくレンジが広いので作りごたえがあったけど、作ってみたら自分の色になっていたから、すごく楽しかった」って言ってくださって。初披露の時に観にきてくださったことも嬉しかったですね。ただ、音がすごく踊っている感じがあって、効果音とかの遊びも多かったので、歌詞はすごく悩みました。
——人魚のような主人公ですよね。
私子供の頃は水の中で息ができているつもりで泳いでいたんですけど、その感覚はみんなとは違うことなんだって気付いた時に、いままで出来ていたことができなくなって。それが大人への一歩というか、転換期だったと思いまして、何も考えずにまっすぐに見ることができていた子供時代のお話を歌詞にしました。Aijiさんとは今回お仕事するのが初めてで、しかも、LM.Cの歌詞は言葉のチョイスが面白いので、そこに対するプレッシャーもありました。なかなかペンを取ることができなかったんですけど、いざ書くと、自分の内面、昔の記憶を掘り起こしていることがすごく楽しくて。出来上がってみると、本当に悩んだ甲斐があったなっていうくらい、大好きな歌詞になりました。みんなにも覚えて歌って欲しいなって思います。楽曲のカラーとしては、ライブで一緒に楽しめる感じ。歌詞のことは考えずに、WOWOWって一緒に合唱してもらいたいです。
——本作は一緒に盛り上がれる曲が多いんですよね。そして、最後に唯一のバラードで、新曲で、タイトル曲でもある「アークエンジェル」で締めくくられます。
Elements Gardenさんのプロデュースで作っていただいたんですけど、バラードはすごく大切にしたいし、際立たせるためにも1曲にして、アルバムのタイトルをそのままカタカナ表記でつけたんです。歌詞の世界観の中にある弱さとか、あまり人に見せたくない部分を認めることで次に進んでいけるんじゃないかっていう、私が歌う応援歌になっています。強く引っ張っていったりとか、なんとかなるさっというような、無理やり笑うということではなく、心に素直でいれたらいいな、みんながそうなればいいなっていう思いを込めて歌いました。
——ちょっと呟くような歌い方も新鮮でした。
そうですね。最初からアクセル全開で歌う曲が私の曲では多いですが、この曲は1コーラスの終わりまでは感情をぐっと抑えながら、話すように歌っています。あんまり歌い上げる感じじゃないっていうのがポイントで、今までやってこなかった表現かなって思っています。
——ここで、アルバムのタイトルの意味をお伺いできますか?
天使の階級の1つなんですけど、一人の天使というよりは、1曲1曲が天使のようなイメージで、聴いてくれている人の今の感情に寄り添える楽曲になってもらえればという願いを込めています。あと、単純に天使というモチーフが私が好きだっていうのもあります(笑)。だから、今回のビジュアルに関しては、真っ白な衣装で背中に羽を背負っていて。アートワークに関しても自分の意思をより持って取り組めましたし、歌詞もたくさん書きましたし、制作には前作以上に携われたので、綾野ましろの気持ちがすごく詰まった1枚になったかなって思いますね。タイトル、歌詞、ビジュアル、歌と全体的に綾野ましろを表現できた、自分の代表作になったと思います。
みんなとの絆がより深くなったので、ちゃんと2デイズを完走したいなっていう気持ちでいます
——そして、11月にはアルバムを引っさげたライブも決定してます。
このままライブしたいくらいのアルバムになっているんですけど、2デイズ公演なので、それぞれ世界観やカラーを変えたいなって思っています。照明もすごくこだわっていますし、オープニングや曲間に流れるSEも楽しみの1つかなと思います。会場に足を運んでくださるみなさまに楽しんでいただけるよう、いろんなことを試したいと思っています。
——最後にメジャーデビュー丸5年迎えて、6年目に突入する心境も聞かせてください。
まず、続いたらいいなとは思っていましたけど、5年も続けられるとは想像してなかったですね。世の中にはたくさんのアーティストさんがいらっしゃるので、自分の持ち味みたいなものがあまりわからないまま、いただいたお仕事を一生懸命にがむしゃらにやるっていう時期があったのですが、いまは、自分でできることをどんどん増やしたいなって思うようになりましたし、ここからはより多くの人に音楽を届けていきたいと思うようになっていて。ピンポイントで狭く少なくというよりは、たくさんの人に聴いて欲しいなっていう気持ちが大きいので、そんな楽曲を作っていきたいですし、自分ももっともっと大人になっていきたいと思います。責任とか、守らなきゃいけないことをちゃんと認識したいとより感じるようになりました。私は、みんなを引っ張るわけじゃないけれども、先頭に立って一緒に進んでいくっていうスタンスでいたいと思っているので、もっともっとしっかりしなきゃなって思っています。
PRESENT
直筆サイン入り!「Arch Angel」のポスターを3名様に!
※転載禁止
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