ASIAN KUNG-FU GENERATION、現在のバンドのムード、ライブハウス＆ホールツアーの展望を4人が楽しく語り合う

──ツアーの演出面では、どんなことを考えてます？

後藤ホールは、ステージにセットをちゃんと組みたいなと思ってます。シンプルでもいいんだけど。こないだのツアー（2015年の「Wonder Future」）ではすごいセットを組んだら、口コミでどんどんチケットが売れていったんですよ。

喜多そうそう。あのツアーは、始まってから売れはじめたからね。

後藤「なんかアジカン、ヤバいことやってるっぽい」って、SNSでね。ステージの撮影OKにしたのもあると思うけど。

──今回もアンコールでの撮影を許可してもらえたら、ファンはうれしいと思います。『ホームタウン』の中では、ほかにはどの曲をライブでやりたいですか？

山田「レインボーフラッグ」「さようならソルジャー」みたいに、演奏の中で遊んでるような曲は面白そうだよね。

喜多途中で面白いパートが出てくるからね。長めの尺も含めて。

後藤ソロを回したりしてね。そこでそれぞれ考えて、何か言ったりするとかさ。ご当地ネタとか（笑）。

山田（笑）大喜利になってくるな。

伊地知アルバムでは「UCLA」が人気なんですよ。あの曲をやるなら、サビに入るところで盛り上がったらいいな。

気負わないで、自由に、楽しみに来てほしいです（山田）

──ではツアーを楽しみにしてるお客さんにメッセージをお願いします！

後藤年々、ライブは自分たちにとって大事な場になってきていて。ミュージシャンである実感だったり、生きている実感だったりを感じられるからね。その生きている幸せを、なるべく多くの人と分かち合いたいです。ライブを楽しんでもらって「まあいろいろあるけど、今日は良かったな！」みたいな、そんな音楽の場が作れたらいいですね。

──そうですね。みんな、生活ではしんどいことが多いだろうけど、ライブではね。

後藤そうそう。あと（ライブ当日が）平日だって言ってる人もいるけど、みんな休んじゃおう！もう特別な日を作ったほうがいいと思うよ。有休というシステムもあるしね（笑）。

伊地知アジカンのライブって、何かを一緒に共有して、発散できるような場になったらいいなと僕は思ってるんですね。ゴッチがよく「みんな好きに見ていいし、勝手に楽しんでいいよ」と言ってるように、僕たちもそう思ってるし。それが典型的なのは建ちゃんで、あんなに気持ち良さそうな顔して弾いてるけど……ソロが全然弾けてないとか（笑）。

喜多（笑）……そういう時も多いね。

伊地知だけど僕たちも、そんな建ちゃんを観てて、楽しいし。「弾けてないけど、いいライブだったね」って言えるようになったらいいと思うし。

喜多あははははは！

山田僕も一緒ですね。以前、ライブを観に来てくれた友人に「自分だけノリノリでいると周りから浮いちゃったりしないかな」みたいなことを言われたんですけど、そういうのをもう取っ払ってね。今回のアルバムにもいろんな曲があるし……。

後藤ノリノリの山ちゃん、見たいよな？

山田あ、俺？

伊地知たしかに。そうだね（笑）。

山田（笑）……まあ、ノリノリになるのも楽しみ方のひとつだし、静かに見てるのも楽しみ方のひとつだし。ほんとにゴッチの言うように、自由でいいと思います。

後藤え、今回は静かに見てるの？ベース弾かないで。

山田また俺？(笑) いやぁ、僕らも自由に……まあ演奏しなきゃいけないけど（笑）。ほんとに気負わないで、自由に、楽しみに来てほしいです。

喜多とはいっても、「演奏良くなってるな」とか「すごいな」とか思ってもほしいので。しっかり準備もしたいと思います。顔に見合ったソロを弾きます！

後藤顔ソロ、あるかもね。