2月10日(土) 氣志團 @中野サンプラザ
氣志團結成20周年ツアー『リーゼント魂』の追加公演。氣志團のライブ・パフォーマンス自体は硬派というかシンプルというか質実剛健方向、ただしまちゃまちゃ&微熱DANJI&微熱DANDYの4人による朗読劇が随所にはさまって氣志團20年の歴史を紹介していく、という構成。
メドレーも含め、歴代の代表曲をどんどんやっていく豪華なセットリスト。20周年のツアーだからそうしたのだろうが、ゆえに、昨年リリースした「全曲の作詞作曲を外部が提供アルバム」である『万謡集』の曲は披露されず。
と思ったら、アンコールで『万謡集』の全曲が描かれたルーレットが、ステージに運び込まれる。お客さんのひとりにステージに上がってもらってルーレットを回し、1曲披露するという企画。
結果、10-FEETのTAKUMAが提供した「フォーサイクル」に決定。ツアーの全箇所でこのルーレット企画をやって来たが、この曲になったのは初めてだそうで、いい感じで緊張感に満ちた演奏で披露されました。
終演後、6月から8月にかけて、25本のライブハウス・ツアーを行うことが発表になった。「フォーサイクル」とてもよかったので、そのツアーでは他の『万謡集』の曲も聴きたいです。
2月11日(日) BUMP OF CHICKEN @さいたまスーパーアリーナ
昨年から延々と続いてきたアリーナ&時々ライブハウス・ツアーのファイナル、だったはずが、藤原基央インフルエンザ発症で、マリンメッセ福岡2デイズが3月17・18日に延期になったのでファイナルではなくなってしまった。
なので、困った。私、音楽雑誌B-PASSからライブレポートの依頼をいただいて行ったんだけど、ツアー・ファイナルだからネタバレを気にしなくて書けるはずが、そうはいかなくなったのでした。しかもこのツアー、同じB-PASSに、10/3朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターのレポもネタバレなしで書いたのだ。うーんどうしよう、どう書こう、と終始考えながら観ました。
ライブ最高だったけど、いや、最高だっただけに、苦労しました、書くの。
でも書きました。2018年2月27日発売4月号に掲載。よろしければぜひ。
あ、藤原、ツアー中に新しい曲を作っていた、もうメンバーに聴いてもらった曲も、まだ聴いてもらってない曲もある、と何度かMCで口にしていたが、アンコールが終わってメンバーひとりずつあいさつしてステージを下りる時、最後にひとりでその「まだ聴いてもらってない曲」をひとりでワンコーラス歌う、というサプライズがありました。
2月12日(月) HINTO vs TENSAIBANDⅡ @渋谷La.mama
渋谷La.mamaの対バン企画『道玄坂異種格闘技戦』にこの2バンドが呼ばれたもの。最近SPARTA LOCALSはちょいちょい観てるけどHINTOは観てない、ドラムが代わってTENSAIBANDがTENSAIBANDⅡになったのを観たい、というわけで行きました。
SPARTA LOCALSを再結成したことでHINTOのライブもよくなった、と前に安部コウセイが言っていたが、確かにいいライブでした、HINTO。中国拳法の達人みたいな、身体の力を抜くことで却って強くなる、みたいな佇まい。ってどんなバンドなんだ。でもそういう感じした、音が。
そしてTENSAIBANDⅡ。ドラマー代わっても、神のごときアドリブ力は変わらずでした。このバンドの、今思いついたしょうもないことを歌い上げるとどんどん美しくなっていくやつ、僕は大好きなんですが、今日のそれは、奇妙礼太郎の「今日は絶対押せない、クルマで来たから、駐めた駐車場が22時で閉まるから」がテーマでした。すばらしい。
2月14日(水) 浜崎貴司 vs 奥田民生 @渋谷CLUB QUATTRO
浜崎貴司が続けている弾き語り対決&共演イベント『GACHI』、『クラブクアトロ 4連戦』と題して行っているシリーズの3戦目。なお、12/14名古屋で田島貴男、1/7広島で斉藤和義、3戦目がこの日で、4戦目は3/30大阪でトータス松本・木村充揮、というラインナップ。
最初にふたりでやって、次にそれぞれひとりの持ち時間があって、またふたりになって、アンコールもふたり、そして最後に浜崎貴司がひとりで歌ってシメる、というのがこのイベントの流れ。
ふたりでは、前半にORIGINAL LOVEの「接吻」を歌い、本編後半にでは「幸せであるように」「ありがとう」「イージューライダー」の名曲3連発、オーディエンスを大喜びさせておられました。
あと、何かっちゅうと奥田民生が浜崎貴司に浜田省吾のモノマネを要求。浜崎貴司、そのたびに応えて大ウケ。似てました。感心しました。
それから、アンコール終わってはける時、SEで荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」がかかったんだけど、それに合わせておふたり、にゃんこスターアンゴラ村長のあのダンスをしながら去って行かれました。
ここ1~2ヵ月で、ステージであのダンスをやるミュージシャン、何人も観た。ライブで流行りのギャグをやるというのはないことじゃないが、その中でも特に多い気がします。なんでだろう。真似しやすいからかな。それともバンドマン心をくすぐる何かがあるのかな、あの動きには。
2月18日(日) クリープハイプ @広島JMSアステールプラザ
『今からすごく話をしよう、懐かしい曲も歌うから』というこのツアー、2月8・9日中野サンプラザで東京公演があったんだけど、都合が合わないので帰省先の広島で観ました。
普段なかなかライブでやらないような、いわゆるフェスとかではオミットするような曲を並べていく、という趣旨。
要は静かめの曲が中心になるわけで、ゆえにわかりやすい熱狂や興奮が客席を包むことは少ないんだけど、ゆえに常に濃密な空気の、得難い時間だった気がとてもした。堪能しました。