「SHINKIBA JUNCTION 2018 ~SMAちゃん祭りジャン~」
2018年9月24日(月・振休) 新木場Studio Coast
SPARKS GO GOメンバー3人の出身地である北海道倶知安町で行う年もあれば新木場Studio Coastで行う年もあり、豊洲PITの年もあったし、今はなき横浜BLITZやSHIBUYA-AXの年もあったが、とにかく毎年のようにこの時期に開催されて来たSPARKS GO GOプレゼンツのこのイベント。2015年以降ちょっと空いて、2018年9月24日、3年ぶりに新木場STUDIO COASTにて行われた。
これに先駆けて、5月18日(金)、6月22日(金)、7月5日(木)の3回、下北沢GARDENにてイベント『Road to JUNCTION 2018』も開催。5月18日はROLLYとの合体バンド、スパークスローリーとしてのライブを行い、9月24日にすかんちが出演することを発表。6月22日にはABEDONと真心ブラザーズが出演し、9月24日に渡辺満里奈 with 木内健とチャン・マリナーズ、ユニコーン、真心ブラザーズ、堂島孝平が出演することを発表。7月5日には奥田民生と堂島孝平が出演し、I.M.O.の極み男爵が出演することを発表した上で当日を迎える、という念の入りようであった、今年は。
では以下、当日、9月24日のレポです。Studio Coast内の「じゃが太くんステージ」と、屋外テントの「じゃが子ちゃんステージ」で、交互にライブが行われていく構成。「じゃが子ちゃんステージ」の模様は、コースト内の「じゃが太くんステージ」と屋外の飲食スペースで映像で観ることができる、という配慮がされていた。
崎山蒼志
開場時間の途中、八熊慎一がフラッと出て来て「まだまだ入場時間で全員が入りきってないとは思うんですけれども、急遽この入場時間に観て聴いていただきたい人が」と、噂の高校1年生、崎山蒼志を紹介。
まだ制服姿の似合う少年といった見た目と、「静岡県浜松市から来ました崎山蒼志です」という朴訥とした自己紹介に、一瞬ホール内がほのぼのとした空気になるが、彼がオベーションを弾きながら「夏至」を歌い始めた瞬間に、「ほのぼの」が「慄然」に変わった。彼を初めて知った人はもちろん、YouTubeとかでチェックずみだった人もおののいたと思う、歌もギターもあまりにすさまじくて。彼が歌い終わると、開場時間中とは思えない拍手がドーッ!と湧いたのが、そのことを示している。スパゴーへのお礼の言葉の素朴さにまたほのぼの感が流れるが、「神経」を歌い始めるとすぐ空気がビッと変わる。オベーションをぶっ壊しそうな勢いでストロークしながら、つんのめるように歌われたラストの「五月雨」が特に圧巻だった。
SET LIST
1. 夏至
2. 神経
3. 五月雨
ユニコーン
衣装は7月にフジロックに出た時のパターン(ほかでも着てるかもしれませんが私が観たのはそこでした)、左からABEDON、EBI、手島いさむ、奥田民生という並びで後ろに川西幸一、というフォーメーション。「Feel So Moon」「スターな男」「ペケペケ」の3連打でフロアを狂喜させてからのMCは、なぜか奥田民生もABEDONも相撲取りのマネで挨拶するなど、いつもに増して自由なステージ。
「デジタルスープ」「Boys & Girls」を経て、ABEDONが橘あつやを呼び込む。川西さんのキックに合わせて橘兄が弾き始めたリフに大歓声が上がる。「服部」だ。奥田民生の「おにいちゃん!」という叫びからのギター・ソロも橘兄、さらに歓声が大きくなる。兄が去ったあとのシメはややしっとりと「OH!MY RADIO」でした。
SET LIST
1. Feel So Moon
2. スターな男
3. ペケペケ
4. デジタルスープ
5. Boy &Girls
6. 服部
7. OH! MY RADIO
I.M.O.の極み男爵
このスパゴーイベントおなじみのセッション・ユニット。ほんとはひとりひとりに別名が付いてるんだけど、メンバーは八熊慎一、奥田民生、YO-KING、オカモトショウ(OKAMOTO’S)、ゲストキーボーディストに金澤ダイスケ(フジファブリック)、あと仮メンバーに桜井秀俊が加わり、「芋」にちなんだ替え歌をいろいろ歌っていくという……いや、インスト曲にも無理矢理歌詞を付けて歌うから替え歌と言えないやつもあるか。えー、とにかくそのような趣旨です。
ヤックはシンセ・ドラム、他のメンバーはボーカルとシンセ(全員の前にシンセがある)で、前回「JUNK! JUNK! JUNK!∞ 2015」でも流れた「IMO BABY」をSEに登場。詳細は伏せるが「TRUTH」、「ヨウティーン」「KITANOPOLIS~じゃがすきでー」、「ヨーヨーテイナイト」、「イモグリラ」を次々と披露、そのたびにフロアが爆笑に包まれる。なお“仮メンバー”の桜井秀俊は、曲ごとにその曲に合ってるようなそうでもないような扮装をして登場する、というのがミッションなのですが、今回は「F1レーサー」、「いもろなでえ」、「羊蹄山※会長」、卓球のユニフォームで『チョレイ!』と叫びながらフロアに球を打ち込み続けていた「ピ※ール卓球※※」の四変化でした。
SET LIST
1. TRUTH
2. ヨウティーン
3. KITANOPOLIS~じゃがすきでー
4. ヨーヨーテイナイト
5. イモグリラ