イラスト:河井克夫
4月3日(金)19:00 ART-SCHOOL、MO’SOME TONEBENDER、syrup16g @ Zepp Haneda(TOKYO)
ART-SCHOOLが、25周年トリビュート・アルバム『Dreams Never End』に参加したバンド1組もしくは2組と対バンしていくシリーズ・イベント。この連載の2月前半編に書いた、DOPING PANDAとの対バンが3本目で(>>兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第203回[2026年2月前半・Caravan、フラカン、真心、ドーパンとアート、ヒグチアイなどの6本を観ました]編)、MO’SOME TONEBENDERとsyrup16gを迎えたこの日が、7本目である。
モーサム、久々に観たが、もうバケモンみたいないかつい音。そんなに頻繁にライブをやるわけではないバンドなのに、なんでこんなすごいことになっているんだ。ART-SCHOOLのカバーは、もちろんトリビュート・アルバムに提供した「あと10秒で」。
次のsyrup16gは、そんないかついモーサムと、やはりいかついART-SCHOOLの間の出番だからそうしたのか、逆の方向に振ったみたいなセットリストだった。つまり、メロディが突出した、いわゆる歌もの曲が並んでいた、ということです。「光のような」で始まり、「赤いカラス」や「Star Slave」等を経て、「明日を落としても」「My Song」で終わる、という。書いてみて気がついたが、『deraidback』(2017年)から3曲もやったんですね。未音源化の新曲「セブンティーン」も演奏。ART-SCHOOLのカバーは、もちろん(以下同)「EVIL」。五十嵐隆、歌い終えて、「天才だな」と、木下理樹を称賛した。
ART-SCHOOLは、「ロリータ キルズ ミー」「ローラーコースター」で始まり、「UNDER MY SKIN」「FADE TO BLACK」で本編が終わる、その間に「LILY」や「LOVERS」のような、ライブにおけるいわゆるレア曲も入ってくるセットリスト(一応調べたところ、前者は7年ぶりで、後者は9年ぶりだったようです)。
アンコールは、シロップがカバーした「EVIL」と、モーサムがカバーした「あと10秒で」。モーサムの藤田 勇、もともとドラマーだが、途中から、ドラムを叩く曲もあるし、ドラムはサポートにまかせてギターを弾く曲もある人になった、という、かなりめずらしいミュージシャンである。ということは知られているが、この日、モーサムの「あと10秒で」ではギター、アートの「あと10秒で」では(あたりまえだけど)ドラムを演奏した。
それから。ART-SCHOOLのMCで、この3バンドで一緒にやるのは二十数年前の『JAPAN CIRCUIT』以来だ、というような話を、木下理樹と(当時は客席で観ていた)ギターのトディ(戸高賢史)がしていて、「ああ、そうよねえ……」と、心からしみじみしました。当時、私、そのイベントのスタッフだったもんで。音楽雑誌ロッキング・オン・ジャパンが、企画制作していたイベントです。
なお、この日、このシリーズ・イベントの最後の2本(Vol.8とVol.9)が、発表になった。8月2日渋谷クラブクアトロでHelsinki Lambda Clubとリーガルリリー、9月5日LIQUIDROOMでcinema staffとPeople In The Box。
🟪Thank You🟪
ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE
「Dreams Never End vol.7」
2026.4.3(fri)
at Zepp Hanedaご来場の皆様、MO'SOME TONEBENDER / syrup16gの皆様、ありがとうございました🙏
トリビュートシリーズはあと2本💐
先行受付中です💁♀️https://t.co/T339v8RwjVphoto by 中野敬久 pic.twitter.com/7NWg038Vuq
— ART-SCHOOL (@ART__OFFICIAL) April 4, 2026
4月4日(土)16:00 新日本プロレス @ 両国国技館
ここのところ、いくらなんでも、全日本プロレスばかり観に行きすぎではないか。せめてビッグマッチくらいは、新日本プロレスにも足を運んでおくべきではないか。1・4東京ドーム=棚橋弘至引退試合&ウルフアロンのデビュー戦の大会以来、行ってないし。と思い、チケットを買った。なお、NOAHに対しても、同様の危機感を抱いているので、近いうちに、行くと思います。なんの危機感なんだか自分でもわからない。
第0試合も含めて全9試合。やはり、最後の3試合=ベルトがかかったタイトルマッチである、KONOSUKE TAKESHITA vs 海野翔太、OSKAR&Yuto-Ice vs 大岩陵平&ザック・セイバーJr.、辻陽太 vs カラム・ニューマンがおもしろかった。特に、TAKESHITAとYuto-Ice、今、新日でいちばん注目を集めている(と僕は思っている)ふたりが出る試合は、もう目が釘付けになった。
【4.4両国大会・第7試合】
大熱戦のIWGPタッグ戦は
IceがCruellaで大岩を撃破!K.O.Bが5度目の防衛に成功!!
★新日本プロレス・スマホサイトで詳報中!https://t.co/57gKeIN5bC#njSG pic.twitter.com/2N23xXdu1I
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) April 4, 2026
4月5日(日)17:30 wapiti @ Veats Shibuya
東名阪と台北の4本を回る、このバンドにとっての初のツアーの3本目=東京公演。全然予備知識がない状態で、スタッフに誘われるがまま観に行ったのだが、初めてのツアーなのにVeats Shibuyaがみっちり埋まっていて、もうこんなに状況ができているのか、と、ちょっと驚く。
ボーカル&曲によってギターとキーボード・ピアノとキーボード・ドラム・バイオリンの4人がメンバーで、サポートでギターとベースがいる、という編成。そのせいか、古く言うと日本のAOR的な音楽性なんだけど(※古いのは、バンドが、じゃなくて、私が、です)、いい歌をじっくり聴かせます、時に歌わせるし、時に踊らせます、というだけでは終わらない、深さや広がりがある気がした。バンドの音そのものにも、楽曲そのものにも、ボーカル織田龍紀の歌声そのものにも。とてもエモーショナル。
1時間半のステージの間に、何度もピークがあったし、セットリストのまんなかあたりで、サポートなし・メンバー4人で演奏された「僕は愛を知らない」も、とてもいいアクセントになっていた。織田龍紀が歌の頭で歌詞を間違えて、「もう一回いいですか、すみません」と曲を止めてやり直す、みんな大笑い、という、曲調に合わない雰囲気で始まったのに、もう一回歌い始めた瞬間に、空気がピッと引き締まったし。
#wapitiシンリョクツアー2026
2026.04.05
wapiti Live Tour 2026 〜シンリョク〜 東京公演@ Veats Shibuyaご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
ツアー国内ファイナル、記憶に残る最高のライブになりました。またライブハウスでお会いしましょう。… pic.twitter.com/9l2Glaa6Gj
— wapiti (@wapiti_official) April 5, 2026
4月9日(木) 18:30 ビッケブランカ @ Zepp Haneda(TOKYO)
年に1〜2回のペースで彼が開催しているシリーズ・ライブ『RAINBOW ROAD』の6回目。今回はゲストあり、Chilli Beans.とNovel Coreが出演。DI:GA ONLINEにレポを書きました。
>>ビッケブランカ、Chilli Beans.とNovel Coreを招いた6度目の「RAINBOW ROAD」Zepp Hanedaを観た
\\𝑻𝒉𝒂𝒏𝒌 𝒚𝒐𝒖//#VKBlanka presents#RAINBOWROAD透🌈
2026.4.9 Zepp Hanedaコラボや新曲披露など盛りだくさんなイベントになりました。#ChilliBeans. さん #NovelCore さん
そして、会場にお越しいただいた皆様
最高の夜を有難うございました!!Photo by @renzo1101… pic.twitter.com/ulvy1HTEuc
— ビッケブランカ|スタッフ (公式) - VK Blanka Staff (@VickeStaff) April 10, 2026
4月10日(金)19:00 女王蜂 @ 市川市文化会館
ホールツアー『PERSONAL DISRANCE』の初日。このDI:GA ONLINEにレポを書きました。極力ネタバレなしで書きましたが、曲名はいくつか出しているので、一切知りたくない、という方にはお勧めしません。
>>女王蜂、全国ホールツアー2026「PERSONAL DISTANCE」がスタート。初日とは思えない完成度でオーディエンスを魅了
女王蜂全国ホールツアー『PERSONAL DISTANCE』
初日市川、ありがとうございました💙
次回は4月17日仙台サンプラザホール! pic.twitter.com/PAEnP8zqjZ— 女王蜂 アヴちゃん (@qb_avu) April 10, 2026
4月11日(土)19:00 ノンケーズ(ウルフルケイスケ&大久保ノブオ[ポカスカジャン]) @ 下北沢440
ウルフルケイスケとポカスカジャンの大久保ノブオとのユニット、ノンケーズのツアー、全7本のファイナル。ウルフルケイスケの公式サイトを見ていて(定期的にチェックしている)「あ、俺、この日行けるわ」と気がついて、ケーヤンに連絡した。「いつもそういう時に来るねW」と返信が来た(ひとりでのライブじゃない時に、という意味です)。確かに。ケーヤンのライブを観たの、前回は、昨年12月22日吉祥寺MANDA-LA2の、島崎智子カルテットwithウルフルケイスケだ(>>兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第200回[2025年12月後半・堂珍嘉邦、ビッケブランカ、石野卓球『地獄温泉』、Ooochie Koochie最後のライブなどの9本に行きました]編)。偶然なんですが。
歌とパーカッションとかいろいろ:大久保ノブオ、歌とギター:ウルフルケイスケ、キーボード:小林俊太郎の3人でのライブ。小林俊太郎は筒美京平の最後の内弟子で、最近まで沢田研二のツアーを回っていた、と紹介された。そのツアーの一部の日程、先にノンケーズのスケジュールが入っていたので、欠席したという。大久保ノブオ「僕らだったら絶対ジュリーに行きますから!」。小林「いや、23公演のうちの15公演はやりましたから!」。
そんなノンケーズのステージ、オリジナル曲のどれもが詩情に満ちていて素敵だし、RCサクセション「つ・き・あ・い・た・い」や、ローザ・ルクセンブルグ「FLOWERS」などのカバー曲も、いちいち自分のツボだし、MCは毎回大笑いだし、もう大変に楽しい。
「GO GO」(ウルフルズのシングル「ええねん」のカップリング曲)も聴けたし、うれしい時間だった。あと、大久保ノブオとウルフルケイスケの音楽的な相性がとても良くて、一緒にやっている理由がよくわかる、とも思った。
thank you下北沢440!ノンケーズツアー完了です!神戸・大阪・名古屋・石巻・米沢・長野・東京!今回は間違いなく過去最高のツアーでした!来年はもっと回れたらいいなぁー。あ!10/31(土)、ハロウィンライブ渋谷でやるよー!BYGだよー!空けといてねー!来てくれたベイビー達に感謝!なにとぞ。。… pic.twitter.com/EPW6tftaTo
— 大久保ノブオ(ポカスカジャン) (@okubonobuo) April 12, 2026
4月11日(土)19:00 辻井くぬえ、青柳創太、rilium @ 恵比寿KATA
今年で24歳の男性ソロ・アーティストで、昨年(2025年)の「出れんの!? サマソニ」で勝ち抜いてSONICMANIAに出演した、辻井くぬえの自主企画イベント『遷移帯』。上記の3アクトが出演。スタッフに誘われて、別のライブ(ノンケーズ)が終わってからになるので、トリの彼が始まる時間に間に合うか間に合わないか、くらいになるんだけど、それでもいいですか?と訊いたら、「いい」とおっしゃるので、おじゃました。ノンケーズが終わるや否や、下北沢から恵比寿まで自転車でダッシュして、着いたの、1曲目が終わるあたりでした。
普通にバンド編成での演奏&歌なんだけど、バンド感、エレクトロ感、フォーク感などが入り混じっていて、その入り混じり方がなんだかとても新鮮というか、「あ、確かに聴いたことないかも、こういうの」と思わせるものがある。メロディにも歌詞にも耳を奪われるし。
「反戦の曲をやります」と言ってから歌った「戦わないと」という曲がとても耳に残ったので、帰ってサブスクを探してみたが、なかった。新曲だったのか。他の曲をいろいろ聴いて、今のところ、バンド・サウンドの曲とエレクトロな曲に、ばっきり分かれている人であることを知った。またライブ観たい。
[Movie]
2026/4/11 [Sat] @恵比寿KATA (LIQUIDROOM 2F)
辻井くぬえpre. 「遷移帯」 vol.2 pic.twitter.com/Iqdu7JHr8E— 辻井 くぬえ (@tsujii_qunuee) April 21, 2026
4月12日(日)18:30 全日本プロレス @ 後楽園ホール
この日の全日本プロレスは、年に一回の恒例行事(今回で46回目!)、『チャンピオン・カーニバル』(以下『チャンカン』)の開幕戦。全8試合のうち、『チャンカン』のリーグ戦は5試合だった。斉藤レイvs羆嵐はレイの勝ち、青柳優馬vs関本大介は関本の勝ち、タロースvs真霜拳號(以下ましもん)は大番狂わせでましもんの勝ち、鈴木秀樹vsザイオンはザイオンの勝ち、セミファイナルの綾部蓮vs斉藤ジュンは、綾部の勝ち。までは、いいのだが。
メインイベントの、潮﨑豪vs安齊勇馬。なんと、潮﨑が勝ったのだ。何が「なんと」なのかと言うと、安齊、若い(26歳)・恵まれた体格・アマレス経験に裏打ちされた強さ・そしてやたらと男前、というわけでどんどん人気が上がっており、会社的に今推すならこの人だろうな、と、全日ファン、みんな納得。という存在なので、まさか『チャンカン』初戦で負けるとは思わなかったのだった。潮﨑好きなので、うれしかったですが。
\4.12後楽園大会開催中!/
ー メインイベント後 ー
チャンピオン・カーニバル2026開幕戦
潮﨑豪が安齊勇馬を破り、開幕戦白星発進!感謝の締めマイク!!!
📺LIVE配信中!https://t.co/W7d70tIp4g#ajpw #CC2026 #ajpwtv pic.twitter.com/j0D4DAdgG8
— 全日本プロレス/alljapan (@alljapan_pw) April 12, 2026
4月13日(月)19:00 おとぼけビ~バ~ @ Spotify O-EAST
この連載の前回、九州各地&東名阪ツアーの東京公演を観て書いたばかりだが、今回はまた別のツアー。ドラムのかほキッスが産休&育児でお休み、代わりにサポートでれおが入る→その状態がしばし続いた後、かほキッスが脱退、れおが正式加入することが、今年の1月に発表になった→同じタイミングで、かほキッスの最後のツアー=大阪・東京・京都の3公演のツアーを行うこともアナウンス。という、そのツアーの東京編が、この日だったわけです。先月の渋谷クラブクアトロのワンマンもソールドアウトだったが、この日のO-EASTもソールドアウト。
イギリスのおとぼけビ~バ~のレーベルは、ライブ時の、かほキッスひとりだけを撮った映像を、頻繁にインスタにアップしてきた。それが売りになる、と踏んだからだろう。そして、確かに、その映像、つい何度も観ちゃうくらいすごいので、海外での彼女の人気がとても高い理由のひとつになっている、と思う。
普通に考えて、そんな人が去ってしまうのは、バンドにとって大打撃だ。ということを、彼女のすさまじいプレイを観ながら実感した。と同時に、その大打撃をカバーできる存在=れおが身近にいた、という事実って、ほぼ奇跡だよなあ、と、改めて思う時間でもあった。
そもそも、れおは、元少年ナイフのメンバーで、その頃におとぼけビ~バ~と京都で対バンしたのがきっかけで(2013年のことです)、少年ナイフがイギリスで所属しているレーベルが、おとぼけビ~バ~の存在を知り、声をかけてきて、そこから彼女たちの海外進出が始まった──というストーリーもあるのだった。
ということも含め、このツアーでかほキッスの(おとぼけビ~バ~での)プレイを観れるのが最後であることも含め、何かいろいろ感慨深いものがありました。
OTOBOKE BEAVER ONE MAN SHOW🔥
渋谷Spotify O-EAST
㊗️ソールドアウト㊗️ありがとうございました🦫🩷🧡💙💚
📸 by @kaori_murai pic.twitter.com/1HheNGjjpR
— おとぼけビ~バ~ Otoboke Beaver (@otobokebeaver) April 13, 2026






