
伊藤 蘭 コンサートツアー 2026 「Dance on!Love on!」
2026年5月30日・31日 東京・SGC HALL ARIAKE
4月4日よりスタートした伊藤 蘭 コンサートツアー 2026「Dance on!Love on!」の東京公演が、5月30日、31日の2日間、有明のSGC HALL ARIAKEにて開催された。
グッズ売り場には同会場での開催を記念して、本ツアーのゴールド衣装を纏った「7周年GOLD蘭ちゃんアクリルスタンド」もお目見えしている。
開演前のBGMは70〜80年代のディスコ・ミュージック。客電が落ちバンドメンバーが入場、コーラスの2人がステージ前方に進んでいくと、中央から黒のパンツスタイルの伊藤 蘭が登場し、早くも会場は大歓声に包まれた。パステル系の青、ピンクなど色とりどりの照明がカラフルにステージを映し出す。観客も伊藤のイメージカラーである赤のペンライトを振って、圧巻の応援を繰り広げる。
オープニングの2曲は、キャンディーズ時代のアルバム曲から。しかも、解散後に発表されたアルバムの収録曲なので、これまでステージで歌われた事は一度もないという、極めつけのレアナンバーだ。今回、広崎うらんによる新たな振り付けが施され、伊藤とコーラスの二人によるハーモニーの美しさも際立つ、ダンサブルで魅力的な楽曲へと変貌した。
「皆さん こんにちは!伊藤 蘭です。初めていらした方も、お久しぶりの方も、毎回来てくださっている方も、とても嬉しいです」
そして
「楽しく歌い続けることができるのも、惜しみない応援をくださる皆様のおかげです」
と感謝の意を述べた。
前半のハイライトは、この4月1日に発売された4枚目のアルバム『Bright on』からのナンバー。本作はプロデューサーに本間昭光を迎えた意欲作で、今回のツアーのセットリストに組み込まれたことで、ポップシンガー伊藤 蘭の現在地と、さらなる進化系を見せてくれた。
昨年秋のスペシャル・ライブ『伊藤 蘭 Special Premium Live ~Don’t Stop The Music! ~ vol.2』以来、バンドメンバーが一新され、本間昭光の元に集まった新たな演奏陣が、ライブ感溢れるソリッドでパワフルなプレイを披露する。メンバー紹介の後、伊藤は一度袖に下がり、ご存知キャンディーズの応援ソング「SUPER CANDIES」がスタート。ステージ全体が真っ赤なライトに染まり、客席も赤いペンライトを振って、一段と激しく大コールを繰り広げる。ここからはお待ちかねのキャンディーズ・ゾーンに突入だ。
鮮やかなピンクのラインストーンの衣装に着替えた伊藤が登場し、アグレッシヴなパフォーマンスでキャンディーズ時代のヒット曲を連発すると会場は早くも興奮の坩堝と化す。
そして今回、東京公演だけのスペシャル企画、「紙テープ応援」OKのコーナーが始まる。指定曲はもちろん「哀愁のシンフォニー」。キャンディーズがこの曲をステージで歌う際、サビで紙テープの乱舞が行われ伝説となったことは、当時を知るファンにはお馴染みだ。今回もサビに突入するや否や赤・青・黄のキャンディーズカラーが一斉に舞い、ステージ上を紙テープの絨毯で埋め尽くした。紙テープの束を鮮やかにさばきながら歌う伊藤の姿もみごとで、アーティストとファンがエールを交歓する圧巻の光景は、今や、伊藤のスペシャルな公演でしか見られない風物詩である。
ここで一旦休憩を挟み、アクスタにもなったゴールドの衣装に身を包んだ伊藤が華やかにステージに現れると、後半もキャンディーズの楽曲が連打される。今回、実に12曲のキャンディーズナンバーが披露されているが、いずれの曲も、令和の時代に通じるポップチューンであることに改めて驚かされる。実際、「銀河系まで飛んで行け!」が昨年、アニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』の主題歌に起用されるなど、50年近い時を経ても、キャンディーズの楽曲は永遠のポップスであることを証明している。それもこれも、伊藤 蘭の変わらぬキュートな歌声と、ソロデビュー7年を迎えてますますパワーアップするステージ・パフォーマンスあってのものだ。その現役感、持続性は驚異的とすら言える。
「スーさん、ミキさんと、音楽に引き寄せられるように出会ったのだと思えます。人の心を動かす、音楽の力は素晴らしいです」
三人で過ごした日々、そして長く支えてくれるファンへの感謝を改めて語った後は、『Bright on』からのバラードナンバー「愛においで」を披露。そしてツアータイトルにもなっているハッピーなディスコチューン「Dance on! Love on!」で本編の幕を閉じた。
アンコールは鮮やかなティファニーブルーのワンピース姿で、2曲を披露した後、この日だけのスペシャルコーナーに突入。伊藤の実娘・趣里が紹介されると、会場は大歓声に包まれる。元気いっぱいにステージに飛び出した趣里は、まずは自身が主演したNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』から「ラッパと娘」を披露。さらに「買物ブギー」をノリノリで歌い、全身を使って縦横無尽に動き回るアクティヴなパフォーマンスで会場を沸かせた。なお、このパートではトランペットの吉澤達彦がゲスト出演、スウィンギンな趣里のヴォーカルに華を添えている。
趣里が伊藤のライブに出演するのは、昨年1月の東京ガーデンシアターでの公演以来。その際、観客が温かく迎え入れてくれたことに感激し、今回も母からのオファーを快諾したのだという。さらには、伊藤 蘭の別キャラ?「蘭ママ」と、新たに母親となった「趣里ママ」によるコント風の面白トークが始まり、会場を爆笑の渦に包み込んだ。
ラストは『Bright on』からトータス松本作の「花ざかり」を母娘でデュエットするスペシャル・バージョンで幕を閉じた。
なお、この東京2daysのうち31日の公演の模様は、8月にWOWOWで放送されることが決定している。さらに9月には『伊藤 蘭 Special Premium Live ~Don’t Stop The Music!~ vol.3』の開催も発表された。
『伊藤 蘭 コンサートツアー 2026「Dance on!Love on!」』は、ファイナルの6月6日、7日の福岡・キャナルシティ劇場の公演まで続く。ソロ・デビュー7周年を迎え、更にパワーアップした伊藤 蘭のパフォーマンスを心待ちにしたい。


















