イラスト:河井克夫
10月1日(水)18:00 『オクノマサヒコのDJ Dinners−季節が変わる前に−』 @ 押競満寿
奥野真哉とグレートマエカワ、お忙しいふたりがそのスケジュールの合間を縫って、年に二回ぐらいかな、代々木八幡のお酒と魯肉飯の店、押競満寿にて、ポータブルアナログプレーヤーと7インチシングルを使って行っている、DJのイベント。
基本、お客さんは着席で、音楽は聴いているような聴いていないような按配で、飲んだり食ったりしゃべったりして楽しんでいる、という、グレートさんが昔から「こういうのがやりたい」とよく言っていたやつを遂に実現したのが、これです。うつみようこさんが、カウンターの中でバーテンをやっていたりもする。
昭和歌謡や80年代の洋楽ロックなどがかかっていて、とても楽しい。ミュージシャン仲間もよく遊びに来るイベントで、この日僕が行った時間には、YO-KINGとTOSHI-LOWがいた。
10月2日(木) 19:00 粗品 @ Zepp Haneda(TOKYO)
9月10日に出たセカンド・アルバム『佐々木直人』のタイミングで、雑誌BRUTUSでインタビューをした(後日ウェブにも上がりました。≫ お笑いでは伝わらない、名前のついていない感情のための音楽。粗品がパンクロックに挑む理由 )。というので、「ライブも来られます?」(レーベルのスタッフ)「あ、行きます行きます」ということで、おじゃました。10月の1ヵ月間でZepp5ヵ所を回る『粗品 全国5大都市ツアー 新世界より』の1本目。
メンバーは、ボーカル&ギター粗品、ベース藤本ひかり(ex.赤い公園)、ドラム岸波藍(ex.セプテンバーミー)。2023年11月に配信リリースした曲「宙ぶらりん」から、バンド編成で音楽制作とライブを始めて以降、ずっとこの3人だそうです。ステージでは、左が藤本ひかり、まんなかが粗品、右が岸波藍、というフォーメーションである。
音は、ファースト・アルバムもそうだったが、ザ・ブルーハーツ直系の日本のストレートなパンク・ロック。ただし、いわゆる青春パンクではない。
で、さすが粗品……と言えるほど、彼に詳しいわけではないが、他のバンドは、なかなかやらないであろうことをやっていて、とても刺激的だった。何をやっていたか、3つ書きます。
・1階のスタンディング・フロアの左側が女性専用、右側が男性専用に、ばっきり分けている。痴漢防止のためですね。お客さんの男女比が半々ぐらいだから、可能なのかもしれない。
・2〜3曲に1曲ぐらいの割合で、歌わない・演奏だけ、の曲が入る。元からインストゥルメンタルの曲なのではなく、ボーカルはオーディエンス、ということだ。もうみんな歌う歌う。
・アンコールの「毒棘スウィングノート」で、オーディエンスを三分割して、メロディも歌詞もそれぞれ違うボーカル・パートを歌ってもらう。曲が進むごとに、それらのどれかが・もしくは同時に出て来る。粗品はそれにのっかって、その3つのどれとも違うリード・ボーカルのパートを歌う──ということをやった。みんなに丁寧に教えて、しっかり練習もしてから、実行。つまり、オーディエンスが一緒に歌わないと成立しない曲をやった、ということだ。
というわけで、何かいろいろ、目からウロコでした。また観たい。アンコール以外はMCしない、というのも、よかった。
ツアー初日Zepp羽田ありがとうございました
エグかった pic.twitter.com/azAuanUQIP— 粗品(霜降り明星) (@soshina3) October 2, 2025
10月4日(土) 12:30 rockin’ star Carnival @ 国営ひたち海浜公園
ROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下RIJF)、COUNTDOWN JAPAN、JAPAN JAMを企画制作しているロッキング・オンが、かつてRIJFを開催していた茨城県ひたちなか市・国営ひたち海浜公園で新しく始めた、いわゆる「音楽花火」のイベント、なのだが。
DJ和のセレクトによる楽曲に異様にぴったりシンクロした、すさまじい質とすさまじい量の花火がどんどん上がる、そして花火だけでなくステージではムービングライト(照明)とレーザーと特効(火柱)も使いまくる、それが75分間続く──という、体験したことのない、とんでもないものだった。自分が体験したことがなかっただけではなく、こんなのこれまでどこにも存在しなかったのではないか。
立って観るスタンディングゾーン(ステージの前)、立っても座ってもいいフリーゾーン(まんなかあたり)、座って観るシートゾーン(後方)の3つに、客席エリアが分けられていた。
で、スタンディングゾーンがもっとも混み合っていた。エリアの後ろに下がれば、なんぼでも座れるのに、この日の入場者の2万人のうちの半分以上が、75分の間、立ったままだった。というのは、花火大会としては異常だが、音楽フェスなら普通だ。そうか、これ、音楽フェスなのか。と、納得した。
ここに集まった2万人、「来年はもういいや」って人、いないだろうな、みんな「絶対来年も来る!」だろうな。と、思いながら帰りました。
【rockin'star Carnival】
ロッキング・オンが手掛ける、まったく新しい音楽花火
rockin'star Carnival(ロッキンスター・カーニバル)終演いたしました。お越しいただいた皆さんありがとうございました。
初の試みとなった音楽花火エンターテインメント、いかがでしたでしょうか。
ぜひ当日の感想を… pic.twitter.com/dMipvoEFYo— JフェスOFFICIAL|COUNTDOWN JAPAN25/26開催 (@rockinon_fes) October 4, 2025
10月5日(日) 17:00 ユニコーン @ 横浜BUNTAI/BS10プレミアム
EBIの還暦を祝うライブ「UNICORN EBI60祭『60回目のエビだっピ』」横浜BUNTAI・2デイズの2日目。というわけで主役はEBI。1曲目が「フーガ」で始まり、「黒い炎」「ペケペケ」「BLACKTIGER」「西の外れの物語」「米米米」「夢見た男」「スライム プリーズ」「君達は天使」など、EBIが書いた曲もしくはEBIがボーカルの曲が中心。EBIの詞曲でもリードボーカルでもないが、バックボーカルをやっている「パパは金持ち」なども演奏された。
本編は「バイカーズパラダイス」で終わり、アンコールはまずEBIがひとりでベース弾き語りで「水の戯れ〜ランチャのテーマ〜」を歌う。OT(奥田民生)曰く「はなわ状態」。で、最後は「大航海2020」改め「大航海2025」で締め。
とにかく主役がいきいきしていることもあり、終始爆笑と失笑に包まれた、ただただ楽しい2時間15分(ぐらい)でした。
しかし、アンコールでバースデーケーキが出て来る、というのはこの手のイベントのセオリーだが、そのケーキを、客前で、5人がかりで、あんなに真剣にいっぱい食うバンド、初めて観ました。
あ、BS10プレミアムで生中継もありました。
エビだっピ2日目終了〜‼️🦐
ご来場ありがとだっピ✌ pic.twitter.com/Tdhu4J4olO— ユニコーン(UNICORN)公式 (@unicorntter) October 5, 2025
10月8日(水) 20:00 宮本浩次 @ 下北沢シェルター
宮本浩次の新しいプロジェクト『俺と、友だち』。この日に下北沢シェルターで宮本浩次・キタダ マキ・冨永義之の3人でのライブ(ファンクラブ限定)、そして10月27日(月)に日本武道館で、宮本浩次・名越由貴夫・奥野真哉・キタダ マキ・玉田豊夢の5人でのライブを行う、という2本。
シェルターのライブが終わった後に、宮本浩次のファンクラブサイト「H.M.」の掲載のためのインタビューを行いました。FC会員の方は、そちらをぜひ。≫ 【H.M.会員】ログインページ
昨日10月8日、「俺と、友だち」下北沢SHELTER公演終演いたしました。
会場で熱く盛り上げていただいたみなさま、それぞれの場所からたくさんの声援と想いを届けてくださったみなさま、ありがとうございました。#宮本浩次 #俺と友だちhttps://t.co/V29zdSEUx9 pic.twitter.com/bUna6wplNZ— 宮本浩次Official (@miyamoto_hiroji) October 9, 2025
10月10日(金) 19:00 羊文学 @ 日本武道館
9月15日(月祝)に大阪城ホールで始まり、ソウル・上海・北京・広州・台北・バンコクを回って来たアジア・ツアーのファイナル、日本武道館2デイズの2日目。
と言っても、このあとそのままヨーロッパ・ツアーにつながるんだけど(10月15日パリから24日ロンドンまで7本)、ご本人たち的には一区切り感が強かったようで、ライブ・パフォーマンス全体に、ファイナル感が表れている、ように感じた。最後のMCで塩塚モエカ、感極まって涙ぐんでいたし。
あと、1年前にこのバンドの大会場ワンマン=東京ガーデンシアターを観た時は、ライブの途中までステージ前にシルク・スクリーンみたいなのが下りた状態で、こんなに大きなハコなのに、メンバーを映すビジョン(画面)はなし、という仕様だった。
が、今回は、ステージ左右に巨大な縦型ビジョンが設置され、かつ、ステージ上部に円状トラスが3つ重なったでっかい照明が組まれている。この照明がすごかった。前半〜中盤〜後半で、下がったり上がったりして高さが変わるのだが、武道館の2階席からだとメンバーが見えないくらい、低くまで下がったりするのだ。
もともとステージ上が暗くて、メンバーの姿はビジョンじゃないとよく見えないんだから、2階席から直接見えなくてもいいじゃん、姿は画面で観てもらえばいい、それよりも武道館全体が──そう、ステージ上だけじゃなくてホール内全体が、ということだ──照明によってどうなるかの方が重要。というふうに、考えたのだと思う。
そうか、こんな手があるのか! と、勉強になりました、とても。考えた人、すごい。
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1010 - 日本武道館
Thank you for coming!!
_____________________Next... ▷ Europa Tour✈️#羊文学武道館 pic.twitter.com/iTUDvQ9K3n
— 羊文学 (@hitsujibungaku) October 10, 2025
10月11日(土)11:00 TOKYO ISLAND 2025の1日目 @ 東京・海の森公園
開催4年目&4回目にして、遂に、初めて、会場である海の森公園が完成した状態で行われた(それまでは完成前でオープン前の状態の公園を使っていた)、東京湾無人島フェス『TOKYO ISLAND』の初日。このDI:GA ONLINEにレポを書きました。アップされたらリンク貼ります。
なお、初日の天候は、雨。ただし、大雨ではなく、じわじわと降り続くやつだったので、そんなにしんどい状況にはなりませんでした。
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TOKYO ISLAND 2025
初日、終了しました🏕️
\雨天にも関わらず、皆さまが笑顔で楽しく、
そしてハッピーに過ごしてくださったおかげで、
最高の初日を迎えることができました!明日も最高の音楽とともに、
みなさまをお待ちしております💫
撮影=山川哲矢 https://t.co/FaQCFmH960#TOKYOISLAND pic.twitter.com/lwE5lZjboy— TOKYO ISLAND (@tokyoislandfes) October 11, 2025
10月12日(日)11:00 TOKYO ISLAND 2025の2日目 @ 東京・海の森公園
その2日目。同じく、レポ、アップされたら貼ります。なお、2日目は晴れ。暑くも寒くもない、かなり理想的な天候だったのでは、と思う。
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TOKYO ISLAND 2025
2日目、終了しました💫
\本日は天候に恵まれ、
みなさまとハッピーな時間を過ごすことができたこと大変嬉しく思います!
明日はいよいよ最終日。
最高の音楽とアトラクションとともにお待ちしております!撮影=山川哲矢https://t.co/FaQCFmGBgs#TOKYOISLAND pic.twitter.com/pQVssu7SNy
— TOKYO ISLAND (@tokyoislandfes) October 12, 2025
10月13日(月・祝)11:00 TOKYO ISLAND 2025の3日目 @ 東京・海の森公園
その3日目。この日は曇りで、風が強い日だったが、そのせいで中断等はなかった。が、終わってからきいたのだが、このフェスの大きな名物である「音楽花火」、強風のため、この日は上げることができないかも、という危険性が、かなりあったそうだ。
無事に上がってよかった。そのさまが、3日間の中でもっとも、もう大変に、感動的だったので。
レポ、アップされたら貼りますので、詳しくはそちらを。
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今年のTOKYO ISLAND
終了しました🗼💫
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4回目の開催となる「TOKYO ISLAND 2025」。
遊んでくれた皆さまや全ての関係者、ありがとうございました!
おかげ様で最高にハッピーな3日間を彩ることができました。また来年、ご一緒できること楽しみにしています!https://t.co/FaQCFmGBgs#TOKYOISLAND pic.twitter.com/vshESRS72b— TOKYO ISLAND (@tokyoislandfes) October 13, 2025







