女王蜂主催対バン企画「蜜蜂ナイト4 ~to ∞~」
2019年2月8日(金)新木場Studio Coast
ゲスト:UVERworld
女王蜂の対バン企画『蜜蜂ナイト』のシリーズ4は東阪で開催、大阪は2019年1月24日なんばHatch・ゲストはペトロールズ、東京は2月7・8日新木場スタジオコースト、7日はTK from 凛として時雨、8日はUVERworldを迎えて開催された。以下、東京の2日目、2月8日w/UVERworld の日のレポートをお届けする。
まずUVERworld。SEの「TYCOON」が響く中メンバーが順に登場して音に加わっていき、最後にTAKUYA∞が現れておなじみのジャンプ一閃! 同時にレーザーが縦横無尽に飛び、「7th Trigger」でライブがスタート。バンド+同期の爆音にのって、TAKUYA∞の口笛が響きまくる。2曲目は2月27日にリリースが迫ったニュー・シングル「Touch off」、この曲からステージ後方のビジョンに歌詞が映し出される。続く「PRAYING RUN」ではそのビジョンのリリックに合わせて、オーディエンスの「全部やって確かめりゃいいだろう」のシャウトが何度も響く。
「ODD FUTURE」「ALL ALONE」と、昨年(2018年)7月に出たベスト・アルバムにも収録されている歴代の代表曲たちが、普段スタジアム・アリーナでやっているそのまんまの巨大なスケール感とすさまじいテンションで、スタジオコーストで展開されているさま、圧倒的。Zeppとかでのツアーも観ているファンは慣れっこなのかもしれないが、そうでない女王蜂のファンは、ステージで繰り広げられている光景と、放たれている音に呆然としている空気。自分もそっちなんですが。
アヴちゃんと初めて会ったのはコンビニだった、チョコラBBをおごった、そのお返しがこんな素敵な一夜になるなんて──というエピソードを披露したり、「いつもどおりでいいんだぜ! 遠慮せずにジュリ扇どんどん振って!」と呼びかけ、TAKUYA∞のキャラクターにも、オーディエンスがどんどん引き込まれていくのが観ていてわかる。特にフロアが大きく湧いたのは、7曲目、女王蜂「HALF」のカヴァー。メロディの抑揚がよりはっきりと響くTAKUYA∞のボーカルも、克哉&彰のツイン・ギターの響きも、「こんな曲だったのか!」という新鮮さに満ちていた。
「楽しくてしゃべりすぎちゃった」と持ち時間超過を気にしつつなだれこんだ後半、最後にプレイされたのは「在るべき形」。ビジョンに映るリリックをTAKUYA∞のボーカルが追うような、逆にTAKUYA∞のボーカルがリリックを追うようなスピード感のこの曲に、オーディンスひとりひとりが向き合って終了。
『蜜蜂ナイト』では必ず、1曲目に対バンの曲をカヴァーしてきた女王蜂、UVERworldのレパートリーから選んだのは「7th Trigger」。アヴちゃんの口笛にオーディエンス沸騰、一瞬にしてフロアがジュリ扇で埋まる。
1コーラスで曲が「ヴィーナス」に変わり、続く「一騎討ち」でも踊らせ、「催眠術」をはさんで「売春」「デスコ」でフロアを上げ放題上げていき、そしてさっきUVERworldがカヴァーした「HALF」へ!
MCでは、TAKUYA∞が明かした「初めて会ったのはコンビニ」の話をさらに詳しく、TAKUYA∞の物真似も交えながら再現して爆笑をとるアヴちゃん。そして「これは一回だけの関係やないと思ってるから。これからも続くように、みんな仲よくなってね」と呼びかけ、また歓声が広がった。
そして最新シングル「火炎」のカップリングで「あややこやや」としてリメイクした「告げ口」。アウトロでアヴちゃん、「催眠術」の冒頭の「狂っている わかっている」を歌う。意外だったのは、それに続いたのが、インディーズ時代の名曲「燃える海」だったこと。大きなスケール感のワルツがスタジオコーストを満たす。ラストは「金星」で何度目かの狂騒状態に陥れて終了。「さみしいから今日は 帰さない」のところで「キャー!」「ワー!」と悲鳴のような歓声が上がる光景、すっかり女王蜂のライブの定番になった。
女王蜂は3月31日で結成10周年。4月17日リキッドルームから全国Zeppツアーを含む、全16本の『全国ツアー2019 「十」―火炎―』がスタートする。ファイナルは7月5・6日、Zepp DiverCity (TOKYO)2デイズ。