衣装チェンジのクララを見送ったカレンは「さっき舞台裏に戻った時、鏡を見てみたら前髪が汗でギザギザになっていて。マンガみたいだなって思って、ちょっと恥ずかしくて。これで『サクラ・インカーネーション』をせつなく歌っていたけど、これだと説得力ないよね(笑)」。そして昼公演と夜公演の間の休憩の話題となり、「フルーツがたくさん詰まったフルーツサンドを食べたんですけど、クララがフルーツサンドを開けた瞬間にフルーツがぼとぼと落ちて、クララのスカートが生クリームだらけに染まりました(笑)。クララって生クリームが大好きなんです。私がもらった生クリームディスペンサーをゆずったら、ココアとかに入れまくってて……」とクララにまつわるエピソードを話していると「聞こえてますよ」というクララの声。本人が現れると「そんなクララなので、生クリーム(サンド)だけでもおいしかったんだよね?」と問いかけると、「とってもおいしくて幸せでした」とクララはニッコリ。
今度はカレンが衣装チェンジでMCをバトンタッチしたクララ。「いつもはイヤモニを外して、着替えることが多いんだけど、何言われているかわからないから、イヤモニは外さずに、一言一句聞き漏らさないようにしていました(笑)」。また一人ずつのMCタイムがあるのは今回が初めてとのことで、「個性を感じていただける時間になったんじゃないかな。でもカレンのMCは面白いから、私、大丈夫かなと思いながら毎回しゃべっています」。ちょっと心配そうだったクララに客席からは「大丈夫だよ!」と声援が飛び交い、「嬉しい! ありがとう」。でも「ここで何を話そうか考えてきたのに、生クリームのせいで忘れちゃった……」と続けていると、「そろそろ困る頃かなと思って」と戻って来たカレンに「待って! 今いい話をしようと思っていたんだけど」というクララ。「雨のこと?」とカレンがすかさずツッコミ。「ここまでのツアーはすべて晴れ続きだったのに、最終日で雨というのはさすがだよね。でも、ここまでみんなといろいろな虹を作ってきたけど、最後は本当の虹がかかるんだなと思うとそんな雨も悪くないよね?」とフォロー。
カレンが「次の曲はペンライトを淡いパープルでお願いします」と言うと、クララも「今回それぞれの楽曲によって、色を決めさせていただきました。皆さん、ご協力いただきありがとうございます!」と感謝の言葉を口にして、「Wonder Night」へ。スペーシーな雰囲気を漂わせるサウンドと、パープルに染まった夜の海を泳ぐように涼し気な表情で歌う二人。「アサガオ」のイントロが流れると場内のペンライトは真っ白に。大切な人との過ごした日々を思い出しながらも1人で歩み始める決意をする歌詞で、歌い終わるとうつむいた姿に胸を締め付けられる。その後は鳥のさえずりと共に「一期一会」のイントロが流れるとペンライトはオレンジへ。和テイストもあるミディアムナンバーで、カレンいわく「二線に分かれて歌う珍しい曲」で二人の声のハーモニーとユニゾンの美しさをより感じられる。「トワイライト」から「一期一会」までの夕方から翌朝まで、二人が歌と共に歩いているよう。ClariSが作る素敵なタイムライン。
次の曲名「Blue Canvas」と叫ぶと会場は青く染まり、二人の目の前に広がる光景は「なんて綺麗なBlue Canvas」の情景そのままだ。ウィスパーボイスから始まる「ふぉりら」ではクララが「サビでは好きな気持ちを全力で叫んでください!」。そしてサビ頭の「好きじゃない 好きじゃない でもやっぱり好き」の最後の「好き」のところは客席からの大合唱。その後に「クララ!」や「カレン!」と名前を重ねる人まで。ラスサビの「やっぱり好き」の後には二人からみんなへ「大好き~!」と返す。その盛り上がりのまま、大ヒットシングル「コネクト」へ。アップテンポの演奏に合わせ、クラップも波にように湧き上がる。サビになると手を合わせて、指切りする二人。最後はお客さんと一緒にジャンプして本編は終了。
JP Netflix独占配信 netflix.com スポンサー 1 / 2 · 0:26 netflix.com 2 0:02 / 0:30 ClariS『ふぉりら』 Music Video 【TVアニメ「カノジョも彼女」Season 2 エンディングテーマ】
アンコールになると明転し、ステージ上段にツアーTシャツに着替え、髪型も変えた二人が現れた。歌い始めたのは「Prism」で、「彩る街を飛び越えたら 差し出した手を掴む」や「誰よりも憧れたキラキラに逢いに来た」は、楽しみにしていたこのツアーへの想いのよう、「一人じゃ怖かった夜でも二人でなら助け合って」は、これまでのClariSを振り返っているようにピッタリの選曲。次の「border」はエモく、ラスサビになると回るタオルもより激しく。アウトロになると「せ~の!」とこの日、2度目のタオルを客席に放り投げた。
歌った後、二人はこぶしを合わせて、クララは笑みを浮かべながら「アルバムを引っ下げたツアーということで、「Iris=虹」を、いろいろな会場で作りたいという想いがありました。その色たちの想い出が全部忘れられない景色になったし、このツアーだから、みんなとだから作れた景色や瞬間があったのかなと思うと、終わるのはちょっと寂しいです。でもそう思えるくらい、みんなからの想いもずっとずっと伝わってきて。私たちは本当に幸せだなと感じました」。クララは続けて「『ヒトリゴト』でバンド紹介。毎回聴いているのにカッコよすぎて、元気いっぱいの曲なのに、うるうるしてきちゃった。去年、ClariSバンドを背負って公演させていただいてから、バンドの音がどんどん楽しめるようになってきて、最終公演では1つの形になって。そんな最高のClariSバンドに支えられて、それを聞いてくれるみんなの笑顔をみて、私が歌っている理由がここにあるなと1、2曲目ですごく感じられて、素晴らしい最終公演となりました。皆さん、ついてきてくれてありがとうございます」。と丁寧に伝え。カレンからも「たくさんの色で染めたこの日のこの時間を絶対に絶対にいつまでも忘れません」と改めて感謝を伝える。なおこのツアーでは各公演でセットリストを変えて、歌った曲目は40曲ほどになったらしい。
そして「今からこの会場を虹に染めたいと思います」というカレンからのお願いに、客席を縦に区切って、それぞれのエリアを赤、オレンジ、黄色、緑、ピンク、水色、青、紫にペンライトで染めていく。こんな試みができるのもホールならでは。七色を超える八色の虹に、「きれい!」と感激する二人。
ツアーを締めくくる曲に選んだのは二人が作詞した「second story」。「ずっと響いている まだ知らないメロディ 2人で奏でる 果てしなくいつまでも…」と歌い、腕を組んだり、手をとりあったり、くるりと回ったり、最後は二人でハートマークを作ってキメポーズ。メンバーを見送り、会場中を見渡して、何度も手を振っていた。
「久しぶりのツアーが始まるまではすごくドキドキして、皆さんに楽しんでいただけるかなと思っていましたが、終わってみたらClariS史上、最高といっていいと思うくらい素敵な時間を過ごすことができました。それは今日と、これまで来てくれた皆さんの笑顔のおかげです。会いに来てくれてありがとうございます。本当に幸せです」とクララ。名残惜しそうにしながらもカレンは「次は秋のツアーでお会いしましょう! 待ってるよ~! みんな大好き~!」と言ってステージを去っていった。終演後の二人のアナウンスでツアーは幕を閉じた。
桜(ピンク)と若葉(緑)の季節を過ぎて、次にClariSに会えるのは実りの秋。それまでにブラジル、ドイツでの海外公演などを経て、一回り大きく、魅力的なClariSと再会できるのが楽しみで仕方がない。
SET LIST
01.reunion
02.ヒトリゴト
03.アンダンテ
04.Love is Mystery
05.擬態
06.Freaky Candy
07.Masquerade
08.ループ
09.春メドレー
01.ミントガム
02.graduation
03.Bye-Bye Butterfly
04.サクラ・インカーネーション
10.カラフル
11.アネモネ
12.ALIVE
13.トワイライト
14.SHIORI
15.未来航路
16.Wonder Night
17.アサガオ
18.一期一会
19.Blue Canvas
20.ふぉりら
21.コネクト
ENCORE
01.Prism
02.border
03.second story