LIVE CAFE 20th Anniversary NYAPPY SUMMER NIGHT o(≧∀≦)o
「アンカフェ、二十歳の夏〜思い出せよ無邪気な頃〜」
2023年8月13日(日)Spotify O-EAST
アンティック-珈琲店-が8月13日に『LIVE CAFE 20th Anniversary NYAPPY SUMMER NIGHT o(≧∀≦)o「アンカフェ、二十歳の夏〜思い出せよ無邪気な頃〜」』を東京・Spotify O-EASTにて開催した。
ソールドアウトしたフロアはカフェっ仔たちで超満員。二十周年のタイトルにちなんでライブは各メンバーの母校の校歌をBGMにメンバーの宣誓からスタートした。「私、輝喜(Dr)は本公演におきまして無邪気な心を思い出し、スマイル一番で元気いっぱい、ドラムを叩くことをここに誓います」、「私、ゆうき(Key)は今日も全力で動き回り、全力で楽しみ、日常生活に支障をきたすほど筋肉痛になってもいい覚悟で本公演に臨みたいと思います」、「私、カノン(Ba)はバンドを始めた頃の気持ちを忘れず、今日も1日、イキり倒したいと思います」、「私、takuya(Gt)はギターキッズだった頃の情熱を思い出し、今日のライブを全力で楽しむことをここに誓います」、「私、みく(Vo)は大人になるにつれて失った少年の心を取り戻し、一切の恥じらいを捨て、全身全霊で盛り上げることをここに誓います」。メンバーの決意に拍手と歓声が起こり、オープニングナンバーは期待を裏切らない夏ソング「SUMMER DIVE」。みくの真っ白な衣装が眩しい。続く「千年DIVE!!!!!」ではゆうきがハンドクラップで煽り、輝喜がパワフルなドラムを叩き、サビではカノンとtakuyaが前に出てプレイ。2曲目にしてカフェっ仔の歌う力強い声が響きわたる。入場時に配られていたブレスレット型のルミカライトの赤がフロアに揺れている。
「NYAPPY o(≧∀≦)o!忙しい中、時間を割いてくださってありがとうございます、台風は大丈夫でした?外は雨が降ってるのかな?ここは無敵ゾーンだからね。“思い出せよ無邪気な頃”っていうことでね。みんな、けっこう大人になったでしょ?」
場内には10年以上のキャリアを積んだカフェっ仔も、復活してから初参戦したカフェっ仔も集結している。メンバーと夏の思い出トークをした後はカノンのスラップが冴える「熱くなれ」を投下し、燃え上がらせずにはいられないアッパーゾーンに突入。takuyaがエッジーなギターリフを弾く「AROMA」ではフロアが波のように揺れ、「テケスタ光線」ではイントロで歓喜の声が上がり、レーザーが飛び交う中、みくがマイクを向けシンガロング。続いて「エスカピズム」が届けられた。“原宿ダンスロック”、“ノンジャンルヴィジュアル系”と形容されたアンカフェならではのカラフルで踊れるナンバーは色褪せず。メンバーが今なお“かわいい”という言葉が似合う容姿を保っているのも驚異的だ。
「ひとり残らず楽しめてますか?次の曲は夏の打ち上げ花火の歌なんですけど、我々、ほぼ花火大会に行ったことのない人間です。花火大会の歌詞なんですが、なぜ気持ちがわかったのか不思議です(笑)」(みく)
浮遊感のあるゆうきのキーボードで始まる切ないラブソング「夏の終わり」も久しぶりに花火大会が復活した2023年の夏を彩った。会場にはアンカフェの曲に学生時代、励まされたカフェっ仔たちがたくさんいるに違いない。みくが歌い上げた「じぶん説明書」もたぶん、その内の1曲。不安な気持ちを“決して愛するものじゃないけど、君を強くする”と定義する歌詞は悩んだり、深く傷ついた人にしか書けないものだからだ。
ブレイクタイムではあらかじめ録音されたメンバーの声で年齢を感じるやりとりが流され、笑いを誘い、グッズのNYAPPY学園公式校章をつけると若返るという結論に。
「みんなで校章をつけて後半戦も無邪気に楽しんでいきましょう!」と煽って、アンカフェのライブではおなじみ、ゆうきが定位置から降りてダンスする「エトセトラ」へと。本日のお題は「今だからこそ言える未成年の主張」。カノンが新聞配達をしていた頃の思い出を振り返ったり、輝喜がカノンの実家に夏に遊びに行った時の失敗をカミングアウトしたり、ゆうきがこの日会場に来ていたお父さんに謝ったり、takuyaがコンビニでお酒を買おうとしたら年齢確認をされ「俺は昭和生まれだ!」と叫んだり、場内は爆笑の渦と化した。
歓声の中、みくが再び登場し、後半はカフェっ仔の歌う声で溢れた「ラフ・ソング」からスタート。20周年記念ライブ<LIVE CAFE 20th Anniversary「令和で初NYAPPY o(≧∀≦)o」>ではメドレー形式だった「似非占い」もフルで披露され、「夏恋★夏GAME」から、みんなで騒ぎまくるライブならではのナンバー「ダックのマジカルアドベンチャー」ではコール&レスポンス。曲の途中で「学生時代いちばんやんちゃしてそうなメンバーは誰だと思いますか?」という質問にいろいろなメンバーの名前を呼ぶ声が飛び、それぞれが過去を告白することになった。輝喜はみくに「意外と悪いヤツだった」と言われ、必死で否定。takuyaは最も真面目で、カノンは原付で田んぼに落ちるエピソードで沸かせ、ゆうきは吹奏楽部時代、茶髪にしていたことで一悶着あったことを告白、みくは「僕は週4塾で机が恋人でした」と話し、再度、カフェっ仔に問いかけると“やんちゃキング”は輝喜という結果にーー。ダメ出しのように「成人式の写真を見つけたんですけど、ロンゲに紫のスーツ着てました」とみくに言われると青くなり「もう終わりだ〜!」と叫んでいた。
アンカフェならではの和やかなトークタイムを挟みつつ、マフラータオルを振る景色が壮観な「モウソウモモウソロソロ」で盛り上がり、本編はエンディングでみくがドラム台からジャンプ。「メープルガンマン」で締め括られた。
アンコールはアンカフェおなじみの「もう1杯」コール。夏仕様の爽やかな物販Tシャツに着替えて、再び5人がステージに揃った。
「アンコールありがとうございます。こんなに集まっていただき、感激です。今日、お配りしたBondSルミカステックはソールドアウトしたということで、感謝の気持ちを込めて配らせていただきました。これには深い意味があって昔、BondS(絆)の紐を配ったの覚えてるかな? 僕らは私生活でも紐をつけてて、お客さんも紐をつけてた。あの時の気持ちを思い出して、作らせていただきました。今、同じものをつけて繋がっている瞬間がとても幸せです」(みく)
ゆうきの物販コーナーを挟み、ハンドクラップ、シンガロングで盛り上がった。「青春TRAIN」から駆け抜ける「JIBUN」へと。みくが「タオルかざせ!2階もいいか? 俺たちとキミたちのBonds!」と叫んだ「BondS〜絆〜」では月日がたっても変わらない景色が広がった。ラストはアンカフェの代表曲のひとつ「スマイル一番イイ♀」。ハッピーな空気がEASTを満たした。
まだまだ止まない「もう1杯コール」。2階部分の左右のスクリーンに映し出されたのはカフェっ仔を大喜びさせた告知だった。
2023年10月25日ドラマCD「バンドる!〜バンドでアイドルしようぜ〜」が発売されること(主題歌はアンティック-珈琲店-でみくは煌 星矢(キラ セイヤ役で声優としても出演)、同日にZepp Hanedaで開催された<LIVE CAFE 20th Anniversary
「令和で初NYAPPY o(≧∀≦)o>を収録したLIVE Blu-rayがリリースされること、そしてZeppからちょうど1年後の2024年1月5、6日にLINE CUBE SHIBUYAで20周年の締めくくりとなるライブ<LIVE CAFE 20th Anniversary Final NYAPPY FOREVERo(≧∀≦)o>を行なうこと。全員、お揃いのスーツ姿のアーティスト写真にも大歓声が沸き起こった。
ダブルアンコールで届けられたのは「バンドる!〜バンドでアイドルしようぜ〜」の主題歌の新曲「Fly again」。サビの伸びやかなメロディが爽やかな曲は輝喜の作曲で、Zepp Hanedaのライブの風景をイメージして書いたということもMCで明かされた。みくが主人公の声を担当し、声優に初挑戦した感想や4人もガヤで出演していることが伝えられ、まだ制作途中のドラマCDに収録するため、会場で“星矢”コールをカフェっ仔にしてもらうサプライズもーー。
最後はひとりひとりが挨拶。輝喜は涙声で以前、久しぶりにみくに連絡した時のことを振り返り「あの日、連絡できてなかったら、今頃、どうしてるのかなと思います。カフェっ仔が導いてくれたんだなと思います。みんなこそ、(20周年)おめでとうだと思います」と感無量。ゆうきも、もらい泣きしながら昔の写真を見ていたらいろいろなことを思い出したと言い、カノンはいろいろな思い出があるEASTでライブができたことを感謝。takuyaは「最高の空間、時間をみんなと共有できて、今日1日、めちゃくちゃ幸せでした」と伝え、みくはアンティック-珈琲店-一色だった時間が幸せだったと笑顔。「来年の1月でまたしばらく会えなくなるのかなと思っていて、自分も今日という日を迎えるのが怖くて怖くてしょうがなかったんですけど、メンバーのまたきっと集まれる、みたいなコメントを聞いた時に“そうだな”と思えて、同じ東京にいるわけだし、全然、悲しむことはないんだなって。今を楽しめて素敵な思い出にできればいいなと思って聞いてました。全力で楽しませるのでLINE CUBEぜひ来てください」と心からの想いを伝えた。
終演後、SNSでは「楽しかった」という言葉が溢れかえっていた。シンプルでかけがえのない感想がアンティック-珈琲店-の本質を物語っている。
東京公演、来てくれてありがとう。感無量です。
歌える喜び以上にみんなと一緒に居れた喜びが強かったのが本音です。離れたくなかった。
でもきっとまたどこかで会えるから、それを励みに寂しいけど生きていくよ。僕を取り囲む全てのみんな、心からありがとう。 pic.twitter.com/jtSh4azWf7— みく アンティック-珈琲店- / 【Lc5】 (@mikuppy) August 13, 2023
SET LIST
01.SUMMER DIVE
02.千年DIVE!!!!!
03.熱くなれ
04.AROMA
05.テケスタ光線
06.エスカピズム
07.夏の終わり
08.自分説明書
09.エトセトラ
10.ラフ・ソング
11.似非占い
12.夏恋★夏GAME
13.ダックのマジカルアドベンチャー
14.モウソウモモウソロソロ
15.メープルガンマン
ENCORE
En01.青春TRAIN
En02.JIBUN
En03.BondS〜絆〜
En04.スマイル一番イイ♀
ENCORE2
W En.Fly again(新曲)