「セルティックFC・ジャパンツアー 2023」横浜F・マリノス戦をASH DA HEROのASHがレポート

改めまして、この度セルティックFC・ジャパンツアーオフィシャルサポーターに任命して頂きましたASH DA HERO ボーカルのASHです。

7月19日に日産スタジアムで行われた vs 横浜F・マリノス戦の現地の様子をレポートします。

連日、茹だる様な酷暑が続く日本列島ですが、この日は風もあり、非常に過ごしやすい天候でした。17年振りの来日となる昨季スコットランドリーグ王者の伝統的クラブ、セルティックFC。

2023年現在、日本人選手が多く在籍する中、特に横浜F・マリノスとは縁深いチームというのもあり、前日の記者会見から選手同士、両監督共に非常にリラックスしたムードがあり、現地の雰囲気も非常に和やかだったのが印象的でした。

19:03にキックオフ。和やかな雰囲気とは裏腹に、セルティック、マリノス共にスタメンは「結構ガチなスカッドで来たな」と、いう印象。

やはりスコットランドリーグ王者とJ1王者という、チャンピオン同士の対決。ましてや、マリノスはホームの日産スタジアムである。両チーム共に当然譲れない王者のプライドと負けられない意地があるに決まっている。

試合開始直後から、両チームとも前線から激しいプレスの応酬で「これは思った以上に撃ち合いになるのかもな……」と思っていたら、いきなりマリノスが先制。その後すぐにセルティックは前田大然選手のゴールで追いつき、試合開始わずか6分で既にスコアは1-1に。予想以上にいきなりバチバチの展開。もう面白い。やっぱりゴールが沢山入る試合って、観ていてシンプルに盛り上がりますよね。

前半は行ったり来たりのシーソーゲームの試合展開で、本当に体感時間が速すぎました。ラフプレーは少ないながらも、球際の部分や各局面のクオリティはオンシーズンに引けを取らない迫力。

中でも印象的だったのは前田大然選手のプレスバック。守備時はボランチの脇や、サイドバック手前くらいまでチェイシングをするし、かと思えば攻撃時は相手のディフェンスラインの裏に一気に抜け出すし、運動量と加速がエグすぎて観ていてめちゃくちゃ楽しかったです。(どんなエンジン詰んでるんだ……)

そして、昨季までマリノスに在籍していた2022年JリーグMVP岩田選手。元々筆者は大大大好きな選手。右サイドバックでの先発起用でしたが、攻守共にめちゃくちゃ素晴らしい活躍でした。たまらない。居て欲しい時に、必ず居てくれる。危なそうな場面を真っ先に潰してチームのピンチの芽を摘む。もう、本当に「一家に一人岩田智輝選手」って言いたくなるくらい、素晴らしいクオリティで、近い将来、日本代表のユニフォームを着ている姿が容易に想像出来ました。本当にいい選手だ。

そして何より印象的かつ違いを見せていたのが旗手選手。オブザボールでのポジショニングは勿論の事、ここでプレス！と、いう時には必ず効果的なプレスを仕掛けるし、何より「ゲーム全体を俯瞰で見れている」立ち位置とボール捌きで、セルティックの心臓部を完全に旗手選手が担っていました。生で見ると、本当にその凄さが際立ちます。凄い選手だ。

セルティックもさることながら、マリノスのサッカーがとてもシステマチックで、強度も高くて、観ていて惚れ惚れするフットボールでした。さすがJ1王者。凄かった。「これは強い。」と思わず唸ってしまう場面が多かったです。本当に魅力的でいいチームだなあ。

個人的には山根陸選手が物凄く印象的で、元々インサイドハーフやボランチの選手だったと思うんですけど、右サイドバック起用がとてもハマっていて、賢さと器用さ、加えてタフさもあって、U-20で観ていた時とは別人なくらい進化をしていて物凄く見ていて楽しい選手でした。

本来の中盤のポジションに加えてCB、インナーラップする偽サイドバックの役割も出来るポリバレントな選手。U-20の時にめちゃくちゃ好きになった選手の1人でしたが、今回の試合を観て更に好きになりました。将来日本代表にも入って来て欲しい選手ですよね！

既に文字数オーバーフローな試合内容は後半も勢い止まる事なく真っ向勝負の撃ち合いの様相。

途中、セルティックは一気に8枚替え。(初めてみました。)マリノスも5枚替えなど、今回のツアーはプレシーズンマッチ的な側面もあるので、後半は来季に向けたテストも兼ねていた様に思います。(セルティックは後半からシステムを4-4-2 もしくは 4-2-3-1 の様な形にシフト)

欲を言えば、古橋選手がもう少し見たかったです。後半からの起用だったのですが、本来のポジションより0.5列下の2トップの一角での出場。場面によっては、と、いうかほとんどの時間4-2-3-1の中盤3枚の真ん中に居た印象だったので、少しポジションがマッチしていなかったのと、持ち味が存分に出しきれなかったのかな？と思いました。

ただ、これもプレシーズンならではというか、新しいユニットの組み合わせのテストだったり、もしかしたらコンディション面の調整もあったのかもしれないですよね！

結果は6-4という苛烈な撃ち合いとゴールラッシュの果てに、横浜F・マリノスの逆転勝利。宮市亮選手の2ゴールも素晴らしかったです。

残念ながらセルティックは惜敗となりましたが、前田大然選手のハットトリックや、旗手選手のオブザボールの動き、岩田選手のハードワークなど、特に日本人選手の活躍が目立っていて、そのプレー強度の高さに改めて驚きました。

ロジャーズ新監督就任からまだ間もない状態の中、この試合を経て、更なるチーム作りや競争が生まれていく事を考えると今後が非常に楽しみになる一戦でした。

何より、17年振りの来日を観戦出来た事、そしてそんなメモリアルなタイミングでオフィシャルサポーターに任命して頂けた事をとても光栄に思います！

来シーズンのセルティックがどんなチームになるのか、これからも楽しみに応援していこうと思います！

また、前日の記者会見の模様や公開練習の様子、レジェンド中村俊輔さんとのまさかのご対面、試合中のレポートなどなどは私ASHがパーソナリティを務めるサッカー番組、 AuDee『FOOTBALL LYRIC』でも近日オンエアしますので、是非聴いてみてください！