PIKO 15th Anniversary Live~憑依一体~
2022年12月17日(土)Daikanyama SPACE ODD
※1日2回公演。レポートは夜公演で実施。
2022年12月17日(土)、ピコが15周年ライブ『PIKO 15th Anniversary Live~憑依一体~』を開催した。会場は代官山SPACE ODDで、14:30からの[第一部]と17:30からの[第二部]の1日2公演。
コロナ禍以降に増えた、同じ内容の公演を、尺を短めにして1日2回やる、というものではなく、セットリストも衣装も[第一部]と[第二部]では変えるし、尺も短くしない──つまり、別のライブを1日に2本行う、という内容だった。ゆえに、SPACE ODDを埋めた満員のファンの多くが、[第一部] [第二部]の両方に参加して楽しんでいた。
以下、[第二部]の方のレポをお届けする。
客電が消え、メンバーが出て来てそれぞれの位置につくと、ピコはまだなのにSEに合わせて大きなハンドクラップが起こるほど、高い熱量のオーディエンスの前で、この日披露されたのは、本編15曲(15周年に合わせたのか?)アンコール3曲の計18曲。
1曲目の「ポルターガイスト」から8曲目の「Black Swan」までは通常のバンド編成。9曲目「Just Be Friends」と10曲目「Rainy~愛の調べ~」は、ステージにイスが出され、アコースティック編成で歌われる。
なお、「Rainy~愛の調べ~」は、Janne Da Arcのカバー曲。歌う前にピコは、高校生の頃にJanne Da Arcのコピーをやっていた、メンバーと「Janne Da Arcみたいなバンドになろな」と言い合っていたが、残ったのは自分だけ、先日ベースだったメンバーが入籍した──というMCをした。
次の「IMITATION BLACK」が始まると、ピコと「赤ピコ飯まー☆」を組んでいる赤飯(オメでたい頭でなにより)が登場する。曰く、一緒にステージに立つのは三度目、2015年以来。ピコと赤飯、女性ボーカルの声も出せる男性ボーカリストふたりで、自在な歌を聴かせる。
ピコは、正確には明日12月18日(日)が活動スタートからぴったり15周年、赤飯はその5日後の12月23日(金)で15周年を迎えるそうで、「5日違いで活動してるの、おもろいな」と赤飯。
他にも、赤飯が自由にも程がある言動を次々と繰り出したり、フロア前列で号泣していたファンをふたりで心配したりするMCをはさんで、2009年にふたりでカバーした「magnet」に入るが、途中でこの曲の作者である流星Pが乱入、演奏が止まる。ふたりのカバーが、「赤飯に布施明が憑依する」等の、原曲を大幅に変えたものであることを正しに来た、ということで、彼の監督下で曲を再開。しかし、結局ふざけ続けるふたりを正座させ、ピコピコハンマーでどついたところで、舞台が暗転する。
赤飯と流星Pがはけた後は、「ヒュプノシス」「不退転パスファインダー」「拝啓ドッペルゲンガー」の、本編最後のブロックへ。「不退転パスファインダー」のギターソロで、ピコ、フロアを見渡して「最高の景色だ!」と叫び、「拝啓ドッペルゲンガー」では、フロアがヘドバンの波になる。この曲の最後のブレイクのラインを、ピコはマイクを置いて生声で歌った。
アンコールは、初めてピコのライブを観る人のために、振り付けのレクチャーをしてから始まった「MAKE OUR DAYS!!」と、フロアの上でミラーボールがきらびやかに回った「ピコピコ☆レジェンドオブザナイト」の2曲をプレイ。そして、ステージに再び赤飯を呼び込み、「僕、告知があるんで。(赤飯に)盛り上げてください」と、今後のアクションを順番に発表する。
①ニューアルバム『柩 -HITSUGI-』を2023年3月8日(水)にリリース。赤飯とのコラボ楽曲も収録。
②『PIKO 15th Anniversary Live~憑依一体~』の開催記念ラッフル(オンラインくじ)の販売が、ライブ終了後からスタート。
③「赤ピコ」のYouTubeチャンネル開設。動画のアップは1月中旬頃から。ツイッターのアカウントは既にある。
④「赤ピコ」ワンマンライブ開催。3月11日(土)に東京キネマ倶楽部にて。その公演は昼間で、同日夜に「ピコ生誕フェス」も開催。そちらにも赤飯は出演。
[第一部]でも発表したのは①だけだったそうで、②以降は発表のたびに、フロアから歓声が上がった。
以上を発表し終えたところで、赤飯が「ああーっ!」と奇声を発し、突然退出する。取り残されたピコが「このあとみんなで記念撮影するつもりやってんけど。なんではけたん?」と戸惑っていると、赤飯と流星Pが、くす玉と鏡割りの酒樽を持って出て来て、15周年を祝う、というサプライズ。
からのラストは「みなさんありがとう、素敵な、最高の15周年の記念日を迎えることができました。最後はみんなで歌って締めたいと思います」(ピコ)「まじめか!」(赤飯)「ちょけた方がええの? ちょけますよ。(声を作って)『ブラックロックシューター』!」というやり取りから始まった「ブラックロックシューター」。
3人で、全力で、この曲を歌い終え、フロアをバックに記念撮影→手をつないでピコのライブ恒例の「ビクトリージャンプ」で、2時間10分強に及んだ[第二部]は終了した。
ピコは翌日「おそよう! 声ガサガサだぜ!」で始まる感謝の挨拶と共に、その記念写真をツイートした。
SET LIST
01.ポルターガイスト
02.KING
03.QUEEN
04.ゴーストルール
05.桜音
06.神っぽいな
07.海月の幽霊
08.Black Swan
09.Jast Be Friends
10.Rainy ~愛の調べ~
11.IMITATION BLACK
12.magnet
13.ヒュプノシス
14.不退転パスファインダー
15.拝啓ドッペルゲンガー
ENCORE
01.MAKE OUR DAYS!!
02.ピコピコ☆レジェンドオブザナイト
03.ブラックロックシューター