VAMPSの活動休止を発表後、約10年ぶりにソロプロジェクトを始動させたHYDEが、6月29日のZepp Tokyo 4DAYSを皮切りに5都市18公演を行なうライヴハウスツアー<HYDE LIVE 2018>を開催。ツアー目前の6月27日には、12年ぶりのソロシングル「WHO’S GONNA SAVE US」のリリースも発表された。今回のソロ始動について、またツアーについて、メールインタビューでHYDEにたっぷり話を訊いた。
──過去にVAMPSとしてPAPER DI:GAに登場していただいたときは2008年10月号、2013年8月号それぞれでDI:GAのカバーイラストまで描いていただきましたが。“HYDE”単独名義で出ていただくのは2006年4月号、<FAITH>ツアー以来なんですよね。
現在やってることはVAMPSとあんまり変わらないんだけど、ソロと考えるとそんなに期間が過ぎているのですね〜。よろしくおねがいします。
──はい、こちらこそ。ではまず、先日終わったばかりの<HYDE ACOUSTIC CONCERT TOUR 2018-黑ミサASIA->の手応えから聞かせて下さい。
日本以外にも僕を待っていてくれた人が居てとても嬉しいツアーでした。ただ、MCがつたない現地の言葉なので黑ミサの重厚な雰囲気の演出ができませんでした(笑)。逆に親しみやすいコンサートになったようで、最後はロックコンサートのようになってしまいました。
──ソロになっても、海外に通用する表現を追い求める姿勢というのはVAMPS時代と変わらない訳ですけど。海外を攻め続ける理由について、以前HYDEさんにお伺いしたとき「宝くじは買わないと当たらない。それと同じ」という言葉で、その理由を教えてくださったんですけど。その考えは現在も変わらないんでしょうか?
いまはもう少し現実的ですが、普通に音楽活動のベースが海外になったという印象です。
──VAMPSは残念ながら昨年末に活動休止を発表されました。改めてお伺いしますが、これは休止であって解散ではないんですよね?
再開するために休止としました。解散だと、10年は再開できない気がしたので(笑)。VAMPSの活動は濃厚なので、一度冷静になった方がよかったと思ってます。
VAMPSで得たものを無駄にしたくないので、一人でやる決意をしました
──活動休止が決まったあと、10年ぶりにソロをやってみようとHYDEさんを突き動かした1番のモチベーションはなんだったんですか?
それはVAMPSの休止以外に何もありません。本来なら10周年だったので、ツアーも計画されていました。のんびり1年ぐらい休憩しようかと思い、1度はすべてキャンセルしましたが、ソロでの継続を決意し、キャンセルしたツアースケジュールのほとんどを取り戻しました。
──VAMPS休止と今回のHYDEソロ始動には、そんなつながりがあったんですね。
いまの僕の活動の主軸はVAMPS でやっていたことと変わっていません。むしろ、そこで得たものを無駄にしたくないので、一人でやる決意をしました。ここから新しく“激しいHYDE”がスタートすると思って下さい。
──分かりました。では、HYDEとしてソロ活動を再開してみて、10年前に初めてソロをスタートさせた当時といま。どんな違いを感じてらっしゃいますか?
考え方が柔軟になったかな。HYDEのロゴにしても、以前は決めつけて一生懸命1つのものを作り上げてましたが、いまは何個あってもいいかな〜とか、無くてもいいかな〜とか。固定概念にとらわれず、ファンが楽しめるコンテンツでありながら、僕も楽しめる形を柔軟に考えています。
──そんななかで最初に公開されたアートワークは、暗がりのなかでHYDEさんの目とアンドロイドのような猛禽類の目が合体したような写真でした。この写真が暗示しているものとは?
二面性ということになります。今後のリリース、ライヴではさまざまな表情を見せることになると思います。