──なるほど。自然とアンテナが立ってるんでしょうね。都さんのルーツは?
都啓一
僕のルーツですか?僕もそんなにないんですけど。
CIPHER
ジョン・ロード言うとったやんか。
都啓一
はい。ジョン・ロード好きです。大好きです。本当に好きだったんですけどね。ボン・ジョヴィとかヴァン・ヘイレンとか、あと、マドンナとかも普通に80年代の洋楽を聴いてたんですけど、聴きながらも、"キーボードって、もっとギターみたいにカッコイイのになぁ〜"って思ってたんですよ。その頃にディープ・パープルを知って、そこからジョン・ロードが大好きになったんです。今でも好きですけどね。
──ルーツはそんなに被っていないんですね。
都啓一
被ってないですね。
──不思議ですね。
CIPHER
うん。でも、なんやろな?なんかな。俺らそこにそんなこだわりがないというか。"俺、パンクスなんです!"とか"俺、メタルなんす!"みたいな頑なこだわりがないというか。ないよな?
都啓一
ないですね。たしかにないですないです。
CIPHER
音的なジャンルのカテゴリーを作る必要がないというか。俺は俺や、みたいな感じやもんな。
都啓一
そうですね。僕もそうだから、そういうところの感覚が合うんだと思います。ジョン・ロードも本当に好きなんですけど、ジョン・ロードになりたいとは思ってないというか。なんていうんですかね、言葉で説明するの難しいなぁ。
CIPHER
分かるで。俺がマイケル・シェンカーが好きっていうようなもんやろ? 俺もマイケル・シェンカー好きやけど、マイケル・シェンカーになりたいわけじゃないからな。分かります?この感覚。
──分かりますよ。そのものになりたいわけじゃないんですよね(笑)。
CIPHER
そうそうそう!やっぱマイケル・シェンカーって神って呼ばれてる唯一無二な存在なわけじゃないですか。なかなか神って言われないですからね。あの音だけでここまで生きてこられてるわけやからね。あれはね、ギタリストのワンウェイとしては、もうパーフェクトでしょう。そういう背中を見て育ってきたというか。そこの影響力でしょうね。だから、曲がどうこうっていうところじゃないんだと思う。
都啓一
まさに僕もそうですね。ジョン・ロードもめちゃめちゃコピーしたんですけど、ずっとオルガンが好きで、オルガンしか弾かないのか?って言われたらそうじゃないですからね。
──マインド的なところと、センス的な合致が大きいんでしょうね。そんなお2人の出逢いと関係性とがあって、『Rayflower presents Night which GLORIOUS vol.4』への依頼をされたわけですが、D'ERLANGERがこのイベントライヴに参加されるのは初なんですよね?
都啓一
そうなんです!もう念願叶ってという感じで、ダメもとでオファーしてみよう、と声かけさせていただいたら、快くOKして頂きまして。改めてよろしくお願いします!
CIPHER
僕はね、Rayflowerのメンバーは都とSakuraにしか会ったことないですから。
都啓一
そうなんですよね(笑)!一郎さん、Rayflowerのライヴ来ていただいても楽屋寄らずに帰っちゃうんで(笑)。
CIPHER
そう。俺、ほんまに楽屋とか行かへんからね。
──あれ?RayflowerはD'ERLANGERトリビュートに参加されてませんでしたっけ?その時には会われなかったんですか?
CIPHER
会わんかったなぁ、そういえば。トリビュートのお礼を言いたい言いたいと思っていながらも。今度一緒にライヴさせてもらうときに、やっとお礼が言えるっていうね。
都啓一
みんな喜ぶと思います!本当にトリビュートもやらせていただいてね、嬉しかったです!Rayflowerは「Dance naked, Under the moonlight」をやらせて頂いて。
──なぜ、「Dance naked, Under the moonlight」を選曲されたんですか?
都啓一
完全に僕の独断です!僕がやりたいと思った曲やったんですよ。ずっとライヴで弾きたいと思っていた曲でもあったし、Rayflowerにハマるなと思ったし、他のバンドは絶対に選曲しないやろなと思ったんですよ!
CIPHER
いやぁ、もぉ、Rayflower上手い上手い!
都啓一
いやいやいや、ありがとうございます!嬉しいです!
CIPHER
Rayflower上手い!
都啓一
いやいやいや(笑)。
CIPHER
でもね、この前Rayflowerのワンマンライヴ観に行ったのに、やってくれへんかってん!
都啓一
やるつもりでリハーサルまでしっかりやってたんですよ! でも、ちょっとあの、その、時間の都合が付かなくなってしまって、泣く泣く……!
CIPHER
聴きたかったわぁ〜。ほんま聴きたかったわぁ〜。
都啓一
すんません!ホントすんません!
──あはははは。なんか、いつも、後輩バンドにすごく慕われている、先輩の都さんの姿しか見ていないので、今回このインタビューで完全に後輩の立場になっている都さんの感じがすごく新鮮です(笑)。
あ、そう?なら良かった。
──あははは。対バンでは「Dance naked, Under the moonlight」が聴けそうですね。
都啓一
もう是非!
──ということは、D'ERLANGERの演奏するRayflower曲も聴けるということも?
CIPHER
あかんあかん。ウチの(ベース)コレ(スラップ)出来へんし、俺もコレ(ライトハンド)出来へんからあかんあかん。
都啓一
いやいや、とんでもないです!セッションなんかもできたら嬉しいなぁ〜なんて思ってたりしますけど、それはここからジワジワとご相談させて頂こうかなと(笑)。でもね、まずは本当にD'ERLANGER兄さんが出て下さるということで、メンバー本当に志気が上がってますし、すごく楽しみにしてますので!
──2012年から始まったイベントライヴで、今回で4回目ということもありますし、一気にハクがつく感じですよね。
都啓一
そうなんですよね!
CIPHER
そんなぁ〜、よして下さいよ〜っ。
都啓一
本当にそうなんですよね。ハクがつくって本当です。
CIPHER
いやいや、ハクはつかへんけど、"悪"がつくかもな(笑)。
都啓一
光栄です(笑)。よろしくお願いします!
CIPHER
こちらこそ。ほな、呑みに行こか。
都啓一
行きましょ行きましょ!
PRESENT
対談記念、2人の寄せ書きサイン色紙を2名様に!
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