石井秀仁(Vo)、桜井青(Gt)、村井研次郎(Ba)による第8期cali≠gariが、4月23日の横浜BAY HALLを皮切りにTOUR 2016『“憧憬、睡蓮と向日葵”』をスタートさせる。ツアーの全貌と4月13日にリリースされるというニューアルバムについて話を訊いた。
──『“憧憬、睡蓮と向日葵”』は、ニューアルバムを引っさげてと聞いていますが、今回はコンセプトアルバムになるそうですね?
桜井 のつもりなんですけどね(笑)。お客さん的には、ここまでツアータイトルも決まってると、かなりコンセプトもしっかりとある状態で、アルバムも既に出来上がってるって思いますよね。でも、現時点(※1月初旬)ではまったくなんです(笑)
──『“憧憬、睡蓮と向日葵”』はアルバムタイトルではないんですか!?
桜井 って思いますよね(笑)。一応そのつもりなんですけど、今回、cali≠gariにしては、ツアーを早くに発表しすぎてしまって、告知のためにタイトルだけ早く出さなくちゃいけなくなっちゃったんですよ。で、急いで付けたんで、ぶっちゃけまだ何も決まってないんです(笑)。でも、そのツアーに合せて初夏らしいミニアルバムを作ろうかっていうことで。2000年に『ブルーフィルム』っていうコンセプトアルバムを出したことがあるんですけど、それ以来出してなかったんで、せっかくだから、夏のお花とかタイトルにして作ってみようかしらって。そしたら、石井さんに“そんなの無理”って一蹴されたんです。
石井 いやいや(笑)。それがメタルで行きましょうとかパンクで行きましょうっていう、音楽ジャンルだったら可能なんですけど、花とか無理でしょっていう(笑)
村井 そもそも、“憧憬”って漢字が読めないですから(笑)。これ、アルバムタイトルにもなるんですか?
桜井 そのつもりなんですけどね。どうです?睡蓮と向日葵だけのがいい?
石井 そういう問題でもないような(笑)
桜井 すごく解りやすいコンセプトだと思ったんですけど、それは自分の中だけだったみたいで(笑)。石井さんの生きてきた歴史の中には、まったくなかったみたいで(笑)
石井 花とかまったく知らないですからね。
村井 またコンドームとか付けます?
桜井 『ブルーフィルム』には付いていましたからね。どう見せていきます?今回のツアー。
──え?これ、会議?
桜井 あははは。確実に会議ですね。良くないですか?この紙面上で決まっていくって。
──(ディスクガレージスタッフ)匂いは?
桜井 いいじゃないですか、それ!チケットとか会場に睡蓮の匂い付けるのいいですね!
──アルバムの音的にはどんな感じに?
石井 どうなるんでしょうね?まったく今んとこ解らないです(笑)
村井 2月くらいから録り始めようかなと。青さんがよく言う“フロアの空気を変える”ライヴが出来るような、“フロアの空気を支配するアルバム”が作れればなと思いますね(笑)
インタビュー/武市尚子