──今回のVol.2に向けて、全体的にどんなふうに臨もうと?
今回は絡むというより、ずっと出ていようと思っているんです。自分の持ち曲の時もみんなにパートを割り振って、you君の曲の時はyou君に割り振ってもらう、みたいな。すごく新鮮に見れると思います。
前回はそれぞれの持ち時間・持ち曲をメインにしつつ、その中でコラボしているというスタイルでしたけど、今回はこのメンバー全員でワンマンライブをするイメージです。
そうしないと単純な対バンイベントっぽくなるじゃないですか。そうじゃないところにこのイベントの意味があると思うから。
ただ、それぞれの楽曲はもちろんやりますけど、メインの人のメロディに対して3人のギターの音が本当に必要なのか、というところも含めて考えないといけないですね。
この曲は他のギタリストがはけて一人でやって、そこに今度は一人だけ現れて、とか。いろんな作り方ができると思います。まずは全員がステージに立っているところからスタートしようと。
曲が終わったらシームレスにギタリストが入れ替わり立ち替わり、というのが面白そうかな。
だって、自分のソロでバッキングにyou君に弾いてもらうのって普通はできないけど(笑)、でもこのイベントならそれができる。Vol.1をやり終えて、その手ごたえをもとに発展進化していけるところがいいですね。今の話も、みんながそれを面白いねって賛同してくれるところにワクワクするし。ギタリストって音を出してみないとわからないし、音を出した時に何が生まれるのかというのがすごく大事で。そこに新しく新井君が入ってきて、その血がどういうふうに変化していくのか楽しみだし。持ち時間だけの対バン形式でやると、袖で見てて終わり、ということになるけど、そうじゃないわけだから。
──全員参加型というか?
はい。そうやって生まれてくるものを、自分たちでも驚いたりしながら本番に向けて作っていけたらなと思います。大きく進化すると思います。
──ほとんどステージに出ずっぱりになりそうですけど、Vol.1に比べてVol.2はやりやすそうですか?
でも、刺激的ではあってほしいですから。同じことを繰り返すんじゃなくて。
毎回、新しい何かを取り入れたいと思います。そうすることで前回見に来てくれた人も、今回は進化していると感じてくれたら、このイベントが盛り上がっていることになるし。
前回、本番が終わって楽屋で“次はこうしたい!”っていう話をすぐにしていたので。一度やったことで見えてくるものもあると思うし、それを次回になるべく盛り込めたらと思います。
──新井さんは?
僕自身、バンドをやってる時もそうですけど、CDの中で生きられないタイプの人間で、ライブで生きたい人間なので。ギターを思いっきり振り回したり、感情を爆発させる人間なので、こういうギタリストもいるよっていうのをアピールしたいです。きれいに丁寧に弾くのもプレイヤーとして素晴らしいと思いますけど、一人のアーティストとしてこういう面白い奴がいるよっていうのをアピールしたいですね。
──なかなかないイベントですからね。
見に来てくれる方も、あまりこういうイベントを見に行く機会ってないと思うんです。あっても渋いマニアックなイベントだったり。こういった、バンドではないギターが主役のイベントで、ギターの面白さ、ギターで作る音楽の面白さを知ってほしいです。
──では、この「Legend Guitarist Vol.2」に来場されるお客さんに向けてメッセージをお願いします。
来てくださるお客さんのことをすごく考えるアーティストが集まっていて、愛があると思ますね。出ずっぱりというのも、いろんなギタリストの曲を弾きたいというギタリストとしての気持ちもあるし、ステージにずっとお目当てのアーティストがいると、お客さんも安心するかなというところもあって。前回来てくれた人は中身をわかってくれていると思うけど、ギターインストか、歌がないのか、と思っている方がいたとしても、愛の深さで受け止めるので(笑)。ぜひ一度体験しにきてほしいなと思います。
自分はこれだ!っていうものを見つけたわけじゃないですか、ギターという楽器を。それを武器にしてこういうイベントが行われるわけです。それぞれのアーティストの個性、気持ち、想いでフレーズって変わってくると思うんです。そういうものを楽しんでもらいたいですし、バンドじゃない、それぞれの武器を持ったアーティストたちのライブの面白さを存分に披露できたらいいなと思います。お行儀のいいライブにはしたくないので、すごく楽しめるライブを届けたいし、帰る頃には“ギターっていいね!”って言ってもらえるライブにしたいですね。
それぞれが対バン形式で出るライブよりも、今回は全員でひとつのワンマンライブをするイメージを持って見に来てくれたらより楽しめるんじゃないかな。そうすることでそれぞれのファンの方が安心するし、好きなアーティストがバッキングしたりハモリで弾いていることで、聴いたことのないアーティストの曲がより耳に入ってきやすいと思うんです。そういうところでも僕らにとってはおいしいところもあるし。それぞれの楽曲を共有しつつ、ギターという楽器を楽しんでもらいたいですね。歌がない分、どう楽しんだらいいかという不安もあると思うんですけど、きっと自然と声が出てたり、拳が上がってたり、手拍子したり。気づいたら楽しんでいるライブにしていきたいと思います。
こういうライブはなかなか他にないと思うので、そこは僕たちはもちろん、見ている方にも新鮮に映るんじゃないかなと思います。ギターをどれだけ楽しんでもらえるかというところに力を注ぐので、インストのライブも楽しいなと感じていただけたらと思います。
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