──これまでライヴハウスでやられていて、特に印象的なハプニングは何でした?
アメリカ時代に場所を間違えたことがありました(笑)。到着したらお客さんが3人ぐらいしかいなくて。実はそこから車で1時間半ぐらいかかる場所だったので、その日は諦めて。ツアーの初日だったのでそこでゲネプロをしました。ハプニングというより根本的な問題でしたね(笑)。あと、ニューヨークのライヴハウスで、夜8時から始まる予定が、満員になるのを待っているうちに10時になったんです。お客さんはかなりお酒が入っていて、歌ってる時もMCの時もバラードも、ずっとうるさい(笑)。見かねたアメリカのマネージャーがステージに上って、大事な曲だから聴いてくれって演説を始めて(笑)。それでまたお客さんがブーイングして、よけいに騒がしくなったんです(笑)。僕は“なんて素晴らしいパーティーピープルだ、もっと騒げ!”って煽りましたけど(笑)
──毎回、何が起こってもおかしくないというか。ライヴハウスでのハプニングはハプニングのうちに入らないかもしれないです。
僕もお客さんとして行くときはそう思ったし。自由ですね。いろんなジャンル、いろんな楽しみ方があるじゃないですか。より何でもありだなという気持ちにさせられますね。
──ツアーは夏の暑い時期ですけれど。
まだ室内だからいいですけど、今年は7年ぶりの夏フェスも出演するんです(『J-WAVE LIVE SUMMER JAM 2017 supported by antenna*』『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017』)。デビューした頃にいくつか夏フェスに出ましたけど、あとはずっとやってなくて。それから7年前に何本か出演しましたけれど、夏フェスの記憶はとにかく暑い(笑)。ただ、夕方ぐらいの時間がもらえるかもしれないです。僕らの音楽って昼間の日光が似合わない、どちらかというと夕方以降のパーティー向けですから。そっちのほうがいいですね。
──他のアーティストのお客さんも見に来ますから。
フェスって不思議ですけど、初めて見るアーティスト、目的でないアーティストでもみんな楽しもうとしますよね。多少の温度差はあっても盛り上がる。そこも強要しません、みんなの自発的なノリを引き出したいです。
──あらためて、今回のライヴハウスツアー、こんなふうに見に来てほしいという希望がありましたらお願いします。
さっきからご自由にと言っていますが、それは一番の基本で。あとは、僕がパーティーの主なので、僕にお任せください。僕がホストなので。自分もお客さんも楽しませる自信がありますから。
──貴重なツアーになりそうですね?
しばらくこういうツアーはやらないかも。でも、通常のツアー以外にあってもいいかもしれないですね。今後のライヴで自分がどういうことができるのか、いい経験になると思います。
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