椎名慶治、ミニアルバム『I & key EN Ⅲ』が完成!合縁奇縁でソロ15周年、最高のメンバーとツアーを巡る

インタビュー | 2026.05.08 20:00

──ミニアルバム『I & key EN Ⅲ』を完成した椎名慶治さん。まずは近況というところで取材をしている現在は、4月25日(土)にBLAZE GOTANDAで行われるSURFACEのワンマンライブ直前。SURFACEもあってリリースもあって、多忙な日々かと思いますが?

SURFACEとソロで運営が違うんで、こっちのスケジュールの隙間にポンッと予定が入ってきたりするんですよ。だから今後は「空いてないって言え!」って、マネージャーに言っておこうかと思ってるんですけど(笑)。『I & key ENⅢ』のキャンペーンがあって、すぐにツアーも控えているんで。うまく頭を切り替えてやっていこうと思ってます。

──ミニアルバム『I & key EN Ⅲ』が完成しての感想はいかがですか?

これ毎回なんですけど。28年もやっていながら、ペースとか感覚をどうしても忘れちゃって。気付くとまた時間が無くなってるんですよ。最後、どうしても追い込まれちゃうんですよね(笑)。今回も「ミニとは言えど、アルバムを作るのって大変だな」というのが、やっぱり完成した時に思ったことでした。

──客観的にというのも難しいと思いますが、作品としてはいかがですか?

もう、自分の中から本当に湧き出てきたものしか作っていなくて。「じゃあ、その湧き出るって何?」って考えると、楽器も使わずに口から出たもので。今回はボイスメモで、アカペラで作った作曲のものが7曲中5曲。あとの2曲は、山口寛雄との共作なので。全部、自分が関わってるわけで。自分の血にあるものっていうんですかね? 歌い癖とか、メロディの持っていき方とか、それが聴いてて「俺っぽいな」とすごく思いますね。

──僕は今作、めちゃめちゃ好きで。その理由は「すごく椎名慶治っぽいから」なんです。良い意味ですごく肩の力が抜けてて人間っぽいというか、人柄がよく見えてきて。まさに自分の中から湧き出るものを形にしてというのが自然に出来ていて、「いまの椎名慶治、絶好調だな!」と思いながら聴きました。

ありがとうございます。ひねり出すのは大変ですけど、自分が思った通りに作品が出来て形に収められたので、そこは僕も満足しています。「ちゃんと表現出来たな」と思ってるし、出来たばかりですけど「次を早く作んなきゃ」みたいな制作意欲もあったりして。それをSURFACEに持っていくか、またソロに行くかは自分の熱量だと思うんですけど。

──歌詞や曲ってところでは、共感度がすごく高かったですし。アレンジの面白さってところでは、ライブでしっかり躍らせて声を出させるという画が見えた楽曲になってるし。

いままではデモテープを作って、作品にして、それを引っ提げてツアーをやって。初めてお客さんに見せたところで反応を見て、「この曲ってこんなに盛り上がるんだ!」みたいなのが一連の流れだったんですけど。今回は「続・愛のファイア!!」とか「TOWEL」って曲は、1年間ライブでやってきた上での収録だったので。お客さんとしても「やっとCDに入ったんだ」と。「あの時のライブの熱量をそのままパッケージしてくれてますね」という感じで。ライブで踊れるような感覚が楽曲にあるのかも知れないですね。

──そうか、そもそも順番が違ったんだ。ライブを意識した作品作りだったのかと思ったんですが、ライブからレコーディングに持ってきて、今度はレコーディングからライブへ持ってきてというのが、自然と出来たのが今回のアルバムだったんですね。

そうなんです。だから、ライブでもっと良くなるといいなと思ってて。前からライブでやってた曲が、CDにしたことによって堅苦しくなったらイヤだなと思って。「CDを忠実に再現とかいらないから、勢いよく行こう!」と。そこはバンドメンバーと意識を共有しながら、盛り上げていきたいと思っています。ツアーもレコーディングと全く同じメンバーで、ドラムはTETSUYUKI、ベースは宮田'レフティ'リョウ、ギターはコンノユウタ。この3人が今回のアルバム も99%くらい関わってくれていて、今回のアルバムに関してはツーカーなんですごく助かります。

──そして、『I & key EN Ⅲ』と名付けた今作。12年ぶりとなる『I & key EN』シリーズの第3作となるわけですが。このタイトルにしようと思ったキッカケはあったんですか?

ミニアルバムを出そうと思った理由としては、2年前に『RABBIT-MAN Ⅱ』というアルバムを出しまして。“RABBIT-MAN”というのが僕のシンボルマークだと思っている人もいる中で、その冠がついた作品を出した直後に、またフルアルバムを出して。『RABBIT-MAN Ⅱ』が上書きされてしまうのは、早すぎるんじゃないか?と自分の中で思ったんです。フルアルバムを出せなくはなかったんですけど、ちょっと出したくないなって。

──もう少し、『RABBIT-MAN Ⅱ』の余韻を残したかった?

そう。そこでミニアルバムにしようと会社と相談した結果、「ミニアルバムの名前もころころ変えるのはやめましょう」という話になりまして。「だったら前作を出したのが12年前になるわけだし、『I & key EN Ⅲ』が面白いんじゃないですかね? そしたら、みんなにも『あ、帰ってきた』と思ってもらえるだろうし」みたいなことをマネージャーと話して。深く考えるんじゃなくて、そんな感じで始まって。タイトルが決まってから、「I & key EN」というシンボルマークみたいな曲を作ってみたりという感じでしたね。

──今後、『RABBIT-MAN』に加えて、『I & key EN』というものも、椎名さんのソロ活動における根幹みたいなものになっていきそうですね。で、「『I & key EN』でも歌ってますが、“合縁奇縁”という意味合いも12年前とは少し意味が変わっていて。<合縁奇縁すべてに意味があって>という歌詞が、いまだからこその説得力をもって響きます。

12年前に出した時のクレジットを見ても、スタッフやチームの変わってる部分、変わってない部分というのがあって、深みがあるなと思ってたんですよ。バンドにしても12年前はTETSUYUKIともレフティとも出会ってない。コンノとか香取(真人)ってギタリストともまだ関わってないのに、いまはそのメンバーでやってるっていう。

──かと思うと、山口寛雄さんみたいにずっと一緒にやってる方もいて。

そうなんですよ。そういうのが深いなと思ったし、まさに合縁奇縁だなと思ったんで。このタイトルを付けて良かったなと、後出しですけど思いました。

──50歳という節目の年でもありますが、50歳になって思ったことありました?

えっと、腰が痛いです(笑)。常になんか腰が痛くて、ずっと「おかしいな、おかしいな」って生きてます。あとは思ったよりも歌えてますね。50歳になっても歌えてるという安心が自信にも繋がってます、まだ。

──歌に関しては「妄想煩悩108」とか「ギャンブリングダイス」とか新鮮で、伸びしろさえ感じましたよ。「椎名さん、まだ伸びるんだ!」みたいな。しかし、僕も50歳になりましたけど、「まだまだいけるな」と思う自分がいたり、「妄想煩悩108」みたいに下心みたいなものも全然消えない自分がいたり。50歳って大したことないですよね?(笑)。

こんなもんですよ、50歳なんて。綺麗な女性を見ると振り返りますし、男の子のままですよ。僕も50歳にもなれば、もっと悟ってると思いましたけど無理でした。昔、50歳の人ってすごく立派に見えましたけど、子供ですね(笑)。

──でも、「妄想煩悩があるからこそ発想も絶えない」というのもありますよね?

ひとつは反面教師というのがあって。子供の頃からずっと見てる好きなアーティストや先輩たちに思うのが、ある時期を境に人の生き死にや生活の色味が変わっていっちゃうんですよね。歌詞に世界平和の匂いがしたり、恋愛ではなく家族愛に変わっていったり。

──うわぁ~~、それはすごい良く分かります!

でもそれって、こっちは求めてなくて。いつまでもギラギラしてて欲しいという気持ちがちょっとあるんで、角が取れてヤスリで削られてっちゃうアーティストを見てると、「そうはなりたくないな」というのが反面教師的にあって。なので、いまだに妄想煩悩しちゃってるところもどうにか残したいっていう、そういう想いもあるので。僕自身が本当にそういう人間なのかどうか?というのは、ちょっと置いといて(笑)。歌詞の世界観としては、こういうのを書きたいと思って書きましたね。

──だから面白いのが、椎名さんくらいの年齢になったら、何気ない日々の幸せみたいなことを歌ってもいいのに。「日常パート」の歌詞にすごい違和感を感じるという(笑)。

そうですよね、らしくないんですよね。俺が歌うことによって、一番違和感を感じる曲になってますよね? そうしたくてしています、ありがとうございます(笑)。

──わはは、そこまでが狙いだったんですね! あとさっきも言った“肩の力が抜けて”ってところに通ずる部分で。1曲目「I & key EN」にも印象的な歌詞がありますが、歳を重ねての全てを受け入れてるような柔軟さとか、心の広さや深さみたいなものも感じながら、決して譲れないところやプライドもすごく感じて。「ここまでは見せますけど、ここからは絶対に踏み込ませません」みたいなポイントをすごく上手にコントロール出来てるなって。

あります、すごいあります。もう、カッコつけてる部分とかいらないんですよね。カッコつけるって、この年になるとダサいに変わってくるというか。それよりも、本当は隠してる部分はあったとしても、全てを露呈しているように見せる。そういう駆け引きみたいな部分が大人だと思うし、そういう歌詞になっていればいいなとも思いますよね。

──ホントは良くないのに、「いいよいいよ、しゃあない」みたいに受け止められる大人さだったり。「本当はこう思ってるんでしょ? 大丈夫、俺もそうだぜ」って聴き手に提示してあげて。それも嘘じゃないんだけど、もう一個深いところで考えてるところまでは見せないとか。僕もね、それを言葉に出来なくてもどかしいんですけど、そんなことを最近すごく考えていて。カッコつけるのが恥ずかしいから全部さらけ出してるし、それは嘘じゃないんだけど、本音の本音のところは見せないみたいな。

同じだと思います、やっぱ同世代ですね。

──50歳の節目じゃないですし、意識してるわけじゃないんですけど、その辺の考えがだんだん変わってきたというか。

区切られちゃいますよね、勝手に。だからそこには無意識の意識があったんだと思うし、それがリリックにも現れてるんだと思うし。

公演情報

DISK GARAGE公演

Yoshiharu Shiina LIVE TOUR 2026「I & key EN III」

2026年530()大阪・心斎橋Music Club JANUS
2026年531()愛知・名古屋ボトムライン
2026年6月7日(日)東京・渋谷ストリーム ホール
2026年613()東京・原宿RUIDO ※RABBIT-MAN’s会員限定

[MEMBER]
Vocal:椎名慶治
Drums:TETSUYUKI
Bass:宮田’レフティ’リョウ (5/316/13公演:永井隆泰)
Guitar:コンノユウタ

チケット一般発売日:2026年52()10:00

 

さぁ!大器晩成!

2026年7月5日(日)Veats Shibuya

[出演]
SURFACE / 中島卓偉

※1日2回公演

一般先着受付

受付期間:2026年4月11日(土)10:00 ~ 2026年6月25日(木)23:59

申込みはこちら

Vocal Summit 2026

2026年9月20日(日)EX THEATER ROPPONGI

[出演]
田澤孝介 / 中島卓偉 / 来夢 / 逹瑯 / 椎名慶治 / HAZUKI /
GUEST GUITARISTyou / 奈緒
SPECIAL BACKBANDGt.三代堅 / Gt.Kenji / Ba.Ju-ken / Key.kiyo / Dr.shuji
〈司会〉団長

RELEASE

「I & key EN III」

4th MINI ALBUM

「I & key EN III」

(High Wind)
2026年5月27日(水)SALE

椎名慶治 4th ミニアルバム「I & key EN III」リリース記念! 超先行視聴会&セルフライナートーク開催決定!

≫詳細はこちら



  • フジジュン

    取材・文

    フジジュン

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    東 美樹

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