ないですね、恐れは。新しいことをやるのって、何でも楽しいですからね。年を重ねてきても、「これはダメ、あれはダメ」っていうのがないですね、まったくない。つまんなくなっちゃいますよね、何でもかんでも縛ってたら。やってみたら、意外とこれがここに結びつくんだとか、この経験はここに活かせるなとか。なんでもそうなんですけど、ちゃんと糧になるんですよね。なんでもプラスにしかならないから、自分を狭めるようなことはしたくないなって思います。ついこの間も、「大阪でバーベキューやりましょう」って言われて、頭がクエスチョンマークになりましたけど、大阪行ってバーベキューやって、カラオケまでやりましたから(笑)。たこ焼きパーティーやって、80人とたこ焼き作ったり、そういうのも全然面白い。制作意欲にも跳ね返ってくるし、なんでもチャレンジしたい。
やっぱり、「日常パート」が一番チャレンジでしたね。自分の血の中にないパターンというか。「普通に幸せじゃん、終わっちゃったじゃん」みたいな曲って、あんまりないんで。「僕は君を引きずってるけど、君が幸せだったらいいよ」みたいな未練がましい男が、僕の中の主人公には多いんですけど。この曲はどう考えても幸せにしか見えないんで。僕一人じゃ抱えきれなかったんで、もう一人の共作詞の野口圭にお願いして。とその痛みを分け合いながら……野口も苦手なんですよ、そういうテーマが。
なので、「いい曲にしよう、絶対幸せにしよう」ってテーマのもと、二人でなすり付け合いをして。「俺、ここまで書いたからお前やれよ」「じゃあ、俺がここ書くから、ここ書けよ」みたいな書き方で、書きました(笑)。ただ、自信はあります。このアルバムの中で1、2を争う人気のある曲になるっていう、自信はあります。
あぁ、いいですね! どなたか、是非お願いします。もう、TikTokとかでいいんで。
これは自分で書き上げて、終わってたんですけど。野口だったら、もう一癖出してくれるんじゃないかな?って渡したら、「サビだけちょっと直していい?」と言われて。サビだけ関与してもらってます。<女神もたらし込んでいこうぜ>ってフレーズを野口が考えたんですけど、「めちゃくちゃカッコいいな、キザだな!」と思って。
ホントそうです。山口寛雄との共同プロデュースで作った、ミニアルバム『I』(読み:アイ 2010年リリース)でデビューして、山口寛雄、野口圭とはずっと一緒にやっていて。山口寛雄にはアルバムに必ず1曲は参加してもらっているし。同い年ということもあって、ソウルメイト的な感じなんで。野口圭作詞、山口寛雄作曲で曲を作ってもらって、俺は歌うだけだったとしても、「うわぁ、椎名くんらしい曲!」って言わせる自信があります。それくらいあの二人は、僕のことをよく分かってくれてる。あと今回の功労賞で、5月9日に解散するcozycozy(コジコジ)ってバンドのギタリストのコンノユウタってやつがいて。今回、いろんな曲で関わってくれて、「続・愛のファイア!!」に「妄想煩悩108」、あと、「日常パート」の編曲もコンノなので。これまでいろんな形でずっと仕事をしてきたことが活きてきて、「椎名らしい」ってところに行き着いてくれてるので。俺のことをホント理解し始めているんだろうなと思うし、これもまた合縁奇縁だったと思うので。
逆に引っ張られたんじゃないですかね? 最初にタイトルから立ち上げて、どんなものにしていこうかな?って作り上げた結果なんで。導かれたんだろうなって思います。
まだ伸びしろあるなって思いますよ、自分でも(笑)。ただ、それは自分の力だけじゃ無理。これまでも「俺は一人でやってる」と思ったことはなくて、いろんな人の支えがあってやれてると思っているので。それを今回のアルバムに少しでも還元出来て、お客さんたちに返して上げられればと思ってますし。お客さんたちは、「私たちのおかげでこのアルバムが出来てるんだ」って、いい意味で自惚れてくれれば嬉しいなと思います。
そうですね。ゲーム「HIT : The World」は僕もやってるんですけど、もう2年くらいやってて。2周年を迎えたお祝いのつもりで、“Second Flush”というホーンセクションのあるヴァージョンに変えたんですけど。そのプレイヤーたちが「Let's HIT」を口ずさむというか、チャットで歌詞の一節とか、「Let's HIT!」って一言を書いてくれたりして。そういうのを見ると、やっぱり作って良かったなと思うし、その輪というか、合縁奇縁が広がってていて。僕のことを知らない人たちにも、届き始めてるのは実感しています。
だと嬉しいですね。もともとゲーマーですから、自分の曲がゲームから流れてくるというのは、子どもの頃の夢としてあったので。しかも自分の声で、作詞作曲も自分でっていうのは初めてだったんで。ゲームを立ち上げて歌が流れた時は、妙な高揚感というか感動がありましたね。なので、これで終わりじゃなくて。ほかのゲームの主題歌を歌える日が来るのを待ってますんで。ぜひお声がけ下さい!
いや、ホントに僕はルーザーだと思ってるんですよ。7を出せば勝てるのに、僕は4だと思ってるんです。「ちょっと下にいるな、7まで上げたいな」って。もっと上を目指せば、13とかエースもありますけど、それは求めすぎなので。「7まで行きたい」と思い続ける人生だなと思ってます。
確かに一時期は、こんなモチベじゃない時もあって。「俺がいなくなっても別に……」って思う瞬間はあったんです。
いや、たぶん5か6とかで、いまの方が落ちてきてるはずなんですよ。でも4だと逆に「なんか負けらんねぇな」って気持ちが出てきて。いまの方が意欲としては上がってる気がします。辞めたいとかじゃないけど、惰性で走ってた時期は絶対あったんですけど。50歳になって、15周年を迎えた時に「やっぱまだ辞めらんねぇな」って風にはなってます。ありますよね、惰性の時期って?
そうなんです。だから、だらしない部分が功を奏してるというか。落ちてきたってことは、だらしなさだと思っていて。もっとずっとハングリーでいれば保てたのに、保とうとしなかったところが絶対あるので、上に行くって向上心をもう一度思い出して。いまは歌唱力でもうちょっと上に行けるっていうのが見えたので。「俺、歌上手くなったな」と自分で感じる部分があって、昔は出来なかった歌い方や表現出来てる部分をもっと磨いて行けば、もうワンステップ上に行けるんだなと思って、向上心を持って挑めています。
やってられるか! って話ですよ、倒れちゃいますよ(笑)。でも諦めもまた良いと思ってて、諦めたことでやるしかないっていうか。「しょうがない、やるしかねぇな」ってところまで来たことがいいんじゃないか?って思ってます。
まさにそれです! 本当にそれをいま感じてます。だから楽しいですよ、自分の昔の曲を歌っても、「いまの方が上手く歌えたな!」って思えたりするんで。それを感じなかった時期があって、「昔の方がキーは出てたしなぁ」と思ったりしたんですけど、いまはそれが無くなって。「あ、いまの方がカッコいい」と思えるようになったし、それでやっていけるんで。いまは歌うのが楽しい時期ですね。来ました、50歳になって来ました。
どこかあるんですかね。「しゃあない」っていうのが逃げてるわけじゃないんですよ、受け入れてるんです。ただ、それに気付くまで時間かかりましたね。で、これを言葉にして若い子に伝えたって、絶対分かってもらえないじゃないですか。「うるせぇな、老害が」ってなっちゃうんですけど、その子たちが50歳になった時、「あの時に椎名さんが言ってたこと、これか!」となると思うんで。結局、経験していくしかないし、みんなそうやってやっていくんだろうなと思って。
もう勝手知ったるメンバーで。このメンバーがいるだけで何やっても楽しくなる確約は取れてるので。あとはいかに僕が構成力というか、舞台監督としての演出力というか、オープニングから最後までの間にいかに緩急をつけながら、お客さんをどう巻き込んでいくか? っていうセットリストが出来て。俺が「前よりも上手く歌えてんじゃん。いまの方がカッコいいわ」って気持ちよくやっていければ、ツアーが終わった時に間違いなくひとつ成長できるはずなんで。セットリストをしっかり考えて、ツアーに臨みたいと思います。もう頑張るしかないんで、一生懸命頑張ります。楽しみにしていて下さい!
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