THE DEKITSのTGMX、MAURICE(吉澤成友)、TK(高本和英)、KC(Keishi Tanaka)、結成当時も振り返りながら『DE KIT 4 KEY’S』カセットでの再販&リリースパーティーについてインタビュー【前編】

インタビュー | 2024.11.14 18:00

4人の音楽のルーツが窺える1stフルアルバム『DE KIT 4 KEY'S』について

──そんな感じで自然発生的に生まれたフォークカルテット“THE DEKITS”は、その後コンピへの参加や7inchのリリース、そしてライブ活動をマイペースに行いながら、2011年12月には1stフルアルバム『DE KIT 4 KEY'S』を発表します。今回カセットとしてリイシューされるのをきっかけに聴き返してみたら、フォーキーというのがバンドの基軸としてあるんだけど、DJイベントでかけていたドゥーワップやオールディーズのエッセンスもたしかに感じるし、きっとスカもどこかでかかっていただろうと想像できる。アコースティックなサウンドの中にも、4人の音楽のルーツを窺える内容だったんだなと、あらためて感じました。
KC今回、10年ぶりぐらいにちゃんと聴いたけど、いいアルバムだなって思いましたね。

TGMXあらためて聴いてみて、フォーキーではあるけど、若くて初々しくて、何か刺さるものがあるなと思いました。いわゆる日本的なフォークとは距離を置いた、なかなか良いラインをやれてたのかも。
──THE DEKITSで曲をつくる時の4人の感じや、セッションや音源のやりとりをしながら曲を仕上げていく作業は、TGMXさんから見てどんな感じでしたか?
TGMX僕からの視点だと、3人ともすごく優秀な作曲家なので分かってはいましたが、実際に一緒に曲作りしてみて目の当たりにしてちょっと引くくらいの凄さでした。でも、そういう感じも微塵も出さず、あくまで談笑しながら作業は進んでいって、僕らの趣味、現実、夢、ストーリーを盛り込みました。歌詞も、割とリアルな僕らにまつわる内容で面白いんですよね。アルバムにはカバーもいくつか収録してるんですが、MAURICE&高本ちゃん(TK)の「God Only Knows」(ビーチボーイズ)のデモを聴いた時に、涙が出ました。僕にとっては原曲を越えてるって感じた記憶があります。

THE DEKITSで訪れたツアー先・ライブでの思い出

──作品のリリースと並行して、THE DEKITSでツアーをやったりとライブの思い出もいろいろとあると思います。
TKこのバンドのスタイルだったら、いろんな場所でできるのがよくて。僕のめちゃくちゃ印象に残っている思い出は、原宿クロコダイルでレコ発ライブをやったんですよ。あの箱、ずっと入ってみたかった。

高本和英

MAURICE自分たちのバンドの活動だとあまり縁がないところだったけど、クロコダイルでできるの!? って嬉しさもあったね。他にも変わったところだと鮨屋さんやカレー屋さんでやったりね。
KCありましたね。今でこそ僕も弾き語りソロでライブヲやッテますけど、当時自分たちのバンドがあったから、 そういう感覚なかった。だからライブハウス以外でやろうよっていうのが、かなり新鮮だったから。それが、THE DEKITSをやるモチベーションになってたような気はします。
MAURICEあと印象深いのが、三宿Webでの出し物的な演奏以外で、初めて別の場所でをやった、2011年の震災直後にあった水戸と仙台でのライブですね。

吉澤成友

KCそれこそ当時は計画停電とかがあって、もしかしたら電気が使えないかもしれないというのがあって。でも、僕らはアコギしか使わないから、最悪マイクなしの生歌でもやりますよって。結局、普通にマイクも使って演奏できたんだけど、そこでアコースティックの強さってそういう機動力じゃない?って気付けたところはありました。
MAURICEもちろん僕らとしても、震災の直後に行っていいのかどうかとか、そもそもライブをやっていいのかとか考えたけど、ライブハウスと相談しながら話を進めて。やってみたら、楽しく盛り上がったんですよね。その時の写真に残ってたけど、フロアでうちらが演奏して、その周りを円く囲むようにお客さんが盛り上がっていて。みんなの、来てくれてありがとう感がすごく強くて、逆にこっちが元気づけられたような感じでね。それがTHE DEKITSのスタートだったことも結構大きかった。もう楽しいことやるっていうのが、すごくいいんだなっていうのは強く思いました。
THE DEKITS(2011年)
THE DEKITS(2011年)
THE DEKITS(2011年)
THE DEKITS(2011年)
THE DEKITS(2011年)
THE DEKITS(2011年)
KCTHE DEKITSって、アルバム1枚しか出してないんだけど、同じアルバムで2周リリースツアーしているんですよね。1回ツアーを回ってファイナルをやって。そのあと、何も出さずにもう1回リリースツアーって名前でまたツアーが始まって(笑)。そんなバンドいないじゃないですか。でも、そういうのも楽しいからいいか、みたいな。

Keishi Tanaka

TKでも、ツアーのためにみっちりリハとして挑んだとかそういうのでもなかったし、THE DEKITSとしてのライブが、僕らにとっても新鮮なままだったんですよね。だから、1周ぐらいじゃ物足りないって感じで、すぐに2周目を回ってね。
MAURICEしかも今年の夏は10年の時間を経て、また同じ1stアルバムのリリースツアーとして3周目をやってね。それも新鮮だった!
THE DEKITSの再集結のきっかけ、リハーサルの日に起こったハプニングとは?
【後編】は明日公開いたします!お楽しみに♪

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