THE DEKITSのTGMX、MAURICE(吉澤成友)、TK(高本和英)、KC(Keishi Tanaka)、結成当時も振り返りながら『DE KIT 4 KEY’S』カセットでの再販&リリースパーティーについてインタビュー【前編】

インタビュー | 2024.11.14 18:00

THE DEKITSメンバーそれぞれのDJ選曲は?

──ちなみに、4人はそれぞれどんな選曲をしていたんですか?
TKみんないろいろかけていたけど、ある時期からそれぞれのキャラ設定を作ろうとしだしましたよね。そんなことする必要もないし何の打ち合わせもしてないですけど、なんかこの4人でいる時の自分の役割みたいなものを、選曲に反映させようと考えたかも。たとえばKCだったらソウル・ミュージックの色があるし、モーリスくんはワールド・ミュージックに強いし。その中で、俺はどうしようかな。リーゼントかな? とか
──え? リーゼントってなんですか?!?
TKかけるアーティストがリーゼントの髪型縛りとか。そんなの誰も気づかないし、全然ウケないんだけど(笑)。みんなかける曲の幅が広いから、意外とその設定探すの難しくて。TGMXさんはその中でも、選曲が一番多彩だったかな。

高本和英

MAURICETGMXさんは新譜も結構かけてたよね。俺は古いのが多かったけど。
TGMX僕は、すごく適当な選曲でしたけど、他の3人がプレイしなさそうな曲を意識的にかけてたかも。ちょっと軟派なパーティー系の打ち込みとか、あとは早いパンクとか。ヘンな曲もかけてた気がします。一人オールジャンルでしたね。
TKあとは、のちにTHE DEKITSというバンドのコンセプトの一つになっていくドゥーワップとか。当時、そういうのを打ち出している人たちもあまりいなかったし、こういうのやりたいよねって、ドゥーワップをよくかけてた記憶がありますね。
MAURICEうん、結構オールディーズやカントリーもかけたね。

THE DEKITSが4人ともにアコースティックギター&歌のスタイルになった経緯

KCもともとこの4人でバンドとかやる予定じゃなかったけど、ドゥーワップやオールディーズを聴いていくにつれ、だんだんとその方向に向かっていったというか。それで、1周年イベントのときに、みんなでギターでも弾いてみるか、アコギ4人でもやれる音楽があるんじゃないか……っていう流れになっていったんだと思います。

TGMXその頃、僕も弾き語りも始めていたんですよね。それで、みんなでアコギを持ち寄って歌ったら楽しい出し物になるかな……ってくらいの軽い感じで始まった記憶です。それもドラム、ベース、ギター、ヴォーカルみたいな編成じゃなくて、アコギ&歌、アコギ&歌、アコギ&歌、アコギ&歌っていうのが面白いんじゃないかって。
──当時、KCさんはRIDDIM SAUNTERをやっていて、まだソロ活動は始めていなかった頃ですよね。
TKその頃、KCはギター弾けなかったですからね。
MAURICEそうそう! だからKCとTGMXさんと一緒にギターを買いに行ったんだった。
TGMXバンドをこれから始める少年のように(笑)、3人で渋谷に行きましたね。僕もアコギのことはまったく知らなかったので、モーリスについて来てもらった記憶がある。
KCちょうどその頃、THE DEKITSと、もう一つ“カジヒデキとリディムサウンター”というのが同時期に始まって。ギターを弾く理由が2つできたんです。ちょうどそれがきっかけで、ギターを弾いて歌うようになった。だから多分この2つがなかったら、僕のソロはもっと遅れてたと思うんですよね。

Keishi Tanaka

──おお、そうだったんですね!
MAURICEしかも、まずはギターを買うところから始まったっていうのも面白いよね。みんなでギター4本になるから、俺は12弦ギターにしようかと思って、その時に初めての12弦を買ったんだよね。しかもKCと同じメーカーのやつをね(笑)。

吉澤成友

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