THE DEKITSのTGMX、MAURICE(吉澤成友)、TK(高本和英)、KC(Keishi Tanaka)、結成当時も振り返りながら『DE KIT 4 KEY’S』カセットでの再販&リリースパーティーについてインタビュー【前編】

インタビュー | 2024.11.14 18:00

──2024年のこのタイミングでTHE DEKITSにインタビューする機会が訪れるとは、夢にも思っていませんでした(笑)。
MAURICE(吉澤成友)そうですよね。僕らもびっくりしました。
──そんな貴重な機会ではあるのですが、TGMX (Syuta-low "TGMX" Tagami “from FRONTIER BACKYARD”)さんが体調不良で取材現場に来ることできず。ということで、MAURICE (Masatomo "MAURICE" Yoshizawa “ from YOUR SONG IS GOOD”)さん、TK (Kazuhide "TK" Takamoto“from COMEBACK MY DAUGHTERS”)さん、KC(Keishi "KC" Tanaka)さんの三人にはこの場で語ってもらいつつ、TGMXさんには追ってメールで質問を送るので、その返答を記事の中にコメントとして織り込んでいくイリュージョンスタイルでお届けいたします。
MAURICEなるほど。じゃあ、記事上ではTGMXさんも会話に参加しているかたちになるんだ。楽しみ!

結成のきっかけはクラブ「三宿Web」での「DE KIT DEE JAY'S!」というDJイベント

──THE DEKITSが誕生したいきさつをあらためて振り返りたいんですが、最初は今はなきクラブ「三宿Web」で、2009年から隔月開催されていた「DE KIT DEE JAY'S!」というDJイベントがきっかけだったんですよね。
KC(Keishi Tanaka)そうなんです。ただ言い出しっぺが誰だったかとかは、さすがに覚えてないんですけど。
──そもそもTGMXさんのFRONTIER BACKYARD、MAURICEさんのYOUR SONG IS GOOD、TKさんのCOMEBACK MY DAUGHTERS、そしてKCさんは当時Riddim Saunterで活動していて。それぞれバンド同士で共演していたりと、近いところにいたんですよね。
TK(高本和英)イベント後に飲んだり、みんなに会う機会もちょくちょくあったんです。せっかく集まるなら、ただ居酒屋で飲んでるだけなのもアレだし、音楽を絡めて遊べる場みたいなのがあってもいいんじゃないかと。
──それぞれが、今どういう音楽が気になってるとか、こういうのが気に入ってるみたいなことを、実際に音を聞きながら会話するというのは、飲み屋ではなかなかできないですもんね。
KCそれに同じ2時間でも、ただ飲んでるより、もうちょっとクリエイティブに使いたかったんじゃないですかね。それも、歌ったりライブするのとは違うやり方で。

Keishi Tanaka

TGMXそれでDJができるバンドマン、DJがしたいバンドマンって感じでノリで集まった。「俺もDJできっとー!」……って、はじまったのが「DE KIT DEE JAY'S」なんです(笑)。
MAURICEミュージシャンもたくさん遊びに来てくれたし、僕らも毎回ゲストDJとして誰かしらバンドマンを誘ってね。

吉澤成友

KC後にMAURICEさんがレギュラーDJから抜けて後に参加してくれることになるthe band apartの木暮(栄一)さんをはじめ、ASPARAGUSのシノブさん(渡邊忍)とか、ストレイテナーのホリエ(アツシ)さん、BAWDIESのTAXMANとか結構準レギュラーみたいな感じで参加する人たちも増えたりね。
TGMXほかにもそういったバンドマンが結構いて、ゲストDJとして誘ったり。バンドマンの遊び場という感じになれてたのかなと。
TK楽しかったですよね。なんていうか、ダンスフロアにしようとしているDJイベントではなかったので。この人こんな曲を聞いてるんだ? こんなルーツがあるんだ? みたいな発見もあって。

高本和英

MAURICE繋ぎとかそれこそ下手だし。なんかそういうんじゃないところで、音楽をかけるっていう場だった。
KCそれこそ、普通のパーティーではかからないような、なんだか暗い曲が急にかかったり(笑)。
TGMX仲間たちの好きな音楽をたくさん知ることができて、互いの生み出すバンドの音楽をより一層深く理解するようになっていったと思います。

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