DXTEEN6人の強みとは?デビューからこの1年を振り返って
──昨年は台湾のイベントや韓国の音楽番組にも韓国語で自分たちの曲を歌唱して出演されていました。グループ結成時から日本だけではなく、海外でも活動したいという意識はみなさんのなかにはあったのですか?
香信
そうですね。練習生のときから語学も勉強していて、国内にとどまらず海外にも活動の幅を広げていきたいよねという話はしてました。
──事務所の先輩であるJOI、INIはどんな存在ですか?
太一
ステージの上のみならず、各方面で活躍する姿を見て勇気づけられると同時に、僕たちも上に登っていかないとと思わせてくれる大きな存在ですね。所属事務所の合同ライブ<LAPOSTA2024>で一緒にステージを作ったときも、リハーサルに挑む姿勢からなにから、すごく刺激を受けました。
──逆に、ビッグアーティストが身近にいることがプレッシャーになったりすることは?
波留
それぞれのグループが持つ色はまったく違うので、それはないです。先輩たちがいることで僕たち自身、自分たちの強みは何なのか。グループとしてもっともっと大きくなっていくためにはどうしたらいいかというところに向き合うことになるので、JO1さん、INIさんは憧れの存在でありながらも、自分たちの気持ちを常に高めてくれる存在でもあります。
──6人だからこそ、ここは先輩には負けないぞというところは?
香信
ダンスを揃えるという点では、僕らは先輩グループよりも人数が少ないので、ダンスは揃えやすいのかなと思います。ただ、ステージに立ったときに6人と11人では迫力がまったく違うので、あの迫力は6人では出せない。11人の迫力を凌駕するぐらいのステージを僕たち6人でどうやって作り上げていくか。そこは逆に考えたりはしますね。
──なるほど。この後は、グループ結成に至るまでのプロセスを探っていきたいと思うのですが、大久保さん、寺尾さん、平本さん、福田さんはプデュ2のオーディション終了後、デビューという夢が断たれてしまった訳じゃないですか。それでも夢を諦めなかった1番の理由は?
健
僕の場合は家族ですね。これまでにもいろいろオーディションを受けていて、今回落ちてしまったとき。家族が僕にかけてくれた言葉は「ここまで頑張ったんだからもういいんじゃない」ではなく「ここまで頑張ったなら最後までやり遂げなさい」だったんですよ。僕自身も落ちた時、ここで諦めたら今までやってきたことが無駄になる、他の道に進んだとしてもそれで幸せなのかって。いままで時間をかけて努力してきたことを、自分自身で否定したくないなと思ったんですね。なので、LAPONEエンタテインメントの練習生になろうと決断しました。
香信
僕はそれまで応援してくださった方々の後押しも、もちろんあったのですが、自分のエゴ的な部分でいうと、ステージに立ったときのあの楽しさ、気持ち良さがどうしても忘れられなくて。それが自分を奮い立たせた要因の根幹にあって、まだ音楽を続けたい、ステージに立ちたいという気持ちが強かったからだと思います。
歩汰
僕もファンのみなさんに恩返しをしたい気持ち、ステージに立ちたいという気持ちが後押しをしてくれたのですが、それでもオーディションに落ちてしまった時はものすごく悔しかったし。普段泣かない僕もめちゃくちゃ泣いちゃったりしたんですね。悔しい気持ちもあったけど、冷静に考えてみたら、そのときの自分はいろんな部分で実力不足なところがあって、だからこそ、自分をもっと成長させたいという気持ちになって。ここからさらに努力して頑張り続ければもっと自分はレベルアップできるし、そうなればさらに自分に自信が持てる。だから、自分のために頑張ろうというのが僕は1番でしたね。
波留
僕は何も経験がない状態でオーディションを受けたので、あのオーディションの期間中は、最初は何も自信がなかったところからどんどん自信を身につけていった期間でもあったんですね。それで、オーディションが終わったあと、すぐに声をかけてもらったんです。未経験でここまでこれたなら、ここから時間をかけて本格的にダンスや歌を練習すれば、僕は絶対にもっともっとできる。その確信があったので諦めなかったんだと思います。
──では、田中さんと谷口さんはどんなことが決め手となってこの4人と一緒にやっていこうと思ったのですか?
笑太郎
僕は韓国でみんなと合流したんです。最初は不安だらけだったのですが、みんな優しくしてくれて、すぐに仲間の輪に入れて。でも、みんなと一緒にやっていこうと思った1番の決め手があって、練習が終わったあとのミーティングで、各々が腹を割って、全部をさらけ出して話をするんですね。そんなにさらけ出して意見を言い合うことなんて今まで経験したことがなかったので、この人たちなら信頼できるし、自分も人として成長できると思ったことが、僕は1番の決め手でした。
太一
僕は元々韓国で練習生をやっていたんです。そのとき僕は何十人もいる練習生のなかの1人で、グループでというより自分自身の成長のために練習をしているという感覚だったんです。4人と合流すると決まった時から、1日でも早くチームとして機能するように距離を縮めていこう。そういう強い決意をもって、みんなと会ったんです。会ってみたら、みんな真面目だし、可愛くて(微笑)。韓国では日本人メンバーと触れ合う機会も少なかったし、練習が終わったあとはみんなでリビングに集まってゲームをする。その空間さえ、僕にとってはすごく新鮮で。そういう時間を一緒に過ごしていくなかで、よりこのメンバーと活動をしていきたいという気持ちが強くなりました。
──そうしてこの6人が集まってDXTEENを結成。そこから今回の1ST ALBUM『Quest』完成までの期間を振り返ってみて、これまでの道のりを一言で表すとしたら?
歩汰
“悩む”。いろいろ悩みましたから。
香信
序章の“序”。良くも悪くも始まり。悩みもキラキラした世界も、まだ何もかも慣れてないこの世界に対しても、すべてが始まりという意味で。
波留
脱ぐの“脱”。僕の感覚的にはDEBUT SINGLE「Brand New Day」から3RD SINGLE「Snowin’」までは僕たちのイメージを固めてきた期間なんですよ。だけど、このアルバムに収録された新曲もそうですし、僕たちの気持ち的にもワンマンツアーがあるというのも含め、3RD SINGLEまでとはちょっと違う。一皮むけた僕たちという意味で、脱ですね。
笑太郎
僕は“成長しました”ですね。この1年間、「Brand New Day」からダンスのパフォーマンスや歌が、だいぶ成長したと思っているので。
健
“変化”。僕たちは笑太郎が言ってたように、練習が終わったあとは腹を割って話し合う、ミーティングを積み重ねてきたんです。言いたいことを遠慮せず言い合うからこそ、一人ひとり考え方も成熟していって、よりお互いを信頼できる関係になっていきました。パフォーマンス時の一体感も変わってくるんですよ。お互いの考え方が違うからこそ、いろんな意見があって。イベントに出させてもらっても、こうした方が良かった、あそこはああした方が良かったとか、毎回話し合いを繰り返してきて、いまのDXTEENがあるので。今回の1ST ALBUMはそうやって変化を繰り返してきた自分たちの集大成だと思ってます。
太一
個性の“個”。これまではグループとして全体を固めてきた部分が強かったんですけど、デビュー以降ステージでもそれ以外でも一人ひとりの個性をしっかりと魅せていかなければならないという話題がミーティングの中で一番出たと思います。いままで学んだ経験を踏まえて、今後はもっと、さらに個々の力を伸ばしていこうということで個。