2024 DXTEEN 1ST ONE MAN LIVE TOUR
〜START OF THE QUEST〜
2024年6月9日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)
※18:30開演公演
デビューから1年。メンバーもファンも念願だったDXTEEN公式ペンライト、メンバー6人の顔の入ったBIG UCHIWAもグッズとして取り揃え、始まった本ツアー。NICOというファンネームにちなんでスマイルマークが入った丸型のペンライトは、見ているだけで思わずこちらも笑顔になってしまうような仕上がり。
客電が落ち、開演時間になるとステージに真っ白いスモークが広がる。バックにLED画面、階段で上り下りできる2層仕立てのステージセットは迫力満点。画面にメンバーの名前が映し出され、2階から田中笑太郎を筆頭に大久保波留、平本健、福田歩汰、谷口太一、寺尾香信が一人ずつ登場する。眩しいほど真っ白な新衣装を着たDXTEENに、NICOが大興奮するなか、ライブはDa-iCEの花村想太が楽曲提供、和田颯が振り付けを監修したことで話題沸騰中の「Good Luck」で、この夜の冒険は幕開け。間髪入れずに「Dive」で夏にダイブ! NICOが待ってましたとばかりにコールを叫び、アウトロではメンバーの名前を続けて連呼。それを受けるように、メンバー個々のダンスブレイクを挟んで「Next」へとライブは展開。ワンマンだからこそできるショーアップされたステージ構成で、ずっとこの光景を待ち望んでいたNICOを冒頭から喜ばせていく。
そうして、このあと自己紹介が始まると、今度はNICOがペンライトを操作して、フロアを次々とメンバーカラーに染めていき、彼らにいままで見たことがない光景を作ってプレゼント。なんて温かい空間なんだろう。ステージとフロア、この愛情と絆さえあればどんなクエストでも超えていける。そんなムードが広がったところで、LEDが流れる雲と青空を立体的に映し出すなか、長めの新しいイントロをつけた「First Flight」、画面いっぱいに花火が打ち上がって広がっていった「Firework」、雪が降るなか、曲中突然音がサイレントになり、ダンスブレイクが始まったスタイリッシュな「Snowin'」を彼らは連続でアクト。これぞDXTEENといえるナンバーを、このツアーのためにグレードアップさせてきたパフォーマンスの節々に、彼らのワンマンライブにかける気合いをヒシヒシと感じる。
さらに、このあとは歩汰と香信が2階の左右から出てきて、雪が降り積もっていく映像をバックにバラード「Winter Land」をロマンチックにデュエット。ここではメインヴォーカルの歩汰がラップするシーンに、NICOが大きな歓声を上げる。ラスサビで2人がメインステージに降りてくると、メンバー全員が集合。健が「みんなの声、もっと聴かせて」と叫んだあとは、コール&レスポンスでフロアを煽り、DXTEENを歌詞に歌い込んだ「Sail Away」、空気が弾けるような楽しい曲調に合わせ、ほっぺたを指でポンポンするたびにキャーキャー悲鳴があがった「Unlimit」をキュートな表情や動きを交えながら踊ると、ステージ上のあちこちでカワイイが大渋滞。会場に集まったオーディエンスは、メンバー同士のじゃれあいも含め、その一挙手一投足に絶叫が止まらない。
このあとは歩汰、香信、波留がステージに残ってトークを展開。波留が「Winter Land」について「聴き惚れました」と興奮気味に伝えると、香信は、ハモりを入れることは決まっていなかったが、入れたいとリクエストしたと告白。だが2人でデュエットしてみて、歩汰は「僕の声と香信の声はマッチしてて、綺麗なんですよね」と嬉しそうに伝えた。その後、ライブは中盤戦へ。
ここから空気が一変。場内には大音量でパワフルなEDMが鳴り響く。ズンズンと重低音が迫りくるなか、ステージには白いスモークが吹き出し、赤い照明があやしく点滅。これまでのDXTEENでは味わったことがないような空気感のなか、DXTEENの末っ子・笑太郎が長い手足をフルに使ってソロダンスを踊りだす。そこに太一、健が合流し、このあとは1ST ALBUM『Quest』の新曲ゾーンへとクエストを進める。2パターン目の新衣装に着替えたDXTEEN。衣装もガラッと雰囲気が変わり、ここから再びまっさらなキャンバスに飛び込んでいけと、熱いメッセージを歌い上げる「DRAW+ing」からは、これまでの可愛さや爽やかさをピタリと封印。表情、動きまでがどんどん力強くなっていく。
その空気をさらにイカつく変えていったのが、健と太一。ステージに残った2人はこのあとゴリゴリのヒップホップにのせ、ハードなラップを場内めがけてぶちかましていく。その瞬間「こんなDXTEEN、観たことない!」とフロアに衝撃が走る。次の瞬間、場内が暗転。パッと照明がつくと同時にステージにはメンバー6人が集合。ハードコアなヒップホップチューン「モグモグ(Yum Yum)」を踊りだした瞬間、そのカッコよさに思わず息を飲む。ダークで重厚なビートをクールに乗りこなし、キレキレのダンスで踊る彼ら。そこにドープなラップフロウまで加わり、観客はステージに釘付け状態。さらに“Yum Yummy Yum Yum”のパンチラインが頭のなかをグルグル回って離れない。そんな中毒性の高い新曲にハマっていると、新曲「Switch」が始まる。すると、今度はさっきまでとは違う衝撃が場内を襲う。大人セクシーにこの曲を歌い踊る彼らを観て、その色っぽさにフロアは仰天。
曲が終わり、場内がざわつきだした頃、ステージに残った太一、健、笑太郎の3人のトークが始まる。ここでは、太一と健がラップを披露した曲のアレンジを香信が担当したという話から、曲中に聞こえてくる吐息のようなあのセクシーヴォイスは「波留が担当して、1回で録れた」と健が解説。さらに「笑太郎の声でも録ったんだよね」というと、笑太郎が「8回も録りました!」といって観客を驚かせる。「でも、それを聴いたら“声高っ!”てなって(笑)」と太一がいい、それが理由で不採用となったことを明かすと、笑太郎は「早く渋い大人の声になりたーい」と駄々っ子のように叫び、場内の笑いを誘っていった。このあと、フロアをチーム分けした声出し対決を行ない、その後笑太郎が「次のステージ、いきましょう!」と叫んで、このあとはなんと、波留がソロでラップを披露。ここに来るまでに“3年も待ったぜ”など、自身の切実な思いをどこまでも赤裸々に綴ったラップが胸を締め付ける。けれども、そのラップを“We are stars”というフレーズで締めくくったところで、6人がステージ中央に集結。指で星の形を作って、曲は「Stars」へと展開。最後に6人がフロントに横一列に並んでこの曲を締めていったところは、6人がNICOと一緒にDXTEENというSTARを作ろうと誓い合っているようで、とても感動的なシーンとなった。
そのあと、アルバムのリード曲「Dance On Open World」が始まると、ステージでは火花の特効が吹き上がるなか、みんなでタオルをブンブン回して楽しく大盛り上がり。曲中では太一がダンスブレイクでど迫力のパフォーマンスを披露し、熱気がさらに高まったところに「DREAMLIKE」が放たれると、勢いよく銀テープがフロアに舞い降り、どこまでもキラキラした眩しい世界を場内に作り上げて本編は終了した。
「DXTEEN!DXTEEN!」とグループ名を連呼するアンコールを受け、各々がツアーTに文字のペイントアレンジした衣装に着替えたメンバーが再び登壇。客席からの撮影が可能となった「Come Over」は、NICOたちがスマホのカメラを構える前でパフォーマンス。笑太郎がセリフのパートを「NICO 大好きぃぃぃぃぃー」とアレンジして叫ぶと、場内が大いにわく。「はい。スマホをポッケにないないしてください」と太一が伝えたあとは、全員で記念撮影。このあとは、メンバーが一人ひとり挨拶を届けていった。
波留は練習生の頃を振り返り「鏡の前で自分ばかり見て練習していたのが報われて、こうしてみなさんの前でパフォーマンスできることをありがたく感じます」と話すと、歩汰はデビューする前後で辛いことがあった時に「一人で泣いたりもしたんですが、みなさんが言ってくれた言葉や、送ってくれた手紙を思い出すと何もかも救われた」と感謝の気持ちをしみじみ伝えた。健は、NICOが応援してくれるから「あと1日頑張ってみよう」と自分に言い聞かせてここまできたと客席に語りかけたあと「将来は僕が夢を持った京セラドームに立てるようになりたいと思います。僕は絶対にみなさんを京セラドームに連れていきます!」と力強く誓った。香信は「NICOの応援、パワーは僕たちを変えてくれるものなので、NICOのみんなも僕たちで笑顔になったり幸せになってくれたら嬉しいなと思います」とストレートに思いを伝えた。笑太郎は練習生の頃、本当に自分を応援してくれる人がいるのか不安だったと涙を流しながら回想。「他のアーティストさんがいるなかで、DXTEENを応援してくれていることを感謝します。これからも僕たちの夢についてきてもらえたら嬉しいです」と笑顔をうかべて頭を下げた。最後に太一は「僕たち6人それぞれなんらかの挫折があって。そんな中でも6人が絶対に諦めなかったからDXTEENがあります。僕たちはずっとずっと努力を重ねて、これからもみなさんの前で輝けるDXTEENでい続けるので、僕たちの夢をNICOのみなさんも見届けて欲しいです」と6人の挨拶をリーダーらしい熱い言葉でビシッと締めくくった。
そうしてこのあと、健がふいに「僕たちからお知らせがあります」というと、映像を通して本ツアーのアンコールSHOWとして10月3日に東京・LINE CUBE SHIBUYA、10月6日に大阪・なんばHatchでアンコール公演を行うことを発表。場内に大歓声が巻き起こる中、最後の最後に彼らとNICOが初めて出会ったデビュー曲「Brand New Day」を爽やかに笑顔でアクトして、アンコールはフィニッシュ。
それでも興奮が冷めないNICOたちは、メンバーが去ったあともダブルアンコール求めて「DXTEEN」をコールし続ける。すると、その願いがかなって、再度メンバーが登場。太一がこの後披露する曲について「韓国にいたときの僕らのボイストレーナーの先生からいただいた大切な曲です。初めて6人で作詞をしました」と曲紹介をして、アルバムの初回限定盤のみにボーナストラックとして収録される「Always」を初披露。この曲を通じて、君がいるからこそ、ここからまだ見たことのない場所を目指していくことを約束して、初のワンマンライブツアーは幕を閉じた。
「Brand New Day」に“太一、歩汰、香信、波留、健、笑太郎、NICO、Always with you!”という掛け声があるように、DXTEENの夢は彼ら6人とNICOで叶えていくもの。次の新しいクエストに向かって、またここからDXTEENは走り出す。NICOとともに──。
SET LIST
01. Good Luck
02. Dive
03. Next
04. First Flight
05. Firework
06. Snowin'
07. Winter Land
08. Sail Away
09. Unlimit
10. DRAW+ing
11. モグモグ(Yum Yum)
12. Switch
13. Stars
14. Dance On Open World
15. DREAMLIKE
ENCORE
01. Come Over
02. Brand New Day
DOUBLE ENCORE
01. Always