2019年に活動休止したアンティック-珈琲店-(通称:アンカフェ)が、バンド結成20周年イヤーにあたる2023年1月5日(木)、6日(金)にZepp Haneda(TOKYO)にて復活ライブが決定した!衝撃の活動休止から4年ぶりとなるライブ。リモートでの参加メンバーも含め、全メンバー揃ってDI:GA ONLINEに登場!復活ライブ開催のいきさつから、活動休止時を振り返りつつ、各メンバーの今の気持ち、そしてZepp Haneda(TOKYO)公演への意気込みなどを聞いた。
──まずは“おかえりなさい”と。
輝喜(Dr)ただいま~(笑)。
──復活ライブ開催に至ったいきさつから聞かせてください。
みく(Vo)僕個人的には、バンド結成20周年を迎えるにあたって、メンバーの中から何かしら声が上がるのかな~って少し期待をしながら過ごしてたんですね。そんなときにOSAKA MUSEさんから“OSAKA MUSE35周年イベントをやるので、よかったら5人で出てくれませんか?”というお声がけがあって。そこからみんなで集まるようになって、“じゃあ20周年記念ライブをやってみようか”みたいな話になりました。本当に自然な流れでしたね。
輝喜ただ、音楽以外で生活してるメンバーが多いので、“日程が合うかわからないけど、気持ちとしてはやろう”って。OSAKA MUSEさんのイベント出演がきっかけとなって復活ライブ開催に向かったので、ありがたいなと思ってます。
──みんなで集まったのは久しぶりだったんですか?
輝喜そうですね。厳密に言うと、まだ一度も直接的には5人で会ってない(笑)。
ゆうき(Key)確かに。2人とか3人とかはあっても。
takuya(Gt)俺だけ誰とも直接会ってない……(笑)。
──今日もtakuyaさんとカノンさんはリモートでの参加ですが、こう5人で会ってみてどうですか?
みくtakuyaくんがイケメンすぎてびっくりしました。
カノン(Ba)……(照笑)。
輝喜なんかテレてるヤツ(カノン)がいるよ(笑)!
みくアイツ(カノン)のことじゃないよ、言ってるのは(全員爆笑)!ステージに立つまでにちゃんと痩せないとなって思いましたね、takuyaを見て。
takuyaあははは。
──OSAKA MUSE主催イベントへの出演がきっかけとなったということですけど、皆さんすぐに“やりたいな”って思いました?
takuyaそうですね、僕も20周年にはみんなで集まって何かやろうってなるのかなとは思ってたんですよ。でも実際そのときになったら、自分がどういう反応するのかなって。輝喜さんから電話をもらったときは、単純にうれしかったですね。またステージに立てるのが楽しみだな!って。
カノン僕は、輝喜から“食事に行こうよ”って誘われて楽しみに行ったら、何の前情報もない中で聞かされました。
輝喜カノンさんにはギリギリまで黙ってたんですよ、情報漏洩の恐れがあるので(笑)。
カノン俺もどっかで“20周年は何かやるんだろうな”ってぼんやり思いながら生活してたんで、驚きはあんまりなかったかな。“ああ、OK!OK!”みたいな軽い感じです。スケジュールの心配だけ若干しましたけど。
ゆうき僕もみんなと一緒で、“楽しそうだな、うれしいな”と思いましたね。
みく僕は、罪悪感半分、ワクワク感半分みたいな感じでした。勝手に辞めておいてっていうのがあるから。というのも、活休中にお客さんから、“バンドは解散したり、活動休止したりするもんだから、自分たちは観てることしかできない”みたいなことを言われたんですよ。そこで僕、“そんなことを思わせちゃってるんだな~、なんか悲しいな~”って思っちゃって。アンカフェは、お客さんも含めた家族みたいなバンドなのに、そうやって一歩引いて見てくれてることに罪悪感を感じて。でも、またアンカフェをやりたいと思ってたから、やらせてもらえるならやりたいなっていう気持ちでしたね。
──そもそも、当時アンカフェを活動休止しようと思った理由は何だったんですか?
みく客観的な意見ですけど、それぞれが人生を考えたのかなって思います。takuyaなんて、ちょうど30歳という節目だったしね。
輝喜実を言うと、お互いに“こういう理由だから辞めます”って話してないんですよ。だけど、“アンカフェを辞める”って言われたとき、“なんで!?”ってならなかった。ずっと一緒に活動を続けている中で、節々にお互いの考えてることを聞いてたのもあると思うんですけど。ただ当時の僕としては、“バンドとして終わりたくない、止まりたくない”っていう気持ちと、“無理やり続けるものではない”っていう気持ちが共存してて。だから、みく君以外の3人がアンカフェを辞めるという決断をしたときも、みく君と2人で何とかアンカフェを続けようと思ったんですね。その数日後、バンド結成15周年の野音ライブだったんですけど、ライブ中、“この3人がいなくなって、自分は本当に頑張れるのかな?……頑張れないかもしれない”っていう気持ちになったんです。
──この5人じゃなきゃアンティック-珈琲店-じゃないと。
輝喜音楽的な面だけじゃなくて、仲間として支えられてたところがいっぱいあって。ぶつかったりもしたけど、やっぱり性格的な相性はよかったと思うんですよ。じゃなかったら、15年もやれてないと思うし。そんなみんなの支えがなくて頑張れるのか?って、そこで初めてハテナマークがついたんですよね。
みく僕もバンドが好きでやってて、別にメンバー無しでカラオケで歌ってても楽しくないし。今までメンバーに頼って、支られて生きてきたから、僕1人でやっていける力もないんで。アンカフェを続けることを諦めたっていうか……カッコ悪いですけど。
──それで活動休止という形を取ったと。その活動休止の報告をしたときに、メンバーによっては“音楽活動はやり遂げた”というコメントをしてましたよね。だから今回の復活ライブに対して、さっきお話してたように全員が喜んですんなりとOKしたとは思いませんでした。
みく“音楽をやり遂げた”?誰々?俺だったらどうしよう(笑)。
輝喜いや、みく君じゃないよ。takuyaとゆうきだよね。
ゆうきうん、俺はそう言った記憶がある。そこで一度、アンカフェの活動に終止符を打って、別の道を歩む中で、やっぱりたまに思い返すというか。部屋の整理をしてたらDVDを見つけて観たりとか。“懐かしいな”っていうのと、“あのとき楽しかったな”って思うことがちょいちょいあったんで。
輝喜活動休止する当時はそれぞれに理由があって。つらいこともいっぱいありましたけど、みんなアンカフェを嫌いで辞めたわけではないと思うんですよね。ただ、今は続けられないなと。