元気にやっております。
すごくいい調子です。久しぶりに「ツアー」と掲げてライブができてるのがすごくうれしくて、名古屋が始まった瞬間からなんか違いますね。ここ1年、配信も含めてやっていたライブと、ツアーをやるよと言って始めた初日とは何かが違う感じがして、「あ、これやな」というものを感じながらやれてますね。
めちゃくちゃいい顔をしてくれて、うれしそうに迎えてくれる感じがありますね。アルバム曲を中心にやってるんですけど、アルバム曲の乗り方を探ってる感じやとか、「あー、ツアーってそうやったな」って、「初めて聴く曲は、どうやって乗ったらいいかわからん感じやな」って、そんなことを感じながらやれてます。
そうです。昼はアコースティックで、夜はバンドで。
すごく新鮮にやらせてもらいました。けっこうドタバタしてましたけど、あんまりそういうこともやったことがなかったので。アコースティックで、ゆるくもあり熱くもあり、みたいなものもありながら、バンドになった時には完全に体が出来上がってる状態で、1曲目からすでに10曲目ぐらいのテンションというか、そんな熱量でやらせてもらいましたね。
(ラックライフが地元・茨木のライブハウスから配信ライブ開催!再会の時に向け、PON(Vo&Gt)にインタビュー )
あはは。あれ、何の時ですかね?
ああー。一番しんどかった時かもしれないですね。
もう全然健康的です。去年おととしと……おととしは特に、自分たちが必要とされていない感をすごく感じてしまって、最初の緊急事態宣言が出た時とか、テレビも全部バラエティとかで、音楽を聴かないようにしてたし。でもそこで、みんなのことを思い出して、「やっぱりやりたいな」となって、こつこつと曲を作って行った感じはありますね。
(アルバムが)出来上がって、タイトルを決めようと思って、「こんなことあったな」と思い出しながら聴いてた時に、「くじけてるし、ひがんでるし、ねたんでるし、でもやっぱり前を向きたいんやな自分は」みたいな気持ちになって、『Sneaker Walker』というタイトルを付けたんですよ。そうやって立ち止まったり、さぼったりしている時間も、結局この足はこの足で、また踏み出そうとしているこの足があって、ずっとこの足にスニーカーを履いてやってきたなっていうところからのタイトルなんですけど。
そうなんですよね。僕、スニーカーしか履かないんで。
正直、それしかないんですよ。身近な人に対するラブソングとかも数曲ありますけど、それも全部、聴いてくれてる人たちのことを思いながら作ったので、だから「もれなく」ですね。今、(曲名を)バーッて見てますけど、全曲です。あらためて、すげぇな、それ(笑)。全部、お客さんとか、音楽に関することです。それしかないんか!っていう感じもしますけど。
昔からそういうタイプではあるんですけどね。そういう曲はすごく多くて、ライブハウスで出会った人、聴いてくれる人に対して、ライブハウスで向かい合って、名前も知らんけど、なんとなく覚えてるあの顔とか、ツイッターでメッセージをくれる人とか、そういう人たちのことを思って、いつも曲を書いていることは書いているんですけど。それをいまだにやってるのは、すごくうれしいことですね。今年34歳になるんですけど、けっこうな、いい年齢になってきて、きっともっとうまいこと曲を書けるし、ぼやーっとした、ええ感じのラブソングとかも、書けると思うんですけど。
思ってないこともきっと歌にできるし、「こんな曲書いて」って言われたら、たぶん書けるんですよ、上手に。けど、そういう曲が1曲もないというのは、自分のソングライターとしての誇り高きところなのかなとすごく思ってますね。書きゃいいのにね、もうちょっと。
そうですね。正直に、音楽をやらせてもらってます。だからすごく楽しいです、ライブをやってても。嘘が一つもないんで。
自分の根っこというか、何のために歌うか?といったら、目の前の人に聴いてもらって、認めてほしかったり、元気になってほしかったり、ほめられたいという気持ちがすごくあるので。それは、根っこにずっとあるものやと思いますね。