それはもちろん。ライブハウスがあったから僕らがあるし、僕らがいたからライブハウスがあるんやとも思うんですけど、それって、お互いにちゃんとそういう存在になれるか?ということだと思うんですね。僕はずっと昔から、二十歳ぐらいの時から「ライブハウスみたいなバンドになりたい」と言ってて、その記事をたまたま読み返した時に、ええこと言うてるやんと思って、僕らがライブハウスみたいになりたいですね。僕らのライブに来たら誰かがいて、好きな音楽が鳴ってて、一人じゃないことを実感できるような場所であり続けたいと思うので、それをずっとずっと続けて行きたい。
僕にとってライブハウスが、そうだったので。地元の高槻RASPBERRYがなくなった時に、それをあらためて強く思って、自分たちが音を鳴らせば、そこがそういう空間になるというバンドになりたいなと。ラックライフのライブに行けば、一人じゃないと実感できるようなことを、すごく思ったので、それを体現しているライブハウスはやっぱりすごいなと思うし、僕らの目標であり、大切な場所であり、帰る場所であるという感じはあります。
みんな、しんどそうではありますね。それは仕方ないし、どうにもできないし、名古屋のアポロベースでライブをやった時にも、ツアーの初日ということもあって、僕らもエンジン全開で、アポロが閉店することにあまり触れなかったんですよ。でもアンコールの最後の曲で、アポロに対しての曲をやりたいというセットリストを組んでて、高槻RASPBERRYがあった頃に作った、「僕らの大切な場所はこんなに近くにあったんだ」ということを歌った「ローグ」という歌を、アポロのために歌いたいと思って、最後にやらせてもらったんですけど。イントロが始まった瞬間、ここで自分たちがやったライブとか、対バンで見た大好きなバンドたちとか、打ち上げで行った杏花村とか味仙とか、いろんなことが思い浮かんできて、「あの時のザ・マスミサイルのライブ、めちゃくちゃ泣いたな」とか、「LACCO TOWERにぶん殴られたみたいな気持ちになったな」とか、そういう思い出が走馬灯のように浮かんできて、涙がぶわーっと出てきて、あー、やっぱり歴史があるなってすごく感じましたね。「ライブハウスってすげぇ。そこで一緒に生きた瞬間が、全部自分に中に刻まれてたんやな」ってすごく感じて、寂しい気持ちにはなりましたけど、「ありがとう」という気持ちが大きかったです。
新しいし、僕らも初めてやらせてもらうライブハウスです。ちゃんとそういう思い出を、積み上げていければいいなとすごく思ってます。横浜という場所は僕らにとって、ターニングポイントというか、パワースポットというか、メジャーデビューを発表したのが横浜BAYSISやったり、誕生日の企画もそこでやらせてもらったり。そういうこともあって、ファイナルは横浜いいんじゃない?というのはありました。
けっこう大きくて。頑張らないとですね。
もりもりやっていこうかなと思います。北海道は延期になっちゃいましたけど、それはもう仕方ないと思うしかないんで、行けるところは行って。何もなく走り切れるとは思ってなかったし、覚悟はしてたんで、それはそれで仕方ない。だから、強くなったなという感じはしますね。これが去年とかおととしやったら、めちゃくちゃへこんでたんやろなと思うし、あの経験があったから、「もうそんなん気にしてられないよ。やれること全部やろう!」みたいな気持ちにはなってるので。すごく強くなったなとは思ってます。
あー、だから、そういう意味でも、感謝の度合いが違うんですね。今まで感謝してなかったとかじゃないけど、みんな大変なのもわかってるし、今の状況でライブハウスに足を運ぶ重みというものも、重々わかった上で、そこにいてくれて、いい顔をしてくれてる。マスク越しでもわかるぐらい、いい顔をしてくれてるのは、本当に救われてます。それに尽きます。「ありがとう」という気持ちと、「気ぃつけて帰りや」という気持ちだけです。本当に「ありがとう」と思いながら、やらせてもらってますね。
お互い様ですよね。とにかく、やるしかないです。
PRESENT
サイン入りポスター(非売品)を2名様に!
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