アニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』EDテーマということもあって、スポーツに限らず、何かに向けて頑張っている人への応援ソング、自分を鼓舞したり、前向きになれる曲です。雄叫びのようなBメロの「Break out」や「We are」は、原作が『週刊少年ジャンプ』連載のバレーボールに打ち込む男の子たちの物語で、汗や涙を流したり、肩を組んだり、熱血スポーツアニメなので、男性のカッコよさを出したくて、バンドメンバーも一緒に歌ってもらいました。
皆さんの前で一番最初に歌ったのはHoneyWorksの10周年ライブツアー『HoneyWorks Premium Live Tour 2020 ~好きすぎてやばい。~』にゲスト出演させていただいた時でしたが、みんなすごく盛り上がってくれて、気持ちよかったです。会場全員が一体になれる、とんでもない曲が生まれてしまったな(笑)と実感できた曲です。
中川翔子さんとのコラボのダブルAサイドシングルで、制作するにあたって翔子さんから「この先もずっと歌い続けられる曲」というリクエストをいただきました。そこからこれから一緒に家族になる、ウエディングソングというテーマと、ライブでもずっと歌えるような曲にと思って、作りました。
この曲は成海家のお父さん目線の楽曲で、こちらも家族になる過程が描かれていますが、お父さんが学生時代、両親の仲が悪くて、反抗期で親孝行をしてこなくて。お父さんとお母さんがいる日常が当たり前だと思っていたけど、突然それがなくなった時に親のありがたみを改めて感じて、後悔して。そして自分が大人になって、後に結婚するお母さんと出会った時、今まで親が与えてくれたものを、今度は築き上げていこうと。その中で聖奈と萌奈、2人の娘が生まれて、更に家族の大事さやありがたみ、幸せをかみしめるという曲です。サウンドは骨太で男性っぽい曲で、バンドメンバーは12時間以上もレコーディングブースにこもって、意見を出し合いながら作ってくれた、愛と時間をたっぷりかけた曲です。
元々、聖奈のキャラクターソングで、妹の萌奈への想いを歌った曲ですが、お互いの大好き感があふれ出てますよね(笑)。私も聖奈ちゃんに負けないくらい、萌奈ちゃんが好きで。作中でアイドルになるために頑張っている姿を見て、聖奈ちゃんと一緒に応援している感覚です。「もっと、わがまま言っていいし、泣いてもいいんだよ」って(笑)。曲の中でセリフのパートもありますが、演じる声優さんのマネをするのではなく、自分らしさを出そうと照れながらも頑張りました(笑)。あといつもチコハニの歌の特徴として、ニュアンスをオーバーに、例えば嬉しいフレーズは本当に嬉しそうに、歌っていますが、今回のカバーでも随所にアクセントとして感じられると思うので、オリジナルのキャラソンと聴き比べて楽しんでもらえたら嬉しいです。
作詞するにあたってGomさんからラブソングというテーマをもらいましたが、なかなか自分が描きたいラブソングが思い浮かばなくて。いろいろ悩んだ末に、自分だったら愛というテーマで何が書けるのかを考えて、大好きなゲームや推しキャラへの気持ちで書いてみたらスラスラと楽しく書けて(笑)。そこにGomさんが「サビは繰り返し言うほうがキャッチーで口ずさんでくれるんじゃない?」とアドバイスやディレクションをしてくれました。歌詞の「SSレア」とか「堂々と貢ぐ」はオンラインゲームやスマホアプリなどでよく使われる言葉ですが、ゲームに限らず、自分が推している大好きな子への気持ちは聴いてくれる方にも共感してもらえると思います。クロスフェードで聴いた方から「いつもと違うので新鮮でした」というコメントもいただきました。個人的にはゲームでガチャをする時にこの曲を聴いてほしいです(笑)。
「決戦スピリット」のカップリング曲として、私のソロバージョンを収録したのがCD音源の最初でしたが、実はライブで3人で歌ったのが一番最初なんです。3人バージョンを聴いた方は「遂に!」と待ち望んでくださってたと思うし、3人で考えた振付を思い出しながら聴いてもらえたら嬉しいです。歌詞はファンの方目線で展開されていて、グッズを持ちながら次のセットリストの予想をしたり、ライブが終わったばかりなのにもう次のライブに行きたくなる気持ちなど共感してもらえたらいいですね。あと「キュン」などの掛け声も全力のかわいさで(笑)。サビの「ペンライトせいのでジャンプ」は実際、ライブで1番はピンク、2番で黄色を振ってもらったり。「ペンライト消してバイバイ」では一旦消してもらって、その後の「ラスト!」で思い思いの色を点けてもらったんですけど、暗闇から一気にまばゆく、明るくなった瞬間の光景が圧巻で、みんなにもあの光景を一緒に作ったり、見てもらえたらいいなと思っています。
アニメ『銀魂』銀ノ魂篇のEDテーマということで、銀さんをイメージして歌いました。去年の5周年ツアーの1曲目で歌いましたが、曲頭の「迷い込んだこの世界で 出会ってしまった僕らは」は、チコハニとみんなとの関係みたいだなと。「私たちを見つけてくれてありがとう」という感謝と「一人じゃない」という喜びを感じていました。歌詞の中にある「東奔西走」や「七転八倒」などの四字熟語からも銀さんの生きざまを感じていただければ。
TVアニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』のOP主題歌「乙女どもよ。」のカップリング曲ですが、アニメの中でも挿入歌として流れていました。キュンキュンする歌詞で、1番で男性目線、2番で女性目線と視点が変わっています。放送された回のお話は主人公の和紗ちゃんと幼なじみの泉君がお互い、好きという気持ちを自覚して、恋人ツナギをする、ある意味、クライマックス的なシーンで。2人に捧げる曲であり、歌うたびにそのシーンを思い出しちゃいます。
初めて全英語詞の曲に挑戦しました。shitoさんが日本語で歌詞を書いて、ボーカルディレクションをしてくれたMesさんが英訳してくれました。1番ではこの先の自分の寿命が決まっていることに生きる希望を失くしかけるけど、どうせなら生きている価値を残そうと2番では前向きになっていく内容で、生と死をテーマにした歌詞とEDM、全部英語詞など初めて尽くしで。レコーディングでは「落ち込んでいる主人公なので、あまりハキハキ歌わないで」とか「ここは生きる希望を見出したから元気よく」とかディレクションがあありましたけど、英語でどうニュアンスを出せばいいのか(笑)。サビはEDMで盛り上がっているから多少盛り上がってもいいけど、Aメロはどうクレッシェンド(次第に強く)していけばいいんだろうとか、かなり葛藤もありました。いろいろな挑戦を詰め込んだ楽曲になっています。
9月16日(水)18:00公開の後編へ続く
(後編に読者プレゼント情報掲載)