OBLIVION DUSTが1st~4thアルバムを順に披露するツアーを開催!KEN LLOYD(Vo)&RIKIJI(Ba)にインタビュー!

インタビュー | 2019.07.01 18:00

KENとRIKIJIがふり返る、1stから4thまでのOBLIVION DUST

1st ALBUM『LOOKING FOR ELVIS』
(1997年6月25日リリース)

RIKIJIこれはね、俺は弾いてないんですよ。オブリに入ったのは、これが出たあとだから。で、今回のツアー、K.A.Zさんいないから、このアルバムのパッケージに入ってる本人はKENだけなんです。だから、KEN以外は第三者の目で見たこのアルバムを、どういう解釈で、どういうアプローチで演奏して、お客さんを納得させるか、っていうおもしろみがあると思いますね。
KEN LLOYDこのアルバムは、ナイーヴな中の……希望、みたいな。まあ、すごくエキサイティングな時期でしたよね。俺はバンドをやるのも初めてだったし、海外に行くのも新しいし、レコーディングスタジオの仕組みもわかってなかったし。何をしてもいいのか、何をしちゃダメなのか、何もわかんないから許される、みたいなのがありましたね。若かったなあ、っていう。

2nd ALBUM『misery days』
(1998年7月23日リリース)

RIKIJIこのアルバムは、俺はもうつらい思い出しかない。プロデューサーのレイ(・マクヴェイ)とケンカばっかりしてて。オブリのやりかたを自分の中に浸透させる作業中に、プロデューサーからめちゃくちゃな要望が来る、みたいな……今となってはいい経験なんですけど。アメリカにレコーディングに行って、ろくに英語もしゃべれなくて……けっこういっぱいいっぱいで。レイとはよくケンカしてた。ベースで殴りかかったこともあるし。
KEN LLOYD後ろから。エンジニアに止められた。
RIKIJIだからもう、今やり直せるんだったら全部録り直したいぐらい。後悔はしてないですけどね。楽しかったし、3ヵ月アメリカに行ってレコーディングっていうのは。
KEN LLOYDこれはまあ、ほろ苦い感じですよね。甘酸っぱいっていうの? どんどんバンドが上がっていくのを感じられたし、同時にレコーディングのやり方を俺もわかってきたし、自分のアイデンティティが見つかっていく。なんだけど、ここらへんで、バンドの中のピリピリ感はけっこう出てきて。そういうのもあって、ドラムがこのあと代わるんですよ。
RIKIJIこのレコーディング中に、もうそういう話をしてたね。
KEN LLOYDこの時点から崩れだしてたんだね。
だから『misery days』。俺けっこう、アルバムタイトル、正直に付けてるの。ただ、このアルバム、楽曲はすごくいい。実験的なんだけどちゃんと曲として成立してるし、キャッチーさもあるし。オブリの初期を支えてくれた曲は、けっこうここで作られてましたね。

3rd ALBUM『REBORN』
(1999年12月16日リリース)

RIKIJIセカンドを録って、オブリのシステムというか、流れというか、それがだいぶ身について。バンドの方向性だったりを、自分のアイディアとかプレイで……前はバンドに乗っかってるだけだったのが、ちょっとずつコントロールできるようになってきたのが、このあたりで。だから、自分の中では、ここからOBLIVION DUSTの本当のメンバーになった、みたいなイメージです。バンドも……『misery days』までは、プロデューサーだったりディレクターだったりの力が強かったのが、バンド主導になったのはこのアルバムから、っていう印象ですね。
KEN LLOYDうん、オブリがほんとにちゃんとオブリになったのは、ここかな、っていう。新しいドラマーも入って、新しい空気になって、「これは立て直せるかな」って感じはあったし。あとこのアルバムは、“YOU”とか“CRAZY”っていう、ロックじゃない人にも刺さるような曲が書けたので。決してロック好きじゃない人にも「あの曲いいよね」って言われるような……あれは不思議な心地よさがあった(笑)。

4th ALBUM『BUTTERFLY HEAD』(2000年11月22日リリース)

RIKIJIこの頃はもう、バンドの内情はかなりグシャグシャになってたけど、音はいちばん分厚いんですよね。アルバムとしての重量感があるというか。だから、このアルバムは好きですね。ほんとに成長している、進化しているのが、この時に爆発したかなっていう。KENがつかんだのがこのへんじゃないかな。
KEN LLOYD歌をね。
RIKIJIだから、歌も含めた重圧感が出て。メロディラインだったりすべてにおいて、完成度が高くなった。なんか自信がありましたね、このアルバムは。でも、これを出して、俺は先に脱退するんですけど(笑)。
KEN LLOYDこの頃は、あんま憶えてない……もう、酒にやられてましたね。
RIKIJI(笑)。荒れてたもんね。
KEN LLOYD荒れてた、とにかく。今RIKIJIが言ったけど、歌としてはここで成長したっていうか、けっこう固まったところはあったんだけど。でも、この時俺、まだ24歳とかですからね。精神的に辿り着けてなかった。
RIKIJI『BUTTERFLY HEAD』は、日本で録ってるんですよ。それまではみんなでセッションして作ってたんだけど、このアルバムは個々で楽曲を持ち寄って……プロトゥールスとかできっちり作ってきて、それをバンドでやるっていう。
KEN LLOYDそれが、いいところも悪いところもあって。オブリってけっこう、指揮者がいないといけなかったりもするの。その指揮者がそれまでプロデューサーのレイだったんだけど、『BUTTERFLY HEAD』でセルフ・プロデュースになって、メンバーだけになると、指揮者タイプがいないから、そこでもめたりとか。それは今でもそうですよ、制作に関しては。指揮者がいない。ドライバーがいないスクールバス、『スピード2』みたいな。
RIKIJI(笑)。『1』じゃないんだ?
KEN LLOYDでもね、俺、これがいちばん好きなアルバムなの。音の質感が好き。それまでって「ロー弱いなあ」とか思うこともあったんだけど、このアルバムはローしっかり出てるし、ずっしり感があるし、グルーヴしてるし。ここでやっと、オブリのサウンドっていうものができた気がします。このあと解散するんだけど(笑)。
楽しみですよ、ツアーが。ずっとやりたかったからね。

PRESENT

RIKIJI(Ba)の使用済みピックを3名様に!

※転載禁止

受付は終了しました

公演情報

DISK GARAGE公演

デビュー時からのアルバム4作のコンセプト・ツアー!
OBLIVION DUST “Gods Of The Wasteland Tour 2019”

◆Gods Of Elvis >> LOOKING FOR ELVIS (1st ALBUM)
2019年7月6日(土) 静岡・ LIVE HOUSE浜松窓枠
2019年7月7日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
2019年7月20日(土) 福島・郡山Hip Shot Japan
2019年7月21日(日) 宮城・仙台darwin

◆Gods Of Misery >> MISERY DAYS (2nd ALBUM)
2019年7月27日(土) 兵庫・神戸VARIT.
2019年7月28日(日) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
2019年8月3日(土) 岡山・CRAZYMAMA KINGDOM
2019年8月4日(日) 広島・CLUB QUATTRO

◆Gods Of Reborn >> REBORN (3rd ALBUM)
2019年8月10日(土) 熊本・DRUM Be.9 V2
2019年8月11日(日) 福岡・DRUM Be-1
2019年8月17日(土) 東京・LIQUIDROOM
2019年8月18日(日) 千葉・柏PALOOZA

◆Gods Of Butterfly >> BUTTERFLY HEAD (4th ALBUM)
2019年8月25日(日) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心
2019年8月31日(土) 山梨・甲府KAZOO HALL
2019年9月1日(日) 神奈川・横浜BAY HALL

チケット一般発売日:2019年5月18日(土)

※K.A.Z(Gt)は怪我の療養中のため、ツアーへの参加はございません。

RELEASE

夏ツアーのコンセプトとなるアルバム4タイトル!

「LOOKING FOR ELVIS」

1st ALBUM

「LOOKING FOR ELVIS」

1997年6月25日SALE
「misery days」

2nd ALBUM

「misery days」

1998年7月23日SALE
「REBORN」

3rd ALBUM

「REBORN」

1999年12月16日SALE
「BUTTERFLY HEAD」

4th ALBUM

「BUTTERFLY HEAD」

2000年11月22日SALE
  • 兵庫慎司

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