ASH DA HEROが企画しているライブイベント『CONNECT X』。このイベントは、出演アーティストと“CONNECT=繋がる”ことで、“X=未知なる答え”を導き出そうという、彼の熱い思いが込められたツーマンライブである。過去9回開催され、様々なアーティストと強烈な化学反応を起こしてきたが、記念すべき【ACT.10】には175Rの出演が決定した。今回、イベントの開催を記念して、ASHとSHOGOの2人にメールインタビューを実施。お互いの印象や、それぞれのライブ観といった音楽的なものだけでなく、それとは少し離れた話題まで幅広い内容を聞いてみた。
フロントマンには欠かせないところも持っている根性ある男(SHOGO)
ライブハウスの落書きを背負って走ってる偉大な先輩(ASH)
【以前から面識があったというASHとSHOGO。まずはお互いの第一印象について、そして、175Rを「CONNECT X」に迎えた理由を聞いてみた】
──お互いの第一印象を教えてください。
ASH僕がまだデビューする前、ASH DA HEROとして始動してから3回目のライブのときに、SHOGOさんが観に来てくださったんですよ。そのライブ終わりにバックヤードでお会いしたのが初めてだったんですけど、とてもフランクにお話ししてくれて。“朝が来るまで、語り明かしたいな”と思いました。
SHOGOヤンチャそうだなーと思いましたね(笑)。ただ、同時に礼儀正しいなあとも思ったので、筋が通った根性ある男ってイメージですね。
──相手の性格や行動などで好きなところ、尊敬できるところはどんなところですか?
ASHSHOGOさんってバイタリティに溢れた人だと思うんです。決めたら、即実行するという。僕は石橋を叩くどころか、石橋を見つめて考えちゃうタイプなんで、尊敬します。
SHOGOバンドマンの友人を交えて呑んだことがあるんですが、熱くて頭の回転が早いなと思いました。そういうフロントマンには欠かせないところも持っていると思います。
──ASHさん、「CONNECT X ACT.10」を開催するにあたって、175Rに声をかけた理由を教えてください。
ASH“いつかご一緒したいです!”というお話は以前からしていたんですが、タイミングがすごく大事だとは思っていて。昨年、175Rが結成20周年でライブハウスツアーを行なったじゃないですか。20年、ライブハウス、すごいなと思って。そういう“ライブハウスの落書きを背負って走ってる偉大な先輩”と一緒にやりたいし、20周年という節目を経た175RとASHがこのタイミングでやったらおもしろい化学反応が起こるんじゃないかと思ったんです。僕自身としても、今はものすごく原点回帰的な思考と行動を始めていて、2019年のテーマは“ロックンロールの逆襲”なんですよ。自分たちの大好きだったライブハウスの匂いや、錆びつかない、色褪せないロックンロール。そういうものを互いにぶつけ合って繋がることで、何か新しい扉が開く予感がしたので、オファーさせていただきました。
──SHOGOさん、「CONNECT X ACT.10」のお話が来たときの感想を教えてください。
SHOGO過去に何度か誘っていただいていたんですが、そのときはタイミングが合わなくて。今回ようやく実現できて嬉しいなと思いました。
──両者共にライブアーティストとして活躍されていますが、ライブで心がけていること、これだけは譲れないものを教えてください。
ASH心がけていることは、“前日にしっかり緊張しておく”ことと、みんなと一緒にライブ作りたいから“当日は会場のスタッフひとりひとりとなるべく会話するようにすること”ですかね。現場のアルバイトの子と話すと、すごく刺激をもらうんですよね。シャイな人もいるけどね。譲れない部分は……逆説的だけど、“譲るところはしっかり譲ること”かな。ライブはチームプレーだから、ひとりひとりポジションがあって、それぞれの持ち場でみんなが100で仕事してる。それぞれがスターなわけですよ。だから譲るところは譲って、譲ってもらうところは譲ってもらう。で、それぞれが輝く瞬間でバッチリ輝くっていう。これが嬉しいんですよね。俺はファシズムみたいな現場で、踏ん反り返ってスター気取ってる奴は好きじゃないんで。ライブはその日、その場所、その時間、天候、そこに集まってる人、そのすべての「声」をしっかり合わせることで至極のエンターテイメントになると思ってるから。まあ、それは僕のやり方ですけどね。ガサツかもしんないけど、そこは大切にしてます。
SHOGOその日、その時間、そのタイミングは一瞬なので、思い切り楽しむことかなあ。そこは年齢や経験と共に変わっていくような気もしています。
──お互いの音楽やライブの魅力を褒めて褒めて褒め倒してください!
ASH圧倒的な声と、真っ向勝負なサウンド。錆びないメロディー。言葉ひとつひとつの重みと熱。そして何よりファンと一体化して、どの曲もシンガロング出来るのが本当に最高ですよね!早く対バンしたい!
SHOGO熱い!熱い!熱い!男前!
──ちなみにASHさん、175Rで一番好きな曲をあげるとすると?
ASH素晴らしい曲はたくさんあるけど、やっぱり「空に唄えば」ですね。この曲がリリースされたとき、確か僕は中学生とかだったと思うんですけど、みんなでカラオケで歌いまくってた。そのときはまだこの歌の本当の意味をわかってなかったんだけど。お会いしてから、この曲のストーリーを教えていただいたんですけど、その話を聞いてから改めて曲を聴いたら、ガキの頃に初めて聴いた感覚とはまた違って、あの頃より少し大人になった自分はちょっと胸を打たれて。すごく好きな歌ですし、誤解を恐れず言わせていただくと、僕の中では至極のパンクバラードだと思います。生で聴いたらたぶん泣くと思う。