声優ユニットの先駆け&トップランナーのミルキィホームズが10年目の節目に活動のゴール!2019年1月28日のファイナルライブを控えた今も悲壮感はなく、明るくエンターテイナーぶりを発揮!!インタビュー前編はこちら。
──ここまでの活動の中で印象深かったことを挙げるとすれば?
佐々木未来
最初の武道館(2012年)はすごかったよね。
徳井青空
つらかった(笑)。
橘田いずみ
今では声優さんが武道館でライブをするのは珍しいことではなくなったけど、当時は、アニメの衣装を着てライブして、っていうのも珍しかったと思う。
徳井青空
アニメ由来の声優ユニットでは確実に初めてだと思う。歴史に残ることをしたなと。
橘田いずみ
でも、すごすぎて記憶がないんだよね。あの頃の自分には受け入れるスペックがなくて。
佐々木未来
わかる!みんな必死すぎて。
徳井青空
あと『みるみるミルキィ』という私達の番組が持てたことも画期的だったなと。作品の中で4人はわちゃわちゃしてて、ライブでもわちゃわちゃしたトークはあるけど、トークだけの番組が始まって、ファンの皆さんはおもしろいと言ってくれたし、作品を知らない人からも見てますよって言ってくれたし、自分でオンエアを見てもおもしろくて。改めて「変な4人組だな」と思える、4人の魅力が詰まっていたと思います。
──声優の番組としてはかなり異質だった気がします(笑)。
佐々木未来
確かに。
徳井青空
かわいい声で萌えゼリフを言ったり、簡単なゲームで勝って「優勝~!うれしい!」と喜んだり、そんな感じではまったくなくて。
橘田いずみ
それ、今度の年末にある特番でやろうよ。1周回っておもしろいよ。
佐々木未来
できるかなあ?
徳井青空
でも「どの口が言ってんだ! カマトトぶってんじゃないよ」ってミルキィアンのみんなに言われそう。
橘田いずみ
やっぱりできないか。
徳井青空
4人で丸いテーブルを囲んでダラダラと話すという、楽屋の風景に近くて。それをわざわざ映像に撮ってもらって、みんなに見てもらうってなかなか斬新だなって。ロケにもいっぱい行ったから印象に残ってます。
佐々木未来
あと番組以外だと海外にもいろいろ行ったよね。
橘田いずみ
イギリス!作品のテーマの元になったシャーロックホームズにちなんで。
三森すずこ
シンガポールにも行ったよね。
橘田いずみ
むしろ行きすぎて何回行ったのか、思い出せないくらい。観光地やお気に入りレストランもよく知ってるし、シンガポールの本出せるんじゃない?出してみる?
佐々木未来
いいね。
三森すずこ
橘田さん、餃子の本出してるんだから交渉してみて(笑)。私達、食の趣味が合いすぎて、シンガポールに行ったらとにかく食べまくって。前回来た時にあったフードコートが今はなくなっているとか情報にも詳しくなって。もう食べることに必死なんです。
佐々木未来
私達、いつも食がメインだから。
橘田いずみ
食といえばこの間、初めて知ったんだけど、私達のライブの打ち上げって少人数なんですけど、その理由は他のアーティストやグループに比べてお金がかかりすぎるから人を呼べないんだって。
三森すずこ
だからいつも私達4人とマネージャーさんやプロデューサーさんとか、近い人しかいないんだ。
徳井青空
いつも少数なんです。
三森すずこ
食べる量も多いし、味にもうるさいし!
橘田いずみ
おいしくないと文句言うし、一番上のタンを1人1皿絶対頼まなきゃいけないから。
プロデューサーだから男性スタッフ陣はライス(大)を頼みがちなんです!
三森すずこ
初めて知った事実…
徳井青空
でも遠慮のなさもある意味、家族感かなと。大皿料理をいっせーので、がっつくみたいな。
──あと2016年に幕張メッセイベントホールで行われたライブ(総天然色祭)で撮影OKタイムが設けられたのも驚きでした。外国アーティストやのライブでは見られる光景ですが、たぶん声優界では初めてだったかなと。
橘田いずみ
アレは社長(当時、現ブシロードミュージック社長の木谷高明氏)が、海外のライブを見て、刺激を受けたからで…私達、会社の実験台にされることが多いよね。それでうまくいったことは他のグループに、失敗したことはそれまでと。
三森すずこ
マウスだ、マウスだ!
佐々木未来
アレは成功だったのかな?
プロデューサー今年のイベントで、武道館ファイナルライブ発表の際も撮影OKにして写真がSNSで拡散されて、反響や拡散力も多かったからミルキィとしては大成功!ですが、他ではなかなか見ないです。
三森すずこ
カメラマンさんが撮ったようないい写真がライブ後にファンのみんなからSNSアップされていて。
佐々木未来
拡散力は確かにあると思います。
橘田いずみ
でもこれまでの実験させられた実験料はもらいたいです(笑)。
──さて1月28日の武道館でのラストライブが近づいてきた今の心境は?
徳井青空
この取材の時点ではまだ詳しい内容が決まってないのでまだ実感がなくて。
橘田いずみ
最後だからやりたいことはたくさんあるし、詰め込みたいけど、時間も限られているし。
三森すずこ
やり直しもきかないから、みんなに歌が聴きたいのか、しゃべりが聴きたいのか、アンケートを取りたいな。
──ライブタイトル「Q.E.D.」の由来は?
三森すずこ
「証明終了」の意味で、2ndシングル「正解はひとつ!じゃない!!」の歌詞にも入っています。
徳井青空
探偵らしさを出してみました。
佐々木未来
これがミルキィだと証明をここで。
橘田いずみ
これまでこの言葉を使っていなかったことも運命的だなと。
──今、ライブの構成を相談中とのことですが、やってみたいことは?
徳井青空
フライングをしてみたいです。前の武道館でも飛ばせていただいたので今回も飛びたいです。
佐々木未来
みんな、飛ぶチャンスはここしかないよね。
橘田いずみ
私、ムリ!
徳井青空
みんなで「せーの」でハーネス引いて、1人だけ浮かび上がるとか。
三森すずこ
いいね。当たりですって。
橘田いずみ
怖い、怖い!
徳井青空
でもその場じゃないとわからないサプライズはやりたいよね。
橘田いずみ
落とし穴とかやりたい。
三森すずこ
プロデューサーからの激アツなサプライズがあるんじゃない?
佐々木未来
絶対あるよね。
三森すずこ
なかったら舞台からハケないで待っちゃうと思う。
橘田いずみ
大人になるとサプライズ的なことをしてくれる人がいなくなるんだよね。若い子にはサプライズしてくれるけど。
徳井青空
うちらはかわいい声で喜んだりしないから。
三森すずこ
私もかわいい声で喜びたい!
──でも今、それをやってもウソっぽく見えるだけでは?
橘田いずみ
意地でもサプライズだけは待ちます!絶対に泣かせてくれるだろうと信じて。
三森すずこ
ビデオ演出とかちゃんと作ってもらいたい。
橘田いずみ
ビデオ演出くらいのサプライズじゃ、私、驚かないから。「あっ、そう」っていう感じで。
佐々木未来
めちゃめちゃハードル上がってるじゃん!